追放からはじまる異世界終末キャンプライフ

第一章

第二十三話 古代王国の地下神殿への道のり

　翌朝、ぼくたちは古代王国の地下神殿へ向かうためにキャンプを片付けて出発した。地下神殿は街から数日の距離にあると言われており、旅の途中で様々な景色やモンスターに出会うことが予想された。

　最初の日は、緑豊かな森を抜ける道のりだった。木々の間から差し込む陽光が美しい光景を作り出し、歩くのが楽しかった。途中でいくつかのモンスターに遭遇したが、リリア、アルフ、そしてフェンの力も借りて、無事に突破できた。

　二日目は、広大な平原を横切るルートだった。風が心地よく吹き抜け、遠くには山々が連なっているのが見えた。この日もいくつかのモンスターが襲撃してきたが、ぼくたちのチームワークで難なく撃退できた。

　三日目に入ると、地形は次第に荒涼とした岩場へと変わっていった。足元に気を付けながら進む必要があり、皆で助け合いながら歩いた。夜になると、空には無数の星が輝いており、その美しさにみんなで感動した。

　四日目、ついにぼくたちは古代王国の地下神殿があるとされる山のふもとに到着した。山の中腹には入口らしきものが見え、ぼくたちはそこを目指して登り始めた。途中で強力なモンスターが現れたが、アルフの策略により、無事に倒すことができた。
ついに古代王国の地下神殿の入口にたどり着いたぼくたちは、深呼吸をして冒険の準備を整えていると、リリアが感慨深げにつぶやいた。

「やっとここまで来たね。こんな遠くまで来るのは初めて」

「あぁ、本当に。でも、これからが本番だよ。焔の杯を手に入れるために、どんな困難が待っていても乗り越えよう」

「その通りだ、イツキ。ぼくたちの力を信じて、一歩一歩進んでいこう」

「あ、フェンも一緒だからね」

そんな会話をしていると、フェンが嬉しそうに鳴いて僕たちに同意するような仕草を見せた。

「フェンも頼りにしてるよ。さあ、みんな、地下神殿に入ろう！」

　そう言って僕たちは、古代王国の地下神殿の入口をくぐり、暗く神秘に満ちた空間へと足を踏み入れた。