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3話 現代的

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その後などの機械のようなものに入れられて身体検査?を受け、中に入るとまるで港町のような賑わいの城下町が…なかった。

「あれ?」

そこに広がるのは普通の今まで俺が暮らしていた日本と全くと言っていいほど変わりのない町だった。
あれ?外は森とか広がってたよな?ギルドあるって言ってたよな?

辺りを見渡すと普通に制服を着た学生、ベビーカーを引く女性、スーツを着た男性、人さえも日本と変わらない風景が広がっていた。

少し遠くを見ると大きな基地のような四角の建物が見えた。
まさか、あれがギルドとか言わないよな?

いろいろ突っ込みたい気持ちをおさえ近くに行くと看板のようなものがあったが、へにょへにょとした字で解読はできそうになかった。
これこの世界の字か?読める気しないぞ…

「なーにしてんの?」
「うへっ!?」
びっくりして思わず変な声を出して振り向くとキョトンとした顔の茶髪の男の子がいた。

「あっ…いやギルドってここかなぁって…」

男の子は俺と看板を交互にみてなるほどという顔をした。

「…字読めないの?」
「うぐ…」

「もしかして入隊希望?」
「入隊?」
「…そこから?」

そこからです。

「まっ、とりあえず中に入りなよ、僕でよければ説明してあげる」

男の子は僕の手を取りギルドの中へと入った。

「これがギルド…」
中は何というかこう、近未来的というか研究所のような現代的かつ清潔感のあふれる場所だった。

「本当にギルド来るの初めてなんだね…どの国いたの?」
「日本ってとこだけど…」

僕がそういうと聞いたことないと男の子は首をかしげた。

まぁ、そうだろうな…転生?したみたいだし日本があるとは思えない。

「まぁいいや、長くなるしラウンジで話そ!」
「う、うん」

ラウンジは普通の学校とか会社とかにありそうな食堂のような場所だった。

「とりあえず、俺の名前言ってなかったよね?俺はリト。よろしくね!」
リトか…この世界は苗字とかない感じなのか?
こういうのはあわせとくのが一番だよな

「僕は駿。こちらこそよろしく」
「シュンね、うん覚えた!シュンはギルドのこと全然知らないんだよね?」

「あぁ、検問所?の人たちに働き場所探してるって言ったらギルドに行ってみるといいって」
「あー、そういうことか…検問所の管理は軍の仕事だからね、軍の人たちはあまりギルドの事知らないからね」

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