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番外編
2 マギーの末路 残酷注意R15
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お母様がロセ伯爵の後妻になったのだから、連れ子の私は伯爵令嬢になれると思ったがそれは甘い考えだった。
私もお母様も貴族でなかったことと、すでにロセ伯爵家には跡継ぎ娘エリザベスがいたことで私は伯爵家の籍から閉め出された。
(悔しい! このままだと私はただの平民のままお嫁に行くことになる。伯爵令嬢と認められれば結婚できる相手も全く違ってくるのに・・・・・・というか、元平民の私だとこの大金持ちのロセ伯爵家より良い家になんてお嫁に行けるわけがない・・・・・・だとすればこのままロセ伯爵家に居座るのが一番だわ)
だから私はお母様がロセ伯爵と結婚してからずっとエリザベスをお義姉様と呼び続けて、気に入られるようにいろいろと頑張った。気に入られればお嫁に行くまではここに住めて、工夫すればそのままここに居続けることができる。
その工夫とはこういうことだ。義理の父とエリザベスの機嫌をとってロセ伯爵家の養女にしてもらいハーマンと仲良くなる。エリザベスに子供ができたらハーマンと協力してエリザベスを亡き者にし、一緒に子育てをするのよ。そうすればエリザベスの子供は私を母親のように慕いこのロセ伯爵家は思い通りになる。
私の代わりにエリザベスが無様にお腹を大きくして出産! それから生まれた子供と権力は私がいただくわ。私って天才だと思う。
なので、今日もハーマンと逢い引き。場所がトイレなのは変態だけど・・・・・・まぁ、これもスリルがあるからおもしろい。
だけど今回はエリザベスにバレて・・・・・・私はガマガエルから毒をたくさん浴びせられた。舌はピリピリと痺れ喉は焼け付き目が痛い。気がつけば冷たい床に転がされていて目はすっかり見えなくなってしまった。失明し舌の味覚が破壊され料理の味もわからないけれど、適切な治療を施され命だけは助かったのだ。
だが殺人未遂犯の首謀者としての刑は磔。なんの為に治療したのかわからない。
「殺すならなんで助けたのよ! あのまま放っておいてくれればガマの毒で死ねたかもしれないのに」
私は磔刑の判決を受けて激怒した。せめて斬首台にしてほしいと何度も嘆願したが却下された。
「なんでなのよ! ロセ伯爵家ってそんなに偉いの? これじゃぁ王族を殺そうとするのと同じ罪じゃないよ!」
私は処刑の日に執行官に文句を言った。
「王家にはロセ伯爵家の血が入っている。だから、広い意味では王族と言える。お前、知らなかったのか? 愚かな女だ。磔の前にはむち打ちがあるから、その段階で死ねればご褒美だ。なぜなら手足を釘で打たれる痛さは凄まじいぞ! さらに苦しいのは体の重みで徐々に手足が引きちぎられていく時だ。その痛みは想像を絶するからな。まぁ、せいぜい苦しみなさい。自業自得であろう」
死刑執行官はニタリと笑った。
「ひっ!! 勘弁してください。お願い。お願い! いやぁあぁあぁぁぁあーー!!」
ーーガマガエル達の会話ーー
「死んだケロか?」
「うん、今回は手足を釘で打ち付けて槍は使わずに、自然に死なせたケロね。だいぶ苦しんで地獄絵図だったけどね。ロセ伯爵家の者を殺そうとすればこうなるという見せしめもあったからね」
「まぁ、妥当だな。帰ろうか」
「んだな。あんまり女が死ぬのを見るのは気持ちの良いものではないケロね」
「はぁーー、全くだケロ」
ロセ伯爵家に仇なす者の末路を見届けたガマガエルは班長達に報告する為に帰っていったのだった。
୨୧ ⑅ ୨୧ ⑅ ୨୧ ⑅ ୨୧ ⑅ ୨୧ ⑅ ୨୧ ⑅ ୨୧ ⑅ ୨୧ ⑅ ୨୧
次回、最終回です。
私もお母様も貴族でなかったことと、すでにロセ伯爵家には跡継ぎ娘エリザベスがいたことで私は伯爵家の籍から閉め出された。
(悔しい! このままだと私はただの平民のままお嫁に行くことになる。伯爵令嬢と認められれば結婚できる相手も全く違ってくるのに・・・・・・というか、元平民の私だとこの大金持ちのロセ伯爵家より良い家になんてお嫁に行けるわけがない・・・・・・だとすればこのままロセ伯爵家に居座るのが一番だわ)
だから私はお母様がロセ伯爵と結婚してからずっとエリザベスをお義姉様と呼び続けて、気に入られるようにいろいろと頑張った。気に入られればお嫁に行くまではここに住めて、工夫すればそのままここに居続けることができる。
その工夫とはこういうことだ。義理の父とエリザベスの機嫌をとってロセ伯爵家の養女にしてもらいハーマンと仲良くなる。エリザベスに子供ができたらハーマンと協力してエリザベスを亡き者にし、一緒に子育てをするのよ。そうすればエリザベスの子供は私を母親のように慕いこのロセ伯爵家は思い通りになる。
私の代わりにエリザベスが無様にお腹を大きくして出産! それから生まれた子供と権力は私がいただくわ。私って天才だと思う。
なので、今日もハーマンと逢い引き。場所がトイレなのは変態だけど・・・・・・まぁ、これもスリルがあるからおもしろい。
だけど今回はエリザベスにバレて・・・・・・私はガマガエルから毒をたくさん浴びせられた。舌はピリピリと痺れ喉は焼け付き目が痛い。気がつけば冷たい床に転がされていて目はすっかり見えなくなってしまった。失明し舌の味覚が破壊され料理の味もわからないけれど、適切な治療を施され命だけは助かったのだ。
だが殺人未遂犯の首謀者としての刑は磔。なんの為に治療したのかわからない。
「殺すならなんで助けたのよ! あのまま放っておいてくれればガマの毒で死ねたかもしれないのに」
私は磔刑の判決を受けて激怒した。せめて斬首台にしてほしいと何度も嘆願したが却下された。
「なんでなのよ! ロセ伯爵家ってそんなに偉いの? これじゃぁ王族を殺そうとするのと同じ罪じゃないよ!」
私は処刑の日に執行官に文句を言った。
「王家にはロセ伯爵家の血が入っている。だから、広い意味では王族と言える。お前、知らなかったのか? 愚かな女だ。磔の前にはむち打ちがあるから、その段階で死ねればご褒美だ。なぜなら手足を釘で打たれる痛さは凄まじいぞ! さらに苦しいのは体の重みで徐々に手足が引きちぎられていく時だ。その痛みは想像を絶するからな。まぁ、せいぜい苦しみなさい。自業自得であろう」
死刑執行官はニタリと笑った。
「ひっ!! 勘弁してください。お願い。お願い! いやぁあぁあぁぁぁあーー!!」
ーーガマガエル達の会話ーー
「死んだケロか?」
「うん、今回は手足を釘で打ち付けて槍は使わずに、自然に死なせたケロね。だいぶ苦しんで地獄絵図だったけどね。ロセ伯爵家の者を殺そうとすればこうなるという見せしめもあったからね」
「まぁ、妥当だな。帰ろうか」
「んだな。あんまり女が死ぬのを見るのは気持ちの良いものではないケロね」
「はぁーー、全くだケロ」
ロセ伯爵家に仇なす者の末路を見届けたガマガエルは班長達に報告する為に帰っていったのだった。
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次回、最終回です。
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