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プロローグ

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「駿!今日補習あるから先帰ってて!」
「は?お前また補習ひっかかったのかよ!?」
「本当ごめん!数学21点とっちゃって」

こいつは、香坂悠一。
俺の幼馴染で本当の馬鹿だ。
この会話はテスト一週間後のお決まりの会話である。

「じゃあ、今度焼肉奢りな」
「え!?…せめて定食屋の焼肉定食で勘弁して」
「しょうがねぇなー、絶対奢れよ!」
「うっす、そろそろ行くわ、じゃあな!」
「おー」

この時は思いもしなかった。
これが悠一との最後の会話になるなんて

「あーあ、せっかく今日ゲーセン行こうと思ってたのに」
俺がそうブツブツと文句を言いながら歩いていると近くから悲鳴と大きな音が聞こえた。

「何だ?」
大きな音が聞こえた上を見上げると目の前に鉄柱が迫っていた。



この日俺はこの世界での一生をあっけなく終えた。
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