20年ぶりの誘惑の同窓会?

青空一夏

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同窓会の夢

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あー明日は同窓会なのよ!

なんと20年ぶり!

あの憧れの君はどうなっているのかしら?

告白しようとして諦めた男の子はどうなっているのかな?

このためにダイエットして新しい服も買った。

靴もバックも大奮発よ!




「早苗ちゃん?いやぁー綺麗だねーあんまり変わらない?」

「あ、うん、ありがとう!」
この人、誰だっけ?

「僕も変わらないでしょう?佐々木だよ。わかるでしょ?」
え?あの佐々木君なのか‥‥

佐々木君は私の憧れの君だったじゃないの?

どうしたのよ?その頭‥‥とっちらかって寂しいことになっている。

頭が良くて、かっこよかった彼は今、ハゲかけて、お腹も出ている見知らぬおじさん‥‥





「やぁ、久しぶり!早苗ちゃん、綺麗だなぁー」

「あ、うん、久しぶり」
この人もわからないよ、誰?


「石井君、久しぶりーー」
洋子がその男に声をかけた‥‥ということは、石井君!
どうしたの?白髪だらけで、でっぷり、雪だるまじゃない!!


私は虚しくなって、同窓会を早々に切り上げて家に帰ったの。



「お帰り、早かったね」
にっこり、微笑む夫は、さっきまで見ていた男たちより、ずっとまし。


あーー宝物は家にあるのね!


私は夫に抱きついて言った。

「ねぇ、ねぇ、今日は仲良くしよう」

「いいよ」
夫が嬉しそうに私を見た。

たまには同窓会もいいわね!!」
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