24 / 97
(第二部)第一章 願いを叶える方法
04 皆で帰る方法
しおりを挟む
樹達は気を失った村人の何人かを介抱して、目覚めた村人に襲ってきた魔物はすべて倒したと説明すると、村を後にする。村は派手に燃えたが、幸い死人はいないようだった。
もうすっかり夜は明けて太陽が昇っている。
村から離れたところで、樹達は遅めの朝ごはんを食べることにした。
「アストラルまで後少しだな。一度、神様と話して地球に帰してもらおうぜ」
アイテムバッグから取り出したパンを食べながら、智輝が言う。
勇者一行は夏風の都アストラルを目指していた。
目的は、地球への送還。
智輝達は神の力で勇者として召喚され、この世界に来ている。アストラルは召喚された場所であり、異世界と行き来するための魔方陣がある。
「大丈夫、樹が帰れないって件も、神様に相談すれば解決するって!」
智輝は楽天的に笑った。
樹は世界樹の精霊になった影響で「地球には帰れないだろう」と白竜に予言されていた。
精霊は本来、宿っている本体と離れて長く活動できない精神生命体の生き物だ。例えば杉の精霊なら、宿っている杉から遠く離れることはできない。樹は例外で、最高位の精霊として規格外の力を持ち、人間の体で自由に移動できる。しかし、さすがに世界の壁を越えて移動するとどうなるか分からなかった。
智輝たちは、樹と一緒に地球に帰ることができる方法を探してくれている。
勇者である彼らは、神様とやらと神殿で話をすることが可能らしい。
「……勇者の皆さんは、元の世界に戻られるんですか?」
会話を聞いていたソフィーが柳眉をひそめた。
「さっきみたいなカボチャの怪物が暴れまわってるかもしれないのに、この世界の人たちを見捨てて、帰っちゃうんですか?!」
「それは……」
ソフィーの台詞に、智輝、結菜、英司はそろって顔を見合わせた。
彼らは困惑した表情をしている。
「見捨てる訳じゃ……」
智輝が困った顔のまま言った。
「異世界って、水道もコンビニもないし、ハンバーガーも食えないし、ゲームも漫画も無いよな。たまに来る分には楽しいけど、ずーっとこっちで生活すると考えると、微妙というか」
「ひどいですぅ!」
ソフィーの突っ込みに、樹は思わず内心で同意した。
たとえ思っていても現地人の前で口にするのはどうだろうか。
「勇者たちが自分の世界に帰れば、我々魔族の脅威がいなくなるので、それはそれで良いと思わないでもないのだ」
吸血鬼は魔族の一種で、人間の敵である。
アルスは飄々と言って肩をすくめた。
「イツキ殿はどう思う?」
「僕は……」
話題を振られた樹は、考え込む時の癖で、眼鏡を外して布で拭き始める。
「……カボチャは、煮つけて挽肉のそぼろ餡をかけた料理が一番美味いと思うな」
「誰が料理の話をしてるよ?!」
斜め上の返答に、智輝が突っ込みを入れる。
「あー、仕方ないな。樹も地球に帰りたいと言ってることだし、早く神様と話して地球に帰ろうぜ!」
「樹君の返事はそういう意味なの……?」
智輝は強引に話をまとめ、結菜は釈然としない顔になった。
勇者たちがワイワイと焚火を囲んで話しているところから、樹はそっと抜け出した。
小川の土手に立って深呼吸する。
「イツキ殿……」
「イツキ……」
樹の後を追ってきたのだろう。
アルスとソフィーが何事か言いたそうにしている。
彼らの不安の正体を察して、樹は振り返って微笑んだ。
「この世界は、僕のもうひとつの故郷だ。放っておけないよ」
智輝たちは迷わずに地球に帰ることを選択した。
だから、地球に帰るかどうするか、迷っていること自体が樹の答えなのかもしれない。ここにいたいと、精霊やこの世界に暮らす者たちの力になりたいと、そう感じているのだから。
「イツキ!」
ソフィーが感極まったように声を上げて、樹の胸に飛び込んでくる。
頭をぐりぐりと樹の胸に押し付け、細くても力のある両手で樹の腰あたりに抱きしめた。
「大好きですっ、イツキ! 帰らないで! ずっとそばにいてくださいぃー!」
「分かった分かった。大丈夫だって言ってるだろ。落ち着けよ……」
樹は苦笑しながら、ソフィーの柔らかい金髪をゆっくり何度も撫でた。
「だけど一回は、智輝たちと一緒に地球に戻らないとな。あいつらが無事に帰るところを見届けたい」
智輝たちとここでお別れ、というのも寂しい話だ。
ひとまず地球に戻る方法を見つけて、一旦戻って家族の顔を見た後、異世界に帰ってこようと、樹は考えていた。
「イツキ殿が不在の間のことは、吾輩に任せてくれたまえ」
アルスが自分の胸を張って宣言する。
「イツキ殿がいない間、私も魔界に戻るとするか。そして父の跡をついで魔王に即位するのだ!」
「え? ああ、そういえば、それがお前の目的だったっけ。すっかり忘れてた」
「忘れないでほしいのだ!」
魔王の息子だというアルスと魔界で出会って、うやむやの内に仲間にした過去を、樹は遠い目をして思い出した。見た目や言動は不穏当だが、中身はいたって常識的なアルスが魔王になれば、さぞかし魔界は平和になることだろう。
「そうだな。僕が地球に帰る時には、よろしく頼む」
非力でへなちょこなアルスを知っている樹は何となく嫌な予感がしたが、自信満々な彼にもしもの時は後を託すことにした。
ロステン王国の中心部に位置する、夏風の都アストラル。
樹が友人達に巻き込まれて異世界召喚された場所であり、旅の出発点となった場所だ。
出発点に戻ってきた樹は感慨深く、街の様子を眺めた。中世ヨーロッパのような街並みに、夏風を意味する青い渦巻きと鳥の翼の模様が入った旗がたなびいている。街は人々の活気にあふれていた。
アストラルには天空神ラフテルの神殿がある。
「この世界でも神様と交信できる神殿のある国は少ないんだよ。五大国と呼ばれるロステン王国やハナファ古王国にしか、大きな神殿はないわ」
「へーえ。五大国?」
「ロステン王国と、セイファート帝国、ハナファ古王国、アラバスタ自由都市連合……ええと後なんだっけ。ところで樹はなんで国名を知らないの?」
結菜はこの世界の地理を説明しかけて、途中でやめた。
歩きながら、ふんふんと興味深く聞いていた樹に向き直る。
「樹君、この世界は初めてじゃないんだよね?」
「え? まあね……」
この世界に来た最初、樹は巻き込まれて召喚された一般人を演じていた。
途中まで自分が精霊だということを思い出していなかったので、別に嘘をついていた訳ではないのだが。少し後ろめたい気持ちがある樹は頬を掻いて視線を逸らす。
魔王と戦った後に正体を明かしたので、一般人のフリで結菜に知らないことを説明してもらうことが難しくなってしまった。
「なら国名くらい知ってるでしょ! 考えてみれば精霊演武だって、本当はできる癖に私に説明させたわね」
「誤解だって」
結菜は言いながら怒り出した。
慌てて、樹は顔の前で手を振る。
「確かに僕はこの世界は初めてじゃない」
「なら」
「違うって。今までこの世界に来たときは、精霊たちの世界にいたんだ。だから人間の世界のことは、知らないんだよ」
世界樹は巨大で広く、少年の樹は世界樹の外に世界があることすら知らなかった。
そして精霊達とひたすら遊び倒す毎日を送っていたので、人間の一般常識については全く無知な状態で、この世界に来てしまったのだ。実質、この世界のことは何も知らないに等しい。
「世界樹……精霊達の世界、か。そういえば樹は、自分は世界樹の精霊だと言っていたが、人間じゃないのか?」
「……」
英司が思い出したように言う。
樹は何と返すか迷って、口をつぐんだ。
同じ人間の友達のように勇者たちと接しているが、この世界で樹は精霊という別の種族に属している。
そのことをどのように説明すればいいか悩むところだ。
言葉を探していると、一緒に歩いていたアルスが立ち止まった。
「では、吾輩はこの辺で」
「どうしたんだ?」
「吾輩、神殿は苦手である」
「そうか、吸血鬼のアルスには、神殿は鬼門だから……」
街の中でアルスは一行と別行動を申し出た。
彼は魔族なので神殿に立ち入ることは自殺行為だ。
用事がすべて終わった後で合流しようと約束して、神殿の前で別れた。
「着いたわよ……ソフィーちゃんは控室で待ってて」
「はい」
神殿に着いた樹達は神官達の出迎えを受ける。
一人だけ地球とは関係ないソフィーは、控室で待つことになった。
勇者三人と樹は、神と謁見できるという奥の祭壇へ向かう。
神と話せるのは勇者だけということだったが、同じ地球人ということで特別に樹も同席させてもらえることになった。奥の祭壇に入れるのは、勇者や一部の神官だけらしい。
人の気配の無い神殿の最奥、年代物の建築の広間には、厳かな空気が漂っていた。
「話がしたいんだけど、神様」
智輝がざっくばらんな調子で部屋の中央に立って言うと、空気が変わる。
薄暗い広間に光が差し込み、一瞬で風景が塗り替えられた。
足元が埃の積もった床ではなく雲海に変わる。
樹達は異空間と思われる場所に転送されたようだった。
「……ようこそ、私の世界へ」
少し上の空中に、光り輝く太陽を背に少年が浮かんで立っている。
光輪を背にした少年は金髪に金の瞳、白い衣服に金の装飾品を身に着け、得体のしれない笑みを浮かべている。
彼が天空神ラフテルか。
思わず凝視する樹を、天空神の黄金の瞳が一瞥する。
その瞬間、樹の背筋に悪寒が走り抜けた。
もうすっかり夜は明けて太陽が昇っている。
村から離れたところで、樹達は遅めの朝ごはんを食べることにした。
「アストラルまで後少しだな。一度、神様と話して地球に帰してもらおうぜ」
アイテムバッグから取り出したパンを食べながら、智輝が言う。
勇者一行は夏風の都アストラルを目指していた。
目的は、地球への送還。
智輝達は神の力で勇者として召喚され、この世界に来ている。アストラルは召喚された場所であり、異世界と行き来するための魔方陣がある。
「大丈夫、樹が帰れないって件も、神様に相談すれば解決するって!」
智輝は楽天的に笑った。
樹は世界樹の精霊になった影響で「地球には帰れないだろう」と白竜に予言されていた。
精霊は本来、宿っている本体と離れて長く活動できない精神生命体の生き物だ。例えば杉の精霊なら、宿っている杉から遠く離れることはできない。樹は例外で、最高位の精霊として規格外の力を持ち、人間の体で自由に移動できる。しかし、さすがに世界の壁を越えて移動するとどうなるか分からなかった。
智輝たちは、樹と一緒に地球に帰ることができる方法を探してくれている。
勇者である彼らは、神様とやらと神殿で話をすることが可能らしい。
「……勇者の皆さんは、元の世界に戻られるんですか?」
会話を聞いていたソフィーが柳眉をひそめた。
「さっきみたいなカボチャの怪物が暴れまわってるかもしれないのに、この世界の人たちを見捨てて、帰っちゃうんですか?!」
「それは……」
ソフィーの台詞に、智輝、結菜、英司はそろって顔を見合わせた。
彼らは困惑した表情をしている。
「見捨てる訳じゃ……」
智輝が困った顔のまま言った。
「異世界って、水道もコンビニもないし、ハンバーガーも食えないし、ゲームも漫画も無いよな。たまに来る分には楽しいけど、ずーっとこっちで生活すると考えると、微妙というか」
「ひどいですぅ!」
ソフィーの突っ込みに、樹は思わず内心で同意した。
たとえ思っていても現地人の前で口にするのはどうだろうか。
「勇者たちが自分の世界に帰れば、我々魔族の脅威がいなくなるので、それはそれで良いと思わないでもないのだ」
吸血鬼は魔族の一種で、人間の敵である。
アルスは飄々と言って肩をすくめた。
「イツキ殿はどう思う?」
「僕は……」
話題を振られた樹は、考え込む時の癖で、眼鏡を外して布で拭き始める。
「……カボチャは、煮つけて挽肉のそぼろ餡をかけた料理が一番美味いと思うな」
「誰が料理の話をしてるよ?!」
斜め上の返答に、智輝が突っ込みを入れる。
「あー、仕方ないな。樹も地球に帰りたいと言ってることだし、早く神様と話して地球に帰ろうぜ!」
「樹君の返事はそういう意味なの……?」
智輝は強引に話をまとめ、結菜は釈然としない顔になった。
勇者たちがワイワイと焚火を囲んで話しているところから、樹はそっと抜け出した。
小川の土手に立って深呼吸する。
「イツキ殿……」
「イツキ……」
樹の後を追ってきたのだろう。
アルスとソフィーが何事か言いたそうにしている。
彼らの不安の正体を察して、樹は振り返って微笑んだ。
「この世界は、僕のもうひとつの故郷だ。放っておけないよ」
智輝たちは迷わずに地球に帰ることを選択した。
だから、地球に帰るかどうするか、迷っていること自体が樹の答えなのかもしれない。ここにいたいと、精霊やこの世界に暮らす者たちの力になりたいと、そう感じているのだから。
「イツキ!」
ソフィーが感極まったように声を上げて、樹の胸に飛び込んでくる。
頭をぐりぐりと樹の胸に押し付け、細くても力のある両手で樹の腰あたりに抱きしめた。
「大好きですっ、イツキ! 帰らないで! ずっとそばにいてくださいぃー!」
「分かった分かった。大丈夫だって言ってるだろ。落ち着けよ……」
樹は苦笑しながら、ソフィーの柔らかい金髪をゆっくり何度も撫でた。
「だけど一回は、智輝たちと一緒に地球に戻らないとな。あいつらが無事に帰るところを見届けたい」
智輝たちとここでお別れ、というのも寂しい話だ。
ひとまず地球に戻る方法を見つけて、一旦戻って家族の顔を見た後、異世界に帰ってこようと、樹は考えていた。
「イツキ殿が不在の間のことは、吾輩に任せてくれたまえ」
アルスが自分の胸を張って宣言する。
「イツキ殿がいない間、私も魔界に戻るとするか。そして父の跡をついで魔王に即位するのだ!」
「え? ああ、そういえば、それがお前の目的だったっけ。すっかり忘れてた」
「忘れないでほしいのだ!」
魔王の息子だというアルスと魔界で出会って、うやむやの内に仲間にした過去を、樹は遠い目をして思い出した。見た目や言動は不穏当だが、中身はいたって常識的なアルスが魔王になれば、さぞかし魔界は平和になることだろう。
「そうだな。僕が地球に帰る時には、よろしく頼む」
非力でへなちょこなアルスを知っている樹は何となく嫌な予感がしたが、自信満々な彼にもしもの時は後を託すことにした。
ロステン王国の中心部に位置する、夏風の都アストラル。
樹が友人達に巻き込まれて異世界召喚された場所であり、旅の出発点となった場所だ。
出発点に戻ってきた樹は感慨深く、街の様子を眺めた。中世ヨーロッパのような街並みに、夏風を意味する青い渦巻きと鳥の翼の模様が入った旗がたなびいている。街は人々の活気にあふれていた。
アストラルには天空神ラフテルの神殿がある。
「この世界でも神様と交信できる神殿のある国は少ないんだよ。五大国と呼ばれるロステン王国やハナファ古王国にしか、大きな神殿はないわ」
「へーえ。五大国?」
「ロステン王国と、セイファート帝国、ハナファ古王国、アラバスタ自由都市連合……ええと後なんだっけ。ところで樹はなんで国名を知らないの?」
結菜はこの世界の地理を説明しかけて、途中でやめた。
歩きながら、ふんふんと興味深く聞いていた樹に向き直る。
「樹君、この世界は初めてじゃないんだよね?」
「え? まあね……」
この世界に来た最初、樹は巻き込まれて召喚された一般人を演じていた。
途中まで自分が精霊だということを思い出していなかったので、別に嘘をついていた訳ではないのだが。少し後ろめたい気持ちがある樹は頬を掻いて視線を逸らす。
魔王と戦った後に正体を明かしたので、一般人のフリで結菜に知らないことを説明してもらうことが難しくなってしまった。
「なら国名くらい知ってるでしょ! 考えてみれば精霊演武だって、本当はできる癖に私に説明させたわね」
「誤解だって」
結菜は言いながら怒り出した。
慌てて、樹は顔の前で手を振る。
「確かに僕はこの世界は初めてじゃない」
「なら」
「違うって。今までこの世界に来たときは、精霊たちの世界にいたんだ。だから人間の世界のことは、知らないんだよ」
世界樹は巨大で広く、少年の樹は世界樹の外に世界があることすら知らなかった。
そして精霊達とひたすら遊び倒す毎日を送っていたので、人間の一般常識については全く無知な状態で、この世界に来てしまったのだ。実質、この世界のことは何も知らないに等しい。
「世界樹……精霊達の世界、か。そういえば樹は、自分は世界樹の精霊だと言っていたが、人間じゃないのか?」
「……」
英司が思い出したように言う。
樹は何と返すか迷って、口をつぐんだ。
同じ人間の友達のように勇者たちと接しているが、この世界で樹は精霊という別の種族に属している。
そのことをどのように説明すればいいか悩むところだ。
言葉を探していると、一緒に歩いていたアルスが立ち止まった。
「では、吾輩はこの辺で」
「どうしたんだ?」
「吾輩、神殿は苦手である」
「そうか、吸血鬼のアルスには、神殿は鬼門だから……」
街の中でアルスは一行と別行動を申し出た。
彼は魔族なので神殿に立ち入ることは自殺行為だ。
用事がすべて終わった後で合流しようと約束して、神殿の前で別れた。
「着いたわよ……ソフィーちゃんは控室で待ってて」
「はい」
神殿に着いた樹達は神官達の出迎えを受ける。
一人だけ地球とは関係ないソフィーは、控室で待つことになった。
勇者三人と樹は、神と謁見できるという奥の祭壇へ向かう。
神と話せるのは勇者だけということだったが、同じ地球人ということで特別に樹も同席させてもらえることになった。奥の祭壇に入れるのは、勇者や一部の神官だけらしい。
人の気配の無い神殿の最奥、年代物の建築の広間には、厳かな空気が漂っていた。
「話がしたいんだけど、神様」
智輝がざっくばらんな調子で部屋の中央に立って言うと、空気が変わる。
薄暗い広間に光が差し込み、一瞬で風景が塗り替えられた。
足元が埃の積もった床ではなく雲海に変わる。
樹達は異空間と思われる場所に転送されたようだった。
「……ようこそ、私の世界へ」
少し上の空中に、光り輝く太陽を背に少年が浮かんで立っている。
光輪を背にした少年は金髪に金の瞳、白い衣服に金の装飾品を身に着け、得体のしれない笑みを浮かべている。
彼が天空神ラフテルか。
思わず凝視する樹を、天空神の黄金の瞳が一瞥する。
その瞬間、樹の背筋に悪寒が走り抜けた。
21
あなたにおすすめの小説
間違い召喚! 追い出されたけど上位互換スキルでらくらく生活
カムイイムカ(神威異夢華)
ファンタジー
僕は20歳独身、名は小日向 連(こひなた れん)うだつの上がらないダメ男だ
ひょんなことから異世界に召喚されてしまいました。
間違いで召喚された為にステータスは最初見えない状態だったけどネットのネタバレ防止のように背景をぼかせば見えるようになりました。
多分不具合だとおもう。
召喚した女と王様っぽいのは何も持っていないと言って僕をポイ捨て、なんて世界だ。それも元の世界には戻せないらしい、というか戻さないみたいだ。
そんな僕はこの世界で苦労すると思ったら大間違い、王シリーズのスキルでウハウハ、製作で人助け生活していきます
◇
四巻が販売されました!
今日から四巻の範囲がレンタルとなります
書籍化に伴い一部ウェブ版と違う箇所がございます
追加場面もあります
よろしくお願いします!
一応191話で終わりとなります
最後まで見ていただきありがとうございました
コミカライズもスタートしています
毎月最初の金曜日に更新です
お楽しみください!
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
異世界に召喚されて2日目です。クズは要らないと追放され、激レアユニークスキルで危機回避したはずが、トラブル続きで泣きそうです。
もにゃむ
ファンタジー
父親に教師になる人生を強要され、父親が死ぬまで自分の望む人生を歩むことはできないと、人生を諦め淡々とした日々を送る清泉だったが、夏休みの補習中、突然4人の生徒と共に光に包まれ異世界に召喚されてしまう。
異世界召喚という非現実的な状況に、教師1年目の清泉が状況把握に努めていると、ステータスを確認したい召喚者と1人の生徒の間にトラブル発生。
ステータスではなく職業だけを鑑定することで落ち着くも、清泉と女子生徒の1人は職業がクズだから要らないと、王都追放を言い渡されてしまう。
残留組の2人の生徒にはクズな職業だと蔑みの目を向けられ、
同時に追放を言い渡された女子生徒は問題行動が多すぎて退学させるための監視対象で、
追加で追放を言い渡された男子生徒は言動に違和感ありまくりで、
清泉は1人で自由に生きるために、問題児たちからさっさと離れたいと思うのだが……
間違い転生!!〜神様の加護をたくさん貰っても それでものんびり自由に生きたい〜
舞桜
ファンタジー
「初めまして!私の名前は 沙樹崎 咲子 35歳 自営業 独身です‼︎よろしくお願いします‼︎」
突然 神様の手違いにより死亡扱いになってしまったオタクアラサー女子、
手違いのお詫びにと色々な加護とチートスキルを貰って異世界に転生することに、
だが転生した先でまたもや神様の手違いが‼︎
神々から貰った加護とスキルで“転生チート無双“
瞳は希少なオッドアイで顔は超絶美人、でも性格は・・・
転生したオタクアラサー女子は意外と物知りで有能?
だが、死亡する原因には不可解な点が…
数々の事件が巻き起こる中、神様に貰った加護と前世での知識で乗り越えて、
神々と家族からの溺愛され前世での心の傷を癒していくハートフルなストーリー?
様々な思惑と神様達のやらかしで異世界ライフを楽しく過ごす主人公、
目指すは“のんびり自由な冒険者ライフ‼︎“
そんな主人公は無自覚に色々やらかすお茶目さん♪
*神様達は間違いをちょいちょいやらかします。これから咲子はどうなるのか?のんびりできるといいね!(希望的観測っw)
*投稿周期は基本的には不定期です、3日に1度を目安にやりたいと思いますので生暖かく見守って下さい
*この作品は“小説家になろう“にも掲載しています
友人(勇者)に恋人も幼馴染も取られたけど悔しくない。 だって俺は転生者だから。
石のやっさん
ファンタジー
パーティでお荷物扱いされていた魔法戦士のセレスは、とうとう勇者でありパーティーリーダーのリヒトにクビを宣告されてしまう。幼馴染も恋人も全部リヒトの物で、居場所がどこにもない状態だった。
だが、此の状態は彼にとっては『本当の幸せ』を掴む事に必要だった
何故なら、彼は『転生者』だから…
今度は違う切り口からのアプローチ。
追放の話しの一話は、前作とかなり似ていますが2話からは、かなり変わります。
こうご期待。
神様、ちょっとチートがすぎませんか?
ななくさ ゆう
ファンタジー
【大きすぎるチートは呪いと紙一重だよっ!】
未熟な神さまの手違いで『常人の“200倍”』の力と魔力を持って産まれてしまった少年パド。
本当は『常人の“2倍”』くらいの力と魔力をもらって転生したはずなのにっ!!
おかげで、産まれたその日に家を壊しかけるわ、謎の『闇』が襲いかかってくるわ、教会に命を狙われるわ、王女様に勇者候補としてスカウトされるわ、もう大変!!
僕は『家族と楽しく平和に暮らせる普通の幸せ』を望んだだけなのに、どうしてこうなるの!?
◇◆◇◆◇◆◇◆◇
――前世で大人になれなかった少年は、新たな世界で幸せを求める。
しかし、『幸せになりたい』という夢をかなえるの難しさを、彼はまだ知らない。
自分自身の幸せを追い求める少年は、やがて世界に幸せをもたらす『勇者』となる――
◇◆◇◆◇◆◇◆◇
本文中&表紙のイラストはへるにゃー様よりご提供戴いたものです(掲載許可済)。
へるにゃー様のHP:http://syakewokuwaeta.bake-neko.net/
---------------
※カクヨムとなろうにも投稿しています
魔王を倒した手柄を横取りされたけど、俺を処刑するのは無理じゃないかな
七辻ゆゆ
ファンタジー
「では罪人よ。おまえはあくまで自分が勇者であり、魔王を倒したと言うのだな?」
「そうそう」
茶番にも飽きてきた。処刑できるというのなら、ぜひやってみてほしい。
無理だと思うけど。
45歳のおっさん、異世界召喚に巻き込まれる
よっしぃ
ファンタジー
2巻決定しました!
【書籍版 大ヒット御礼!オリコン18位&続刊決定!】
皆様の熱狂的な応援のおかげで、書籍版『45歳のおっさん、異世界召喚に巻き込まれる』が、オリコン週間ライトノベルランキング18位、そしてアルファポリス様の書店売上ランキングでトップ10入りを記録しました!
本当に、本当にありがとうございます!
皆様の応援が、最高の形で「続刊(2巻)」へと繋がりました。
市丸きすけ先生による、素晴らしい書影も必見です!
【作品紹介】
欲望に取りつかれた権力者が企んだ「スキル強奪」のための勇者召喚。
だが、その儀式に巻き込まれたのは、どこにでもいる普通のサラリーマン――白河小次郎、45歳。
彼に与えられたのは、派手な攻撃魔法ではない。
【鑑定】【いんたーねっと?】【異世界売買】【テイマー】…etc.
その一つ一つが、世界の理すら書き換えかねない、規格外の「便利スキル」だった。
欲望者から逃げ切るか、それとも、サラリーマンとして培った「知識」と、チート級のスキルを武器に、反撃の狼煙を上げるか。
気のいいおっさんの、優しくて、ずる賢い、まったり異世界サバイバルが、今、始まる!
【書誌情報】
タイトル: 『45歳のおっさん、異世界召喚に巻き込まれる』
著者: よっしぃ
イラスト: 市丸きすけ 先生
出版社: アルファポリス
ご購入はこちらから:
Amazon: https://www.amazon.co.jp/dp/4434364235/
楽天ブックス: https://books.rakuten.co.jp/rb/18361791/
【作者より、感謝を込めて】
この日を迎えられたのは、長年にわたり、Webで私の拙い物語を応援し続けてくださった、読者の皆様のおかげです。
そして、この物語を見つけ出し、最高の形で世に送り出してくださる、担当編集者様、イラストレーターの市丸きすけ先生、全ての関係者の皆様に、心からの感謝を。
本当に、ありがとうございます。
【これまでの主な実績】
アルファポリス ファンタジー部門 1位獲得
小説家になろう 異世界転移/転移ジャンル(日間) 5位獲得
アルファポリス 第16回ファンタジー小説大賞 奨励賞受賞
第6回カクヨムWeb小説コンテスト 中間選考通過
復活の大カクヨムチャレンジカップ 9位入賞
ファミ通文庫大賞 一次選考通過
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる
本作については削除予定があるため、新規のレンタルはできません。
このユーザをミュートしますか?
※ミュートすると該当ユーザの「小説・投稿漫画・感想・コメント」が非表示になります。ミュートしたことは相手にはわかりません。またいつでもミュート解除できます。
※一部ミュート対象外の箇所がございます。ミュートの対象範囲についての詳細はヘルプにてご確認ください。
※ミュートしてもお気に入りやしおりは解除されません。既にお気に入りやしおりを使用している場合はすべて解除してからミュートを行うようにしてください。