47 / 61
18.神様
③
しおりを挟む
クレイドは帰還してきたときの赤い外套を羽織った姿のままで、オースティンは立ち襟の執務服姿だった。二人は回廊の円柱の向こうで、真剣な顔で話をしている。
回廊の柱と樹木の陰になっているので、二人からはリオンとエルの姿には気が付いていないようだ。でもこのままここにいれば、会話を立ち聞きする形になってしまう。
「エル……行こう」
エルの腕をそっと引くと、同じことを考えていたのか「……そうですね」と頷いた。リオンは今ここでクレイドに会うことは気まずかったし、エルもエルでオースティンの前に姿を現すことは避けたいだろう。
この場から静かに離れようとしたとき、突然オースティンの苛立った大声が響いた。
「ふざけるな!」
リオンもエルもぎくりと動きを止めた。振り返ると、オースティンがクレイドの胸元を掴んでいる。
「クレイド……本当にいいのか! このままだと本当にリオンを僕の番にしてしまうんだぞ!」
自分の名前が出てきて、リオンは驚きで目を見開いた。
(えっ……?僕の話をしてる?)
クレイドはオースティンの手を振り払うことはなかったが、苛立ちを必死に抑えるような顔つきでオースティンをじっと睨みつけている。
「……何を今さら……そのためにあの人をこの国に連れてきたのでしょう」
「僕はお前とリオンの気持ちの話をしているんだ!」
「……何を言っているかわからない」
「惚けてもわかってるんだぞ。リオンはお前のことが好きなんだろう? お前もリオンのことが好きなんじゃないのか!?」
オースティンの言葉に、はっとクレイドの顔が強張る。リオンもまた息を詰まらせた。
(え……何……? なんでオースティンが僕の気持ちを知っているの?)
今までそんなそぶりや言葉はなかったが、オースティンはクレイドに対するリオンの恋心に気が付いていた。
さらに悪いことに、オースティンはクレイドもリオンのことを好きだと誤解をしている。だから二人は険悪な雰囲気になっているのだ。
(ど、どうしよう……僕のせいで……誤解を解かなくちゃ)
だが今リオンが出て行っても、事態は混乱するだけだろう。蒼白になりながらもおろおろと二人を見つめることしか出来ない。
クレイドはしばらく固まっていたが、やがてオースティンから視線を外し、首を振った。
「私は……リオン様のことは……好きではありません」
(あ……)
その言葉は呟くような音量だったにも関わらず、リオンの耳には不思議とはっきりと届いた。
胸にざっくりと鋭い破片を差し込まれたようなショックで思わず身体が震えた。足がよろめいてしまい、隣に立っていたエルが気遣わしげにリオンの肩に触れる。
「リオン様……」
「……大丈夫だよ、エル」
リオンは黙ってエルに頷き返した。
わかっていたことだ。クレイドはリオンのことを何とも思っていない。
(受け入れなくちゃいけない、よね……)
リオンは顔をあげ、二人を見た。
クレイドの言葉はリオンにとっては呑み込むべきものだったが、オースティンにとっては怒りを助長させただけのようだった。オースティンの顔が見る見るうちに険しくなっていく。
「嘘をつくな!」
オースティンが怒鳴った。
「お前は……本当はよくないんだろう? リオンのことが好きなんだろう? そんなことを言っていると本当に僕のものにしてしまうぞ!」
クレイドの胸元を掴んでいるオースティンの手がぶるぶると震えているのが見えた。それほどまでに激怒しているのだ。だがクレイドは表情が抜け落ちたような蒼白な顔で淡々と言う。
「……いいと言っているでしょう。さすがにしつこいですよ、オースティン」
「お前が嘘をつくからだろう?」
「嘘など……ついていない」
「それならどうして僕の目を見ないんだ!」
「それは……」
「僕にお前の心がわからないとでも思っているのか? 僕たちはずっと一緒に居た。一緒に育っただろう! お前のことなんて全部知っている!」
「――だからだ!」
急にクレイドが声を荒げた。胸元を掴んでいるオースティンの手を振り払い、逆にオースティンの胸元を掴み叫ぶ。
「あなたに背くことなんて出来るはずがないでしょうが!」
それは血を吐くような痛ましい叫びだった。
「居場所のない私にあなたは居場所をくれた。何をしていても世界が灰色にしか見えなかった私に……自分の存在を呪うしかなかった私に……『今見えている世界がすべてではない。外の世界は想像もつかないほど広いぞ』と外の世界を見せてくれてのはオースティンだ! そんなあなただからこそ、今まですべてを捧げてきた! 今さら生き方を変えることは出来ない!」
「クレイド……お前は……」
オースティンが目を見開いた。クレイドが今まで秘めてきた激しさを初めて目にしたような顔で茫然としている。
リオンはただ立ち尽くし、顔を歪めて荒い呼吸をしているクレイドのことを見詰めていた。
(そうか……そうなんだ……)
クレイドの言葉に、すうっとすべての感情の波が引いていくのを感じた。
ようやくわかった。
リオンにとってクレイドが神様だったように、クレイドにとってはオースティンが神様だった。
孤独だった昔のクレイドに、楽しく美しいものを見せてくれて、そして腕を掴んで明るく温かな場所に連れて行ってくれたのはオースティンだったのだ。
――神様に、僕のちっぽけな愛が敵うわけがない……。
リオンは自分の肩を抱くように触れていたエルの手を静かに外し、ふらふらと足を踏み出した。
「リオン様……?」
エルの困惑した声も、どこか遠くから聞こえるようだった。自分の身体から大事なものが抜け出していくような不思議な心地のまま、リオンはクレイドのもとへと一歩また一歩とゆっくり近づいていく。
「クレイド……」
声を掛けると、クレイドとオースティンがはっとしたようにこちらを見た。
回廊の柱と樹木の陰になっているので、二人からはリオンとエルの姿には気が付いていないようだ。でもこのままここにいれば、会話を立ち聞きする形になってしまう。
「エル……行こう」
エルの腕をそっと引くと、同じことを考えていたのか「……そうですね」と頷いた。リオンは今ここでクレイドに会うことは気まずかったし、エルもエルでオースティンの前に姿を現すことは避けたいだろう。
この場から静かに離れようとしたとき、突然オースティンの苛立った大声が響いた。
「ふざけるな!」
リオンもエルもぎくりと動きを止めた。振り返ると、オースティンがクレイドの胸元を掴んでいる。
「クレイド……本当にいいのか! このままだと本当にリオンを僕の番にしてしまうんだぞ!」
自分の名前が出てきて、リオンは驚きで目を見開いた。
(えっ……?僕の話をしてる?)
クレイドはオースティンの手を振り払うことはなかったが、苛立ちを必死に抑えるような顔つきでオースティンをじっと睨みつけている。
「……何を今さら……そのためにあの人をこの国に連れてきたのでしょう」
「僕はお前とリオンの気持ちの話をしているんだ!」
「……何を言っているかわからない」
「惚けてもわかってるんだぞ。リオンはお前のことが好きなんだろう? お前もリオンのことが好きなんじゃないのか!?」
オースティンの言葉に、はっとクレイドの顔が強張る。リオンもまた息を詰まらせた。
(え……何……? なんでオースティンが僕の気持ちを知っているの?)
今までそんなそぶりや言葉はなかったが、オースティンはクレイドに対するリオンの恋心に気が付いていた。
さらに悪いことに、オースティンはクレイドもリオンのことを好きだと誤解をしている。だから二人は険悪な雰囲気になっているのだ。
(ど、どうしよう……僕のせいで……誤解を解かなくちゃ)
だが今リオンが出て行っても、事態は混乱するだけだろう。蒼白になりながらもおろおろと二人を見つめることしか出来ない。
クレイドはしばらく固まっていたが、やがてオースティンから視線を外し、首を振った。
「私は……リオン様のことは……好きではありません」
(あ……)
その言葉は呟くような音量だったにも関わらず、リオンの耳には不思議とはっきりと届いた。
胸にざっくりと鋭い破片を差し込まれたようなショックで思わず身体が震えた。足がよろめいてしまい、隣に立っていたエルが気遣わしげにリオンの肩に触れる。
「リオン様……」
「……大丈夫だよ、エル」
リオンは黙ってエルに頷き返した。
わかっていたことだ。クレイドはリオンのことを何とも思っていない。
(受け入れなくちゃいけない、よね……)
リオンは顔をあげ、二人を見た。
クレイドの言葉はリオンにとっては呑み込むべきものだったが、オースティンにとっては怒りを助長させただけのようだった。オースティンの顔が見る見るうちに険しくなっていく。
「嘘をつくな!」
オースティンが怒鳴った。
「お前は……本当はよくないんだろう? リオンのことが好きなんだろう? そんなことを言っていると本当に僕のものにしてしまうぞ!」
クレイドの胸元を掴んでいるオースティンの手がぶるぶると震えているのが見えた。それほどまでに激怒しているのだ。だがクレイドは表情が抜け落ちたような蒼白な顔で淡々と言う。
「……いいと言っているでしょう。さすがにしつこいですよ、オースティン」
「お前が嘘をつくからだろう?」
「嘘など……ついていない」
「それならどうして僕の目を見ないんだ!」
「それは……」
「僕にお前の心がわからないとでも思っているのか? 僕たちはずっと一緒に居た。一緒に育っただろう! お前のことなんて全部知っている!」
「――だからだ!」
急にクレイドが声を荒げた。胸元を掴んでいるオースティンの手を振り払い、逆にオースティンの胸元を掴み叫ぶ。
「あなたに背くことなんて出来るはずがないでしょうが!」
それは血を吐くような痛ましい叫びだった。
「居場所のない私にあなたは居場所をくれた。何をしていても世界が灰色にしか見えなかった私に……自分の存在を呪うしかなかった私に……『今見えている世界がすべてではない。外の世界は想像もつかないほど広いぞ』と外の世界を見せてくれてのはオースティンだ! そんなあなただからこそ、今まですべてを捧げてきた! 今さら生き方を変えることは出来ない!」
「クレイド……お前は……」
オースティンが目を見開いた。クレイドが今まで秘めてきた激しさを初めて目にしたような顔で茫然としている。
リオンはただ立ち尽くし、顔を歪めて荒い呼吸をしているクレイドのことを見詰めていた。
(そうか……そうなんだ……)
クレイドの言葉に、すうっとすべての感情の波が引いていくのを感じた。
ようやくわかった。
リオンにとってクレイドが神様だったように、クレイドにとってはオースティンが神様だった。
孤独だった昔のクレイドに、楽しく美しいものを見せてくれて、そして腕を掴んで明るく温かな場所に連れて行ってくれたのはオースティンだったのだ。
――神様に、僕のちっぽけな愛が敵うわけがない……。
リオンは自分の肩を抱くように触れていたエルの手を静かに外し、ふらふらと足を踏み出した。
「リオン様……?」
エルの困惑した声も、どこか遠くから聞こえるようだった。自分の身体から大事なものが抜け出していくような不思議な心地のまま、リオンはクレイドのもとへと一歩また一歩とゆっくり近づいていく。
「クレイド……」
声を掛けると、クレイドとオースティンがはっとしたようにこちらを見た。
50
あなたにおすすめの小説
冤罪で追放された王子は最果ての地で美貌の公爵に愛し尽くされる 凍てついた薔薇は恋に溶かされる
尾高志咲/しさ
BL
旧題:凍てついた薔薇は恋に溶かされる
🌟第10回BL小説大賞(2022年)奨励賞。2025年11月アンダルシュノベルズより刊行🌟
ロサーナ王国の病弱な第二王子アルベルトは、突然、無実の罪状を突きつけられて北の果ての離宮に追放された。王子を裏切ったのは幼い頃から大切に想う宮中伯筆頭ヴァンテル公爵だった。兄の王太子が亡くなり、世継ぎの身となってからは日々努力を重ねてきたのに。信頼していたものを全て失くし向かった先で待っていたのは……。
――どうしてそんなに優しく名を呼ぶのだろう。
お前に裏切られ廃嫡されて最北の離宮に閉じ込められた。
目に映るものは雪と氷と絶望だけ。もう二度と、誰も信じないと誓ったのに。
ただ一人、お前だけが私の心を凍らせ溶かしていく。
執着攻め×不憫受け
美形公爵×病弱王子
不憫展開からの溺愛ハピエン物語。
◎書籍掲載は、本編と本編後の四季の番外編:春『春の来訪者』です。
四季の番外編:夏以降及び小話は本サイトでお読みいただけます。
なお、※表示のある回はR18描写を含みます。
🌟第10回BL小説大賞での応援ありがとうございました!
🌟本作は旧Twitterの「フォロワーをイメージして同人誌のタイトルつける」タグで貴宮あすかさんがくださったタイトル『凍てついた薔薇は恋に溶かされる』から思いついて書いた物語です。ありがとうございました。
出来損ないΩの猫獣人、スパダリαの愛に溺れる
斯波良久@出来損ないΩの猫獣人発売中
BL
旧題:オメガの猫獣人
「後1年、か……」
レオンの口から漏れたのは大きなため息だった。手の中には家族から送られてきた一通の手紙。家族とはもう8年近く顔を合わせていない。決して仲が悪いとかではない。むしろレオンは両親や兄弟を大事にしており、部屋にはいくつもの家族写真を置いているほど。けれど村の風習によって強制的に村を出された村人は『とあること』を成し遂げるか期限を過ぎるまでは村の敷地に足を踏み入れてはならないのである。
【完結】末っ子オメガ
鉾田 ほこ
BL
「晴にいさま、大好き」
アルファばかりのエリート一家の四人兄弟の末っ子に生まれた 亜季。
思春期の第二性検査を受けるまで、誰もがアルファだと信じて疑っていなかったが、結果は「オメガ」だった。確かに他の息子たちに比べて、身体も小さく、性格もおっとりしていた末っ子オメガ。親戚を含めてアルファばかりで、オメガがいないゆえに扱いがわからない。
だが、はじめは家族の誰一人として末っ子がオメガであることを疎むことなく可愛がっていた。
ある日、転機が訪れる──
末っ子オメガに発情期(ヒート)が訪れ、事故が起こってしまう。それを理由に亜季はひとり家族と離れて暮らすことになった。
そして末っ子は──男娼になって……長男 晴臣と再会する。
すれ違いオメガバース。
回帰したシリルの見る夢は
riiko
BL
公爵令息シリルは幼い頃より王太子の婚約者として、彼と番になる未来を夢見てきた。
しかし王太子は婚約者の自分には冷たい。どうやら彼には恋人がいるのだと知った日、物語は動き出した。
嫉妬に狂い断罪されたシリルは、何故だかきっかけの日に回帰した。そして回帰前には見えなかったことが少しずつ見えてきて、本当に望む夢が何かを徐々に思い出す。
執着をやめた途端、執着される側になったオメガが、次こそ間違えないようにと、可愛くも真面目に奮闘する物語!
執着アルファ×回帰オメガ
本編では明かされなかった、回帰前の出来事は外伝に掲載しております。
性描写が入るシーンは
※マークをタイトルにつけます。
物語お楽しみいただけたら幸いです。
***
2022.12.26「第10回BL小説大賞」で奨励賞をいただきました!
応援してくれた皆様のお陰です。
ご投票いただけた方、お読みくださった方、本当にありがとうございました!!
☆☆☆
2024.3.13 書籍発売&レンタル開始いたしました!!!!
応援してくださった読者さまのお陰でございます。本当にありがとうございます。書籍化にあたり連載時よりも読みやすく書き直しました。お楽しみいただけたら幸いです。
策士オメガの完璧な政略結婚
雨宮里玖
BL
完璧な容姿を持つオメガのノア・フォーフィールドは、性格悪と陰口を叩かれるくらいに捻じ曲がっている。
ノアとは反対に、父親と弟はとんでもなくお人好しだ。そのせいでフォーフィールド子爵家は爵位を狙われ、没落の危機にある。
長男であるノアは、なんとしてでものし上がってみせると、政略結婚をすることを思いついた。
相手はアルファのライオネル・バーノン辺境伯。怪物のように強いライオネルは、泣く子も黙るほどの恐ろしい見た目をしているらしい。
だがそんなことはノアには関係ない。
これは政略結婚で、目的を果たしたら離婚する。間違ってもライオネルと番ったりしない。指一本触れさせてなるものか——。
一途に溺愛してくるアルファ辺境伯×偏屈な策士オメガの、拗らせ両片想いストーリー。
愛する公爵と番になりましたが、大切な人がいるようなので身を引きます
まんまる
BL
メルン伯爵家の次男ナーシュは、10歳の時Ωだと分かる。
するとすぐに18歳のタザキル公爵家の嫡男アランから求婚があり、あっという間に婚約が整う。
初めて会った時からお互い惹かれ合っていると思っていた。
しかしアランにはナーシュが知らない愛する人がいて、それを知ったナーシュはアランに離婚を申し出る。
でもナーシュがアランの愛人だと思っていたのは⋯。
執着系α×天然Ω
年の差夫夫のすれ違い(?)からのハッピーエンドのお話です。
Rシーンは※付けます
※画像は男の子メーカーpicrewさんよりお借りしました。
※画像は男の子メーカーpicrewさんよりお借りしました。
Xアカウント(@wawawa_o_o_)
巣ごもりオメガは後宮にひそむ【続編完結】
晦リリ@9/10『死に戻りの神子~』発売
BL
後宮で幼馴染でもあるラナ姫の護衛をしているミシュアルは、つがいがいないのに、すでに契約がすんでいる体であるという判定を受けたオメガ。
発情期はあるものの、つがいが誰なのか、いつつがいの契約がなされたのかは本人もわからない。
そんななか、気になる匂いの落とし物を後宮で拾うようになる。
第9回BL小説大賞にて奨励賞受賞→書籍化しました。ありがとうございます。
あまく、とろけて、開くオメガ
藍沢真啓/庚あき
BL
オメガの市居憂璃は同じオメガの実母に売られた。
北関東圏を支配するアルファの男、玉之浦椿に。
ガリガリに痩せた子は売れないと、男の眼で商品として価値があがるように教育される。
出会ってから三年。その流れゆく時間の中で、男の態度が商品と管理する関係とは違うと感じるようになる憂璃。
優しく、大切に扱ってくれるのは、自分が商品だから。
勘違いしてはいけないと律する憂璃の前に、自分を売った母が現れ──
はぴまり~薄幸オメガは溺愛アルファ~等のオメガバースシリーズと同じ世界線。
秘密のあるスパダリ若頭アルファ×不憫アルビノオメガの両片想いラブ。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる