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11~20話
19c、…………あれっ??
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「っふ。なあ、リヴェリー。休日はいつも何をしているんだ?」
「あーー……んぇ!? お休みれふか?! えっと……メイド仲間とカフェれお茶したり……一人れ街にれて、おみへを見て回ったりしまふね」
それがどうかしたのだろうか?
「一緒に出かけるような恋人は?」
「な……っ! いっ、いませんよ!!」
唐突な問いに驚いて顔を上げれば、鼻先が触れそうなほど近くにグレニスの顔があった。
笑っていた名残だろう、グレニスの表情はいつもよりやわらかい。
「ならば、俺がリヴェリーの時間を貰ってもいいか?」
「え、……はい。お休みならいつでも空いてますけど……」
夏の夜空のような温かな群青に見つめられ、瞬きも忘れてコックリと頷きを返す。
「また顔が赤いな」
そう言って、グレニスの顔がさらに近づく。
熱が振り返したと思われたのだろう。
赤い顔を見られてしまったことは恥ずかしいけれど、昨日の朝の一件でグレニスの行動はわかっているのだから、動じる必要はない。
静かに目を伏せ、おでこを突き合わせるのに備える。
「……」
ちゅ……
…………
…………
想像よりもやわらかな温もりがそっと離れる間際、名残惜しむようにペロリと濡れた感触が唇を撫でた。
唇を、撫でた。
「次の水妖に都合をつける。一緒に出かけよう」
「…………はい……」
呆然とした私の返事に、グレニスが満足そうに頷く。
……あれ? 今、何か……。
グレニスは私の髪をさらりと撫でつけると、「また明日元気な姿を見せてくれ」と言って部屋を後にした。
……あれ? 私はいつの間にベッドに戻ったのだろう?
……………………あれっ??
「あーー……んぇ!? お休みれふか?! えっと……メイド仲間とカフェれお茶したり……一人れ街にれて、おみへを見て回ったりしまふね」
それがどうかしたのだろうか?
「一緒に出かけるような恋人は?」
「な……っ! いっ、いませんよ!!」
唐突な問いに驚いて顔を上げれば、鼻先が触れそうなほど近くにグレニスの顔があった。
笑っていた名残だろう、グレニスの表情はいつもよりやわらかい。
「ならば、俺がリヴェリーの時間を貰ってもいいか?」
「え、……はい。お休みならいつでも空いてますけど……」
夏の夜空のような温かな群青に見つめられ、瞬きも忘れてコックリと頷きを返す。
「また顔が赤いな」
そう言って、グレニスの顔がさらに近づく。
熱が振り返したと思われたのだろう。
赤い顔を見られてしまったことは恥ずかしいけれど、昨日の朝の一件でグレニスの行動はわかっているのだから、動じる必要はない。
静かに目を伏せ、おでこを突き合わせるのに備える。
「……」
ちゅ……
…………
…………
想像よりもやわらかな温もりがそっと離れる間際、名残惜しむようにペロリと濡れた感触が唇を撫でた。
唇を、撫でた。
「次の水妖に都合をつける。一緒に出かけよう」
「…………はい……」
呆然とした私の返事に、グレニスが満足そうに頷く。
……あれ? 今、何か……。
グレニスは私の髪をさらりと撫でつけると、「また明日元気な姿を見せてくれ」と言って部屋を後にした。
……あれ? 私はいつの間にベッドに戻ったのだろう?
……………………あれっ??
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