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51~60話

51d、番外編 ご主人様はハロウィンをわかっていない2 ※

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白い肌にくっきりと残る紅は、薄暗い中でもその存在を知らしめる。
ワンピース内部に見える鎖骨の痕に舌を這わせ、胸の上も、胸の合間も、胸の下は……痕があまりないな。足しておこう。

「んっ」

ちゅうと強く吸い上げれば、素直な肌はすぐに口付けの形に色付く。

痕を舐め辿り、時折り足して、薄い腹を通ればドロワースの縁に行きあたった。
ワンピースの裾をどかし顔を上げる。

頬を赤く染めたマヤが、恥ずかしそうにこちらを見つめるのと目が合った。

「ああ……やはり顔が見えていた方がいいな」

恥ずかしさを誤魔化すためか「むぅ」と突き出された唇に、口付けを一つ。
もじもじと膝を擦り合わせる華奢な脚から、するりとドロワースを取り去った。

薄っすらとした和毛にこげに、薄紅色が透けて見える。
知らず込み上げた唾液をゴクリと飲み下し、膝裏を支えて白い脚を割り開けば、開かれた秘肉からもう一段濃い紅色が覗いた。

口付けで感じていたのだろうか。蜜で濡れるそこは、てらてらと輝いて食べごろの果実のようだ。

ぴちゃっ

「んんっ……」

割れ目に沿って、蜜をすくい上げるように下から上へと舌を這わせる。

甘い。

小さな突起をくるりと舐め、秘唇を辿って、蜜を溢す口へと舌をねじ込む。

「あっ、だめぇっ、ん……っ」

ぴちゃ……ちゅぷ……

甘い。
こんなに甘いのだ、マヤ自身が菓子・・だったのではないか?
それでは俺は菓子を貰った上に悪戯を?
いや、これはむしろ菓子をいるだけ、か……?

「ガルさまぁ……、そんな所で考えごとしないでぇ……」





舌で、全身で、心ゆくまで甘美な菓子・・を堪能する。

くったりと力尽きたマヤを風呂で清めてやると、そっとベッドへ寝かせ、俺は一人厨房へと向かった。


愛らしいオバケのために、ありったけの菓子を用意してやらなければ。
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