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41~50話
45d、私は急用をわかっていない2 ※
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………………
風呂で綺麗に洗ってもらい全身を拭いた後は、椅子に座らせられて服を着せられる。
案の定足腰の立たなくなった私は、黙ってくったりとガルに身を任せていた。
「マヤ、腹が減っただろう。昼食は外でとる予定だったから用意させていないんだ」
言われてみれば、もうとっくにお昼の時間を過ぎているし、激しい運動もしてお腹はぺこぺこだ。
「今からまた外へ食べに行こう。……子犬が鳴く前に」
ガルがよしよしと私の腹の辺りを撫でる。
前に私のお腹が鳴ってしまった時、ガルが子犬の鳴き声と聞き違えたことを言っているのだろう。
「むぅぅ……! 立てないから抱っこしてください!」
ふくれ面でガルに向けて両手を伸ばす。
「仰せのままに」
心なしか嬉しそうなガルにひょいと抱え上げられると、そのまま再び街へと繰り出した。
適当な店に入り、いつものようにガルの膝に横抱きに乗せられたまま食事をとる。
今回はガルがいても違和感のない普通の食堂だと言うのに、また周囲が騒ついているような気がする。
なぜだろうと視線をめぐらせようとすれば、くいとガルに顎を捉えられた。
「俺だけ見ていればいい」
「―――!」
ガルの言葉にたちまち頬が赤く染まる。
もう周囲を気にする余裕なんてなく、もじもじと顔を俯けながら、ひたすらもぐもぐとガルの差し出してくれる料理を頬張った。
風呂で綺麗に洗ってもらい全身を拭いた後は、椅子に座らせられて服を着せられる。
案の定足腰の立たなくなった私は、黙ってくったりとガルに身を任せていた。
「マヤ、腹が減っただろう。昼食は外でとる予定だったから用意させていないんだ」
言われてみれば、もうとっくにお昼の時間を過ぎているし、激しい運動もしてお腹はぺこぺこだ。
「今からまた外へ食べに行こう。……子犬が鳴く前に」
ガルがよしよしと私の腹の辺りを撫でる。
前に私のお腹が鳴ってしまった時、ガルが子犬の鳴き声と聞き違えたことを言っているのだろう。
「むぅぅ……! 立てないから抱っこしてください!」
ふくれ面でガルに向けて両手を伸ばす。
「仰せのままに」
心なしか嬉しそうなガルにひょいと抱え上げられると、そのまま再び街へと繰り出した。
適当な店に入り、いつものようにガルの膝に横抱きに乗せられたまま食事をとる。
今回はガルがいても違和感のない普通の食堂だと言うのに、また周囲が騒ついているような気がする。
なぜだろうと視線をめぐらせようとすれば、くいとガルに顎を捉えられた。
「俺だけ見ていればいい」
「―――!」
ガルの言葉にたちまち頬が赤く染まる。
もう周囲を気にする余裕なんてなく、もじもじと顔を俯けながら、ひたすらもぐもぐとガルの差し出してくれる料理を頬張った。
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