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一章.魔法使いと人工キメラ
三十一話目-大食少女とニューフェイス
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「セシリア!」
僕はハッとした。
なぜ忘れていたのだろう。
僕は急いで大河さんに、
「セシリアは今どこにいるんですか!?」
と、問い詰めた。
タイガさんはいきなり顔を寄せてきて驚いたのか、目をぱちくりさせながら答えた。
「まあ落ち着け! あいつなら食堂で飯食ってるだろうよ」
「えええええええ!?」
そういえばそうだった!
これはまずい……下手したらこの計画を全て無にしてしまうかもしれない!
「タイガさん! 食堂ってどっちですか!?」
「はぁ!? どうした急に? 通路でて右に曲がって奥行った突き当たりだが?」
大河さんは豆鉄砲食らったような顔をして答える。
「了解しましたっ! 」
僕はそう言い残し、一目散にその突き当たりを目指した。
大河さんも僕の慌てぶりを見てただ事ではないと感じ取ったのか後ろから僕を追いかけつつ、
「お前! そんなに急いでどうする! 何かやましいことでもあんのかよ!? 」
「タイガさんにはそう言えば言ってませんでしたね! あいつは……セシリアは!」
「なんだ!? まさかなんか食っちゃまずいものでもあったのか!?」
「あいつは! ドラゴン並の! 大食らいなんですよ!」
「何いいい!? 」
凄まじい表情で驚いたタイガさんだったが、しばらくの間を置いて急に無表情になった。
「いやいやいや……そんな奴がいるかよ……」
タイガさんは走るスピードを一気に落としてそう言った。
「あーあー。 とっとと寝るか。 あと二、三時間で出ないといけねぇしなあ……」
タイガさんは大きなあくびをしてこの場から立ち去る。
「どうなっても知りませんからね! 僕は急ぎますよ!」
そう後ろ向きに叫んで走り抜けた。
まあそりゃ信じないか……。
あいつの食欲は物理法則とか諸々無視してやがるもんなあ……。
そんなことを考えながら走っていると、目の前に壁が見えてきた。
その壁は部屋から漏れた明かりに照らされていた。
部屋の扉の上部には『食堂』の文字。
間違いない。この先だろう。
「セシリア!」
僕はそう叫び、部屋に駆け込んだ。
そこにはなにごとも無かったかのように椅子に腰掛け、右手で鷲掴みにしたケーキのようなものを頬張るセシリアと……。
「あら! イーヴォもここに来てたのね! 美味しいわよこれ! 食べる?」
灰色のフードを深く被った青年が、セシリアの首筋に、手指に、腹部に触れながらぶつぶつ言っていた。
「ああ……わけわかんねぇよお……一度ぶつ斬りにして見てみてぇ……物理法則とか完全に無視してるだろこれ……これは何なんだ鉱物か? 生物としての枠組みをぶっ壊してるぞ……?」
『比喩なしで』ぶつぶつ言っていた。
「あ、あの……あなたは誰ですか?」
勇気を出して胡散臭さに足の生えたような男に声をかける。
すると、
「もう! 可愛い可愛い相棒が元気だったってのに一瞥すらしない訳!? 」
と、目を丸くして絶叫するセシリア。
そういうことじゃない。
物事には限度ってもんがある。大は小を兼ねる、だが過ぎたるは及ばざるが如しってことなのだ。
少しでも『怪我の影響がのこってないかなー?』とか『少しは大人しくなってないかなー?』とか思ってた僕の心の三分の一ぐらいを占めていた純情な感情を返して欲しい。
現にセシリア、切れたはずの腕は表面の鱗まで元通りで、その他の部位も痛々しい包帯はおろか、可愛らしい絆創膏すらない状態である。
そんなただでさえ反応に困るレベルの快復ぶりだってのに、自分の顔くらいあるカステラと思わしき物体の食べかすを頬にいっぱい付けながら夢中になって食べているんだぞ?
元気にも程がある。
二つの意味でそれを痛感した。
こういう突っ込み甲斐の有りすぎる相方から目をほんの少しでも背け、現実逃避する為に男の方に話しかけたのである。
はっきり言ってそっちの男もキャラが濃いことこの上ないため、脳のキャパシティを超えてしまい、自分でもわけなどさっぱりなのだが。
そんな頭から溢れそうな情報をどうにか処理して、
「元気になっててよかった」
本音がでた。
セシリアは何があったか分からないようで、少しの間鳩が豆鉄砲食らったような顔をしていた。
まもなくふと我に返ったようで得意げな顔をして、
「ふふん! 私にとっちゃあんなの、かすり傷みたいなもんよ!」
と言って、再び巨大なカステラを頬張った。
きっと彼女がいつであろうと不変だからこそ僕はやって行けるのだ。
何があったら、それこそ僕の方が変わってしまっていたかもしれない。
まあ、それはさておきだ。
あの変た……少々趣味が変わっている青年は何者だろうか?
ろくな奴ではないだろうが、この場所にいるということは、きっと彼も『レジスタンス』とかなんとかいう人なのだろう。
黒フード男に目をやると、彼はゆっくりと立ち上がった。
背は立ち上がると以外にも高く、僕が完全に見上げる構図になった。
彼は分厚いメガネをかけているが、顔と手には古傷が無数にあり、目つきも悪く、そんな荒くれ者の顔と知的なメガネは本当に浮いているようだった。
「なるほどな。 お前か毒魔法使いは」
その男はこちらに目を向けてそう言った。
「はい。僕はイーヴォ。 そっちは僕の相棒のセシリアです」
僕がそう返すと彼は、
「ああこいつか。 セシリアだっけ? 嬢ちゃんが寝言で言ってた奴は」
それを聞き、セシリアは顔を真っ赤にして男に飛び掛かり、左手で男の胸ぐらをひっつかむ。
「人の寝言をべらべらと喋るなっ!」
そしてそう叫ぶのだった。
こんな時でも右手にしっかりとカステラは握られている彼女の食欲には脱帽せざるを得ない。
僕は帽子など被らないが。
すると男は口角を不敵に上げつつ、
「まあまあ落ち着けって。 年頃の男女が二人っきりで旅をするってのはそういうことなんだろ?」
という。
僕もさすがに顔が熱くなった。なんとなく決まりが悪くなり、そっぽを向く。
セシリアはと言うとさらに顔を赤らめ、声を荒らげる。
「はあああああ!? 誤解するなあああああああ! 私はあいつと恋人とかそんなんじゃないからね!? 余計なこと言うとそのメガネをその傷だらけの台座ごと粉々にするわよ!?」
なぜだろうか。
その気はなくとも、こう……全力で否定されると心は痛むものなのだと知った。
「はいはい。 わかった。 わかったから落ち着けよ?」
「落ち着けるかこのド変態! 私がそんなデタラメななだめ方で落ち着くと思うな!」
「そういえば戸棚の方にいちごチョコのかかった美味しいドーナツもあった気がするな」
「ほんとうに!?」
セシリアはその一言で一瞬にして表情を変え、目を輝かせた。
……なんと形容すればいいのだろう。
ちょろい。あまりにもちょろい。
本当に僕はこいつが不安になってきた。
セシリアはふらりと厨房の奥に消えた。
右手にはもう顔のあのカステラは影も形もない。なんとなく僕はそれの所在を信じたくは無かったが察してしまった。
男はセシリアが居なくなったのを見届けてから僕に話しかけた。
「さて。 ようやく話に入れるな。 イーヴォ・ディーツェル」
改まって彼はそう言った。
「彼女には便宜上、ここにいて貰いたくなくてね」
話の腰をおられたり、話の方向が変わってしまったりするからだろうか?
僕はそんなことを考えながら彼の話を聞き続けた。
「まず俺の名前はカジマという。 下の名前は聞いてくれるな」
「は、はあ……」
何が何だか分かりはしないが、とりあえず僕は話を聞いてみることにした。
カジマさんはさらに続ける。
「俺も一応魔法を使えるんだ。 まあ、タイガから使い方を教わったんだが……」
僕にはカジマさんが何があったのか言いづらいことをどうにか絞り出そうとしているように感じた。
目を下に向け、口に手の甲を当てている。
「カジマさん……? どうかしたんですか?」
カジマさんは目線を僕に戻し、目を抑えて再び悩み始めた。
それから少しの間があき、カジマさんは重い口を開けた。
「仮にだイーヴォ。 お前は悪い話と"もっと"悪い話、どっちから聞きたい?」
どちらも聞きたくなんかないですよ!?
僕はハッとした。
なぜ忘れていたのだろう。
僕は急いで大河さんに、
「セシリアは今どこにいるんですか!?」
と、問い詰めた。
タイガさんはいきなり顔を寄せてきて驚いたのか、目をぱちくりさせながら答えた。
「まあ落ち着け! あいつなら食堂で飯食ってるだろうよ」
「えええええええ!?」
そういえばそうだった!
これはまずい……下手したらこの計画を全て無にしてしまうかもしれない!
「タイガさん! 食堂ってどっちですか!?」
「はぁ!? どうした急に? 通路でて右に曲がって奥行った突き当たりだが?」
大河さんは豆鉄砲食らったような顔をして答える。
「了解しましたっ! 」
僕はそう言い残し、一目散にその突き当たりを目指した。
大河さんも僕の慌てぶりを見てただ事ではないと感じ取ったのか後ろから僕を追いかけつつ、
「お前! そんなに急いでどうする! 何かやましいことでもあんのかよ!? 」
「タイガさんにはそう言えば言ってませんでしたね! あいつは……セシリアは!」
「なんだ!? まさかなんか食っちゃまずいものでもあったのか!?」
「あいつは! ドラゴン並の! 大食らいなんですよ!」
「何いいい!? 」
凄まじい表情で驚いたタイガさんだったが、しばらくの間を置いて急に無表情になった。
「いやいやいや……そんな奴がいるかよ……」
タイガさんは走るスピードを一気に落としてそう言った。
「あーあー。 とっとと寝るか。 あと二、三時間で出ないといけねぇしなあ……」
タイガさんは大きなあくびをしてこの場から立ち去る。
「どうなっても知りませんからね! 僕は急ぎますよ!」
そう後ろ向きに叫んで走り抜けた。
まあそりゃ信じないか……。
あいつの食欲は物理法則とか諸々無視してやがるもんなあ……。
そんなことを考えながら走っていると、目の前に壁が見えてきた。
その壁は部屋から漏れた明かりに照らされていた。
部屋の扉の上部には『食堂』の文字。
間違いない。この先だろう。
「セシリア!」
僕はそう叫び、部屋に駆け込んだ。
そこにはなにごとも無かったかのように椅子に腰掛け、右手で鷲掴みにしたケーキのようなものを頬張るセシリアと……。
「あら! イーヴォもここに来てたのね! 美味しいわよこれ! 食べる?」
灰色のフードを深く被った青年が、セシリアの首筋に、手指に、腹部に触れながらぶつぶつ言っていた。
「ああ……わけわかんねぇよお……一度ぶつ斬りにして見てみてぇ……物理法則とか完全に無視してるだろこれ……これは何なんだ鉱物か? 生物としての枠組みをぶっ壊してるぞ……?」
『比喩なしで』ぶつぶつ言っていた。
「あ、あの……あなたは誰ですか?」
勇気を出して胡散臭さに足の生えたような男に声をかける。
すると、
「もう! 可愛い可愛い相棒が元気だったってのに一瞥すらしない訳!? 」
と、目を丸くして絶叫するセシリア。
そういうことじゃない。
物事には限度ってもんがある。大は小を兼ねる、だが過ぎたるは及ばざるが如しってことなのだ。
少しでも『怪我の影響がのこってないかなー?』とか『少しは大人しくなってないかなー?』とか思ってた僕の心の三分の一ぐらいを占めていた純情な感情を返して欲しい。
現にセシリア、切れたはずの腕は表面の鱗まで元通りで、その他の部位も痛々しい包帯はおろか、可愛らしい絆創膏すらない状態である。
そんなただでさえ反応に困るレベルの快復ぶりだってのに、自分の顔くらいあるカステラと思わしき物体の食べかすを頬にいっぱい付けながら夢中になって食べているんだぞ?
元気にも程がある。
二つの意味でそれを痛感した。
こういう突っ込み甲斐の有りすぎる相方から目をほんの少しでも背け、現実逃避する為に男の方に話しかけたのである。
はっきり言ってそっちの男もキャラが濃いことこの上ないため、脳のキャパシティを超えてしまい、自分でもわけなどさっぱりなのだが。
そんな頭から溢れそうな情報をどうにか処理して、
「元気になっててよかった」
本音がでた。
セシリアは何があったか分からないようで、少しの間鳩が豆鉄砲食らったような顔をしていた。
まもなくふと我に返ったようで得意げな顔をして、
「ふふん! 私にとっちゃあんなの、かすり傷みたいなもんよ!」
と言って、再び巨大なカステラを頬張った。
きっと彼女がいつであろうと不変だからこそ僕はやって行けるのだ。
何があったら、それこそ僕の方が変わってしまっていたかもしれない。
まあ、それはさておきだ。
あの変た……少々趣味が変わっている青年は何者だろうか?
ろくな奴ではないだろうが、この場所にいるということは、きっと彼も『レジスタンス』とかなんとかいう人なのだろう。
黒フード男に目をやると、彼はゆっくりと立ち上がった。
背は立ち上がると以外にも高く、僕が完全に見上げる構図になった。
彼は分厚いメガネをかけているが、顔と手には古傷が無数にあり、目つきも悪く、そんな荒くれ者の顔と知的なメガネは本当に浮いているようだった。
「なるほどな。 お前か毒魔法使いは」
その男はこちらに目を向けてそう言った。
「はい。僕はイーヴォ。 そっちは僕の相棒のセシリアです」
僕がそう返すと彼は、
「ああこいつか。 セシリアだっけ? 嬢ちゃんが寝言で言ってた奴は」
それを聞き、セシリアは顔を真っ赤にして男に飛び掛かり、左手で男の胸ぐらをひっつかむ。
「人の寝言をべらべらと喋るなっ!」
そしてそう叫ぶのだった。
こんな時でも右手にしっかりとカステラは握られている彼女の食欲には脱帽せざるを得ない。
僕は帽子など被らないが。
すると男は口角を不敵に上げつつ、
「まあまあ落ち着けって。 年頃の男女が二人っきりで旅をするってのはそういうことなんだろ?」
という。
僕もさすがに顔が熱くなった。なんとなく決まりが悪くなり、そっぽを向く。
セシリアはと言うとさらに顔を赤らめ、声を荒らげる。
「はあああああ!? 誤解するなあああああああ! 私はあいつと恋人とかそんなんじゃないからね!? 余計なこと言うとそのメガネをその傷だらけの台座ごと粉々にするわよ!?」
なぜだろうか。
その気はなくとも、こう……全力で否定されると心は痛むものなのだと知った。
「はいはい。 わかった。 わかったから落ち着けよ?」
「落ち着けるかこのド変態! 私がそんなデタラメななだめ方で落ち着くと思うな!」
「そういえば戸棚の方にいちごチョコのかかった美味しいドーナツもあった気がするな」
「ほんとうに!?」
セシリアはその一言で一瞬にして表情を変え、目を輝かせた。
……なんと形容すればいいのだろう。
ちょろい。あまりにもちょろい。
本当に僕はこいつが不安になってきた。
セシリアはふらりと厨房の奥に消えた。
右手にはもう顔のあのカステラは影も形もない。なんとなく僕はそれの所在を信じたくは無かったが察してしまった。
男はセシリアが居なくなったのを見届けてから僕に話しかけた。
「さて。 ようやく話に入れるな。 イーヴォ・ディーツェル」
改まって彼はそう言った。
「彼女には便宜上、ここにいて貰いたくなくてね」
話の腰をおられたり、話の方向が変わってしまったりするからだろうか?
僕はそんなことを考えながら彼の話を聞き続けた。
「まず俺の名前はカジマという。 下の名前は聞いてくれるな」
「は、はあ……」
何が何だか分かりはしないが、とりあえず僕は話を聞いてみることにした。
カジマさんはさらに続ける。
「俺も一応魔法を使えるんだ。 まあ、タイガから使い方を教わったんだが……」
僕にはカジマさんが何があったのか言いづらいことをどうにか絞り出そうとしているように感じた。
目を下に向け、口に手の甲を当てている。
「カジマさん……? どうかしたんですか?」
カジマさんは目線を僕に戻し、目を抑えて再び悩み始めた。
それから少しの間があき、カジマさんは重い口を開けた。
「仮にだイーヴォ。 お前は悪い話と"もっと"悪い話、どっちから聞きたい?」
どちらも聞きたくなんかないですよ!?
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