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31~40話
39b、なかなかどうして癖になる ※
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ペロ……、ペロ……
「っ……」
ぐっと耐えるような吐息が聞こえ、慌てて顔を上げる。
「すみません! 痛かったですか?」
なにしろ男性の局部など見るのも触れるのも初めてなのだ。
急所だという話は聞いたことがあるから、こうしてそっと触れているつもりでも、ちょっとした加減で痛みを与えてしまったのかもしれない。
「いや、痛みはない。気持ちよかっただけだ」
グレニスの手のひらがするりと頬を撫でる。
「気持ちいい……? 舐めるのがですか?」
「ああ。だが無理はするな」
太い親指がふにふにと唇をなぞる。
グレニスが気持ちいいということは、遠慮なく舐めてもいいということだろう。
視線を下ろせば、つるりと丸い先端がそこにあった。
舌を突き出して、ぺろり。
手にしたそれがぴくりと動く。
動くだなんていよいよ生き物めいているとまじまじ見つめれば、先端の窪みからプクッと透明な液体が出てきた。
「これはおし———」
「尿ではない」
早い。否定が早い。
おしっこでないのなら、これが精液というものだろうか?
ペロッ
しょっぱいような苦いような、妙な味がする。
それなのに、なかなかどうして癖になる香りだ。
再び見つめていれば、新たな液体がぷくりと滲んだ。
ペロッ、……ぷくり
ペロッ、……ぷくり
ペロ、ペロ……
丸い先端をつるつると舌の表面で撫でる。
くすぐったくて、でもそれが心地いいような不思議な感触。
「っは……」
大きな手のひらに優しく頭を撫でられ、視線だけでちらりとグレニスを窺う。
グレニスは何かに耐えるようにぐっと眉間にシワを寄せ、熱い吐息をついてじっとこちらを見つめていた。
「っ……」
ぐっと耐えるような吐息が聞こえ、慌てて顔を上げる。
「すみません! 痛かったですか?」
なにしろ男性の局部など見るのも触れるのも初めてなのだ。
急所だという話は聞いたことがあるから、こうしてそっと触れているつもりでも、ちょっとした加減で痛みを与えてしまったのかもしれない。
「いや、痛みはない。気持ちよかっただけだ」
グレニスの手のひらがするりと頬を撫でる。
「気持ちいい……? 舐めるのがですか?」
「ああ。だが無理はするな」
太い親指がふにふにと唇をなぞる。
グレニスが気持ちいいということは、遠慮なく舐めてもいいということだろう。
視線を下ろせば、つるりと丸い先端がそこにあった。
舌を突き出して、ぺろり。
手にしたそれがぴくりと動く。
動くだなんていよいよ生き物めいているとまじまじ見つめれば、先端の窪みからプクッと透明な液体が出てきた。
「これはおし———」
「尿ではない」
早い。否定が早い。
おしっこでないのなら、これが精液というものだろうか?
ペロッ
しょっぱいような苦いような、妙な味がする。
それなのに、なかなかどうして癖になる香りだ。
再び見つめていれば、新たな液体がぷくりと滲んだ。
ペロッ、……ぷくり
ペロッ、……ぷくり
ペロ、ペロ……
丸い先端をつるつると舌の表面で撫でる。
くすぐったくて、でもそれが心地いいような不思議な感触。
「っは……」
大きな手のひらに優しく頭を撫でられ、視線だけでちらりとグレニスを窺う。
グレニスは何かに耐えるようにぐっと眉間にシワを寄せ、熱い吐息をついてじっとこちらを見つめていた。
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