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7 甘ちゃんマックスの風車の旅 (断罪編) ※コメディ風味
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ルーナとの裁判は結局全面敗訴し、僕は2,100万フラン払わなければならなくなった。
―ーくっそ! こんなの間違ってる! でも、次の裁判では絶対勝つ自信があるぞ!
そして迎えた新たな裁判の日。僕の勤務していたセント・ジョシュアマーベラス学園のルーバン・ポンソンビー学園長と対面に座った。
入ってきた裁判官は男でどうやら話がわかりそうなタイプだった。驚くほど整った美しい顔は裁判官というよりは売れっ子役者のようで女性には大モテのはずだ。
――これなら僕の話も通じそうだ。モテる人間の方が考えかたが柔軟なんだよ! モテないやつはさ、ひがみからだろうな。やたら道徳とか貞操とかルールを重んじる。自分がモテないから羽目が外せないのをねたんでいるとしか思えないよ!
「さて、原告マックス・オズボーンさんの主張をどうぞ」
裁判官が私を促す。
「はい。私は生徒のイモージェンと愛し合っており、結婚も視野にいれて付き合っておりました。それを淫行という汚らわしい言葉に替え不当に懲戒解雇するのは違法です。少なくとも退職金は払うべきですし、急にクビにするのなら当座の生活費ぐらいは面倒をみるべきです。月収の125万を三ヶ月分と退職金3,000万フランを請求します」
胸をはってそう言った私に学園長の反撃が始まった。
「私はマックス・オズボーンさんにセント・ジョシュアマーベラス学園の名を汚した損害賠償金を求めます。セント・ジョシュアマーベラス学園を見限り転校した生徒はすでに13人です。理由は醜聞にまみれた学園に在籍していては社交界での評価が下がるからだそうです。転校していく生徒はこれからもっと増えるでしょうし、逆に来年の入学希望者は減るでしょう。学園の名声は地に落ちました。損害賠償金3,000万フランを請求します。じっさいにはこの5倍は請求したいぐらいだ!」
学園長が涙をにじませて僕をにらんだ。
「やめてくださいよ、情けない学園長だな。私だけのせいではないでしょう? こんなことぐらいで生徒がやめていくならもともとたいした学園でなかったという証拠でしょう? 全てを私のせいにするのは職務怠慢だよ!」
「裁判官! この男は少しも反省していません。謝罪の言葉も後悔している様子もない。こんな者はやはり強制的に辛い仕事させるべきです。世のため人の為になる大変な仕事をさせて精神的に成長させることが肝要です」
「では、原告の主張を棄却し被告側の主張を認めます。マックス・オズボーンさんはこれより紹介する仕事をし、速やかに学園長に損害金を賠償しなさい! その額は3,000万。しかし、これは先だっての裁判で勝訴したウォルポール伯爵令嬢の弁済の後とする」
「異議あり! 教師は生徒と恋愛しちゃいけないのか? 皆、罪に問われるのか? 人を好きになったら罪なのか? だったらその類いの小説や舞台、オペラの上映を全て禁じろ! 一方では芸術だと崇めておいて実生活ですると犯罪者か? おかしいよ! 世の中狂ってる」
「狂っているのはあなたですよ、マックス・オズボーンさん。実際の社会では許されないことでも劇では盛り上がり賞賛されるのは復讐劇でもよくあります。それは娯楽なわけでして、実際に復讐の為に殺人を犯してはいけないのはマックス・オズボーンさんでもわかりますよね? それと同じで17歳の子と男女の仲になるのは違法と法律で決められた以上は従わねばならぬルールなのですよ。しかし、親の許可のもとで婚姻関係にある場合は例外です。結婚は16歳から可能ですからね」
「たった半年だろ? そのぐらいまけろよ!」
「やれやれ、困りましたね。あなたこそたった半年ですよね? なぜ我慢できなかったんですか?」
「そんなの男が我慢できるわけないだろ! 男は子孫を残すという大きな使命には逆らえない身体の構造なんだ。これは太古の昔から変わらない真理だ」
「なぜ女好きなだらしのない男は、その理論はまことしやかに言うのだろうな。男はではなくあなたのような種類の男達はの間違いなのですよ。私には妻がおりますが、浮気したこともなければ誘惑に負けたこともない。要はその個人の資質の問題で男が皆マックス・オズボーンさんのようなことをするわけではありませんからね」
「それは、あなたがモテないから・・・・・・」
いつもの理論を展開しようとしてその裁判官を見れば、この男はどう見ても自分よりはずっと容姿が勝っていた。
「私がモテないですか?」
裁判官は小馬鹿にしたように私を見た。
「うるさい、うるさい! 総額5,100万フランなんて大金作れるはずがないだろう? 僕にどうしろと言うんだ!」
「そうですね。普通のお仕事では無理でも世の中にはいろいろの職業がありますので、頑張ってください。帰りにあなたのような人向けの仕事斡旋所をご紹介します。では、死ぬ気で頑張ってくださいね」
結局、この裁判も敗訴して返すべき金が増えただけになった。
ーーそんな・・・・・・僕はこれからどうなるんだ・・・・・・
裁判後に連れて行かれたのは『高額給料保証!危険作業』の看板がある仕事斡旋所だった。
「さてと、5,100万フランの賠償金を払わなければならないのですね? とすれば、山と海、空から選べます・・・・・・」
斡旋所の男は無表情な顔で機械的に説明していく。ここは裁判所と直結した斡旋所だからお役所仕事ってやつなんだな。上から目線の客のことを客とも思わない態度にムカつくよ。
「空? なんですか、それって? それと言いたくないけどあなたの態度は間違ってるよ!ここは国の管轄で税金を納めている僕達のお陰で運営できているのでしょう? だったら、もっとにこやかに愛想良く応対しろよ。言い換えれば僕があなたを雇ってあげているようなものだ!」
「地面より空に近い作業という意味ですよ。まぁ、高い場所での作業ですね。作業自体は覚えれば誰でもできますし、景色の素晴らしい場所での作業なので人によってはご褒美かもしれません。マックス・オズボーンさんには高い場所が合っていると前の裁判記録にもありますね。私もそこは賛成ですね。そう、高い場所は気持ちいいですからねぇ」
さっきまでの無表情な顔が一転して、ニコニコと笑顔になっていた。しきりに高い場所での作業を勧めてくれるのも僕を思ってのことだろう。
ーーやればできる子だったのか。始めからニコニコしておけよ!
「この風車の旅っていうのにするよ。眺めの素晴らしさと給料はとてもいいって書いてあるからな」
僕はパンフレットを念いりにチェックして一番楽そうなのを選んだ。海はマグロ漁船だったし山は炭鉱夫だったから、空が一番安全に思えたんだ、その時は!
「また会えるといいですね!」
ニコニコとお辞儀しながら言うその男に違和感を覚えたが、
「あぁ、ありがとう! 元気でな」
と、答えてその場を後にした。
ーーわりと良い奴だったな。風車の旅なんて素敵な響きだ。良い仕事にありつけたぞ! 僕はついている。
「ひゃぁあぁあぁぁあああ~~こんなに高いなんて聞いてないよぉ~~!!」
僕の初日の仕事は、情けない悲鳴と恐怖のあまりの失禁から始まったのだった。
これだと作業時での致死率は炭鉱夫やマグロ漁船にも負けず劣らず高いぞ! ある意味、最も危険な作業だ・・・・・・僕はあの斡旋所の男の言葉を思い出した。
また会えるといいですね→生きていられたらすごいよね→きっと死ぬよね?
僕はあいつの言葉を脳内変換して、悔しさに歯ぎしりした。
「ちくしょぉおおーー! そういう意味だったのかよぉーー。あいつめぇえーー」
「うるさいぞ! 無駄口たたかず研修どおりにさっさと動け! 死にたくないなら泣く暇あったら手を動かせ。ここは戦場なんだぞ !」
ーー戦より怖いよ。戦なら林や茂みに隠れて戦わないで時をやり過ごすこともできるけどこれは違う。これほど高いところから落ちたらアウトだ。命綱は細いロープ。これが僕の命を救うただひとつのものだなんて・・・・・・絶望に近い悲鳴をあげて先輩から頭をしこたま叩かれた僕は、必死で作業をこなしたのだった。
▹◃┄▸◂┄▹◃┄▸◂┄▹◃┄▸◂┄▹◃
これは巨大風車の設定で高さは100メートル以上を想定しております。異世界中世ヨーロッパ風なので現代の巨大風車のイメージでお願いします。
時代背景、描写は現代的なものが含まれており中世ヨーロッパの歴史は反映しておりません。
―ーくっそ! こんなの間違ってる! でも、次の裁判では絶対勝つ自信があるぞ!
そして迎えた新たな裁判の日。僕の勤務していたセント・ジョシュアマーベラス学園のルーバン・ポンソンビー学園長と対面に座った。
入ってきた裁判官は男でどうやら話がわかりそうなタイプだった。驚くほど整った美しい顔は裁判官というよりは売れっ子役者のようで女性には大モテのはずだ。
――これなら僕の話も通じそうだ。モテる人間の方が考えかたが柔軟なんだよ! モテないやつはさ、ひがみからだろうな。やたら道徳とか貞操とかルールを重んじる。自分がモテないから羽目が外せないのをねたんでいるとしか思えないよ!
「さて、原告マックス・オズボーンさんの主張をどうぞ」
裁判官が私を促す。
「はい。私は生徒のイモージェンと愛し合っており、結婚も視野にいれて付き合っておりました。それを淫行という汚らわしい言葉に替え不当に懲戒解雇するのは違法です。少なくとも退職金は払うべきですし、急にクビにするのなら当座の生活費ぐらいは面倒をみるべきです。月収の125万を三ヶ月分と退職金3,000万フランを請求します」
胸をはってそう言った私に学園長の反撃が始まった。
「私はマックス・オズボーンさんにセント・ジョシュアマーベラス学園の名を汚した損害賠償金を求めます。セント・ジョシュアマーベラス学園を見限り転校した生徒はすでに13人です。理由は醜聞にまみれた学園に在籍していては社交界での評価が下がるからだそうです。転校していく生徒はこれからもっと増えるでしょうし、逆に来年の入学希望者は減るでしょう。学園の名声は地に落ちました。損害賠償金3,000万フランを請求します。じっさいにはこの5倍は請求したいぐらいだ!」
学園長が涙をにじませて僕をにらんだ。
「やめてくださいよ、情けない学園長だな。私だけのせいではないでしょう? こんなことぐらいで生徒がやめていくならもともとたいした学園でなかったという証拠でしょう? 全てを私のせいにするのは職務怠慢だよ!」
「裁判官! この男は少しも反省していません。謝罪の言葉も後悔している様子もない。こんな者はやはり強制的に辛い仕事させるべきです。世のため人の為になる大変な仕事をさせて精神的に成長させることが肝要です」
「では、原告の主張を棄却し被告側の主張を認めます。マックス・オズボーンさんはこれより紹介する仕事をし、速やかに学園長に損害金を賠償しなさい! その額は3,000万。しかし、これは先だっての裁判で勝訴したウォルポール伯爵令嬢の弁済の後とする」
「異議あり! 教師は生徒と恋愛しちゃいけないのか? 皆、罪に問われるのか? 人を好きになったら罪なのか? だったらその類いの小説や舞台、オペラの上映を全て禁じろ! 一方では芸術だと崇めておいて実生活ですると犯罪者か? おかしいよ! 世の中狂ってる」
「狂っているのはあなたですよ、マックス・オズボーンさん。実際の社会では許されないことでも劇では盛り上がり賞賛されるのは復讐劇でもよくあります。それは娯楽なわけでして、実際に復讐の為に殺人を犯してはいけないのはマックス・オズボーンさんでもわかりますよね? それと同じで17歳の子と男女の仲になるのは違法と法律で決められた以上は従わねばならぬルールなのですよ。しかし、親の許可のもとで婚姻関係にある場合は例外です。結婚は16歳から可能ですからね」
「たった半年だろ? そのぐらいまけろよ!」
「やれやれ、困りましたね。あなたこそたった半年ですよね? なぜ我慢できなかったんですか?」
「そんなの男が我慢できるわけないだろ! 男は子孫を残すという大きな使命には逆らえない身体の構造なんだ。これは太古の昔から変わらない真理だ」
「なぜ女好きなだらしのない男は、その理論はまことしやかに言うのだろうな。男はではなくあなたのような種類の男達はの間違いなのですよ。私には妻がおりますが、浮気したこともなければ誘惑に負けたこともない。要はその個人の資質の問題で男が皆マックス・オズボーンさんのようなことをするわけではありませんからね」
「それは、あなたがモテないから・・・・・・」
いつもの理論を展開しようとしてその裁判官を見れば、この男はどう見ても自分よりはずっと容姿が勝っていた。
「私がモテないですか?」
裁判官は小馬鹿にしたように私を見た。
「うるさい、うるさい! 総額5,100万フランなんて大金作れるはずがないだろう? 僕にどうしろと言うんだ!」
「そうですね。普通のお仕事では無理でも世の中にはいろいろの職業がありますので、頑張ってください。帰りにあなたのような人向けの仕事斡旋所をご紹介します。では、死ぬ気で頑張ってくださいね」
結局、この裁判も敗訴して返すべき金が増えただけになった。
ーーそんな・・・・・・僕はこれからどうなるんだ・・・・・・
裁判後に連れて行かれたのは『高額給料保証!危険作業』の看板がある仕事斡旋所だった。
「さてと、5,100万フランの賠償金を払わなければならないのですね? とすれば、山と海、空から選べます・・・・・・」
斡旋所の男は無表情な顔で機械的に説明していく。ここは裁判所と直結した斡旋所だからお役所仕事ってやつなんだな。上から目線の客のことを客とも思わない態度にムカつくよ。
「空? なんですか、それって? それと言いたくないけどあなたの態度は間違ってるよ!ここは国の管轄で税金を納めている僕達のお陰で運営できているのでしょう? だったら、もっとにこやかに愛想良く応対しろよ。言い換えれば僕があなたを雇ってあげているようなものだ!」
「地面より空に近い作業という意味ですよ。まぁ、高い場所での作業ですね。作業自体は覚えれば誰でもできますし、景色の素晴らしい場所での作業なので人によってはご褒美かもしれません。マックス・オズボーンさんには高い場所が合っていると前の裁判記録にもありますね。私もそこは賛成ですね。そう、高い場所は気持ちいいですからねぇ」
さっきまでの無表情な顔が一転して、ニコニコと笑顔になっていた。しきりに高い場所での作業を勧めてくれるのも僕を思ってのことだろう。
ーーやればできる子だったのか。始めからニコニコしておけよ!
「この風車の旅っていうのにするよ。眺めの素晴らしさと給料はとてもいいって書いてあるからな」
僕はパンフレットを念いりにチェックして一番楽そうなのを選んだ。海はマグロ漁船だったし山は炭鉱夫だったから、空が一番安全に思えたんだ、その時は!
「また会えるといいですね!」
ニコニコとお辞儀しながら言うその男に違和感を覚えたが、
「あぁ、ありがとう! 元気でな」
と、答えてその場を後にした。
ーーわりと良い奴だったな。風車の旅なんて素敵な響きだ。良い仕事にありつけたぞ! 僕はついている。
「ひゃぁあぁあぁぁあああ~~こんなに高いなんて聞いてないよぉ~~!!」
僕の初日の仕事は、情けない悲鳴と恐怖のあまりの失禁から始まったのだった。
これだと作業時での致死率は炭鉱夫やマグロ漁船にも負けず劣らず高いぞ! ある意味、最も危険な作業だ・・・・・・僕はあの斡旋所の男の言葉を思い出した。
また会えるといいですね→生きていられたらすごいよね→きっと死ぬよね?
僕はあいつの言葉を脳内変換して、悔しさに歯ぎしりした。
「ちくしょぉおおーー! そういう意味だったのかよぉーー。あいつめぇえーー」
「うるさいぞ! 無駄口たたかず研修どおりにさっさと動け! 死にたくないなら泣く暇あったら手を動かせ。ここは戦場なんだぞ !」
ーー戦より怖いよ。戦なら林や茂みに隠れて戦わないで時をやり過ごすこともできるけどこれは違う。これほど高いところから落ちたらアウトだ。命綱は細いロープ。これが僕の命を救うただひとつのものだなんて・・・・・・絶望に近い悲鳴をあげて先輩から頭をしこたま叩かれた僕は、必死で作業をこなしたのだった。
▹◃┄▸◂┄▹◃┄▸◂┄▹◃┄▸◂┄▹◃
これは巨大風車の設定で高さは100メートル以上を想定しております。異世界中世ヨーロッパ風なので現代の巨大風車のイメージでお願いします。
時代背景、描写は現代的なものが含まれており中世ヨーロッパの歴史は反映しておりません。
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初投稿作品です
恋愛コメディは初めて書きます
楽しんで頂ければ幸いです
感想等いただけるととても嬉しいです!
2019年3月25日、完結致しました!
ありがとうございます!
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