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勇者召喚⁉︎

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 勇者召喚をして、この国の人達は何を討伐するかは知らんが、陛下の言うとおりで、こんな27歳のおっさんに用はないだろう。

 それに勇者召喚といったら、勇者として呼ばれた若者達がこれからチート能力を使い魔物と戦うハメになるだろうし、追い出すと言うのなら追い出されてやろうじゃないか。

 空の上のばぁちゃんも「生きていれば、なるようになる」と言っていたし。それなら俺は俺で、この異世界を楽しむ。

(ここは異世界だ、めずらしい食べ物がたくさんあるだろう!)

 異世界でどう生きるか考える俺に、女神ルルーナは眉をひそめ、言いにくそうに伝えた。

「あ、あの、……鈴村様に伝えることがあります」

「なんですか?」

「わ、私のミスとはいえ、鈴村様は勇者召喚されてしまったので……鈴村様を元の世界へ戻すことはでません」

「元の世界に帰れない?」

 ――やっぱり、元の世界へは帰れないか。これもよくある話だ。

「すみません……」

 いまにも泣きだしそうな女神に、

「そっか、元の場所へ帰れないのはわかった。だったら女神様、巻き込んだお詫びに何か能力は貰えるのか?」

 と、女神ルルーナに聞いてみた。
 女神は眉を下げながら、微笑み。
 
「はい、鈴村様にはこの異世界で生きていくために必要なるスキルの他に、鈴村様が望むスキルを5つほどつけます」

(へぇ、必要なスキルの他に5つもくれるのかぁ~。これは慎重に厳選しないといけないな)

 まず先に貰えるモノとスキルを聞くか。

「じゃ女神様、必要なモノとスキルは何をくれる?」

「鈴村様にはこの世界で自由に話せる言語。クリーンなど体を綺麗にする生活魔法、火を起こしたり、飲み水確保のために使う基本属性魔法。あとは無限にモノを収納できるアイテムボックスです。物は鈴村様が欲しいと言ったモノを揃えます」

(へぇ~言語、生活魔法、基本属性魔法とアイテムボックスかぁ~。なかなかいいスキルだな。モノは俺の欲しい物か)

「わかった。欲しい物とスキルについて今から考えるから、少しだけ待ってもいい?」
 
「はい、かしこまりました。どうぞ、ごゆっくりお考えください」

 女神ルルーナは俺が考えれるようにと、真っ白な空間にテーブルとソファ、お茶セットを呼び出した。
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