立花家へようこそ！

30.お返事をします

4

私がみんなに『どうしたらいいかな？』って尋ねてみたら、、、


「心ちゃんが嫌いじゃないならとりあえず付き合えば？」

葵ちゃんの意見。


「ここちゃんが彼氏できたら俺と遊ぶ時間なくなるから嫌」

明くんの意見。


「振ったら友達には戻れなそうだよね」

大和くんの意見。


「適当な人とはやめた方がいいけど、適当じゃないならいいんじゃない？」

嵐くんの意見。



みんな、真面目に考えてそれぞれが答えをくれた中

最後まで考えていた唯斗くんが「前も似たような事を行った気がするけど…」って前置きをした上で口を開いた。




「キスとそれ以上が想像できない相手はやめとけ」



…………………キスッ！！！？


私と誠くんがっ！！！！？




すっっごい真顔で唯斗くんは言ったけど、私はもはや目が点状態。



「だってさぁ、父さんも言ったけど高校生なんて欲の塊。そこは否定しきれない。

で、付き合うって言ったらソーユー行為ももれなくついてくる。

それができる相手がそうじゃないかって事じゃねーの？」



唯斗くん……親の前でサラリとすごいことを言ったけど、、、


立花家はわりとそういう難しい話もある程度はオープンなんだね。

大事な話でもあると思うから……いいこと、、だと、思う。



事実、充さんも美香さんも頷いているけど


「キス以上は駄目だ！！

俺は自分を棚に上げて言うぞ？

絶対にキス以上は認めん！！」


って、充さんはそこは頑なに譲らなかった。


普段は友達のように軽いノリで接する事ばかりだけど

やっぱり二人は親なんだなぁって改めて実感した。