置いてあった兜を被ってスハスハしていたらご本人登場

６１～最終話

エピローグ３b、お楽しみはこれから ※

　熱杭がどちゅんと最奥を突いた瞬間。
　頭の中が真っ白に染まり、ビクンと大きく腰が跳ねた。

「——————っ！！」

「ぐ…………！　っ、……っは、リヴ、達したのか」

　グレニスはひどく苦しそうに顔を歪め、絞り出すように息を吐く。
　うまく快感を逃がすこともできず、ぎゅうぎゅうと力一杯締めつけてしまっているのが苦しいのだろう。

「っは、グレン、グレン……っ！　ごめっ、なさ……！　なかっ、はぁ、きっ気持ちよくって、変、なの……っ！」

「っ、悪いが動くぞ」

　そう言うなり、グレニスは激しく腰を打ちつけだした。

「あっ、ああっ、ダメ！　今っ、ダ……んぁっ！　あーっ！」

　両膝を左右の手で固定されてがつがつと中を穿たれるたび、ばちゅんばちゅんと濡れた肉のぶつかり合う音がする。
　たった今達したそこを荒々しく突き上げられて、上・り・詰・め・た・場・所・から下ろしてもらえない責め苦に、為すすべもなく嬌声を上げる。

　ばらばらに壊れ、塗り替えられて、自分が自分でなくなってしまいそうだ。

　自分を責め立てているのはグレニスなのに。それでも助けを求めるかのように、必死にグレニスへと手を伸ばす。
　ただ、この苦しいほどにもたらされる快感の奔流から救ってほしくて。

「グレ、ンっ……！　んんっ！　っは、あぁっ、グレン……っ！」

「ああ、リヴ、リヴ……っ」

「んぁっ！　んむっ……、……っ！」

　覆い被さるように抱きしめられて、熱杭が中で角度を変えた。
　深い口付けに呼吸を奪われ、鼻腔から口腔まで、空気の入り込む隙もないほどたっぷりとグレニスの香りが満ちる。

　音も、温度も、匂いも、感触も。
　逃れられない快感の波が、すべての感覚を総動員して私を呑み込もうとやってくる。