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1~10話
10d、私のシャツ……!
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それにしても、こう自身の体温まで高くては夏場の暑さはさぞ辛いだろう。
「鍛錬ひゅうもシャツを脱いれたらいいんじゃないれふか?」
「そうしたいところだが、暑さに耐えるのも修行のうちだからな。実際の戦闘となれば、もっと生地の厚い騎士服やら甲冑やらを身につけたまま戦わなければならない」
「なるほろ」
「まあ、いくら忍耐力を鍛えたところで暑いことに変わりはないがな。特に明日は甲冑を鎧っての野外訓練がある。地獄を見るだろうな……」
「明日……」
頭の中でスケジュール表を確認する。
今日が火の妖精日ということは、明日は水の妖精日。
毎週決められた私のお休みの日だ。
「それは旦那ふぁまも参加されるんれふか?」
「ああ。上に立つ者が楽をしていては誰もついて来ないからな」
「ちなみに……訓練って公開されふぇるんれしたっけ……?」
「屋外演習場であれば、有事を除き城に入れる者なら誰でも見学できるようになっている」
「へー……」
へー、ほー、すーん、なるほどねー。
私はそわそわと逸る心の内がばれないよう、いつも通り至極冷静に香りを堪能するのだった。
「鍛錬ひゅうもシャツを脱いれたらいいんじゃないれふか?」
「そうしたいところだが、暑さに耐えるのも修行のうちだからな。実際の戦闘となれば、もっと生地の厚い騎士服やら甲冑やらを身につけたまま戦わなければならない」
「なるほろ」
「まあ、いくら忍耐力を鍛えたところで暑いことに変わりはないがな。特に明日は甲冑を鎧っての野外訓練がある。地獄を見るだろうな……」
「明日……」
頭の中でスケジュール表を確認する。
今日が火の妖精日ということは、明日は水の妖精日。
毎週決められた私のお休みの日だ。
「それは旦那ふぁまも参加されるんれふか?」
「ああ。上に立つ者が楽をしていては誰もついて来ないからな」
「ちなみに……訓練って公開されふぇるんれしたっけ……?」
「屋外演習場であれば、有事を除き城に入れる者なら誰でも見学できるようになっている」
「へー……」
へー、ほー、すーん、なるほどねー。
私はそわそわと逸る心の内がばれないよう、いつも通り至極冷静に香りを堪能するのだった。
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