可愛くない私に価値はないのでしょう?

青空一夏

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26-2 ちょこっとディック視点

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※ディック視点です。




୨୧┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈୨୧


「やぁ、ディック。また頼みができたんだけれど引き受けてくれるかい?」

「はい! なんなりとお申し付けください。ネズミ達の施設を作ってくださってありがとうございます! 研究所も立派な部屋でびっくりしました。それに異国でペットとしての需要を模索するとおっしゃっていただいて嬉しいです」

「あぁ、この国ではネズミはまだまだペットとしては受け入れられないかもしれないけれど、国が違えば愛玩動物としてきっと人気者になるはずだよ」

「はい、いずれ全世界のアイドルになるのがネズミだと思っています!」

「そうだね。夢をもつことはとても良いことさ。君に頼みたいことはね、フィントン男爵領のフラメル家にネズミを放してほしいんだ。フラメル家のメイドは買収しているから、あの香りはずっと衣服に染み付いているよ。クローゼットに石けんをたっぷりいれさせた」

「はい。わかりました。またあいつらを追い回せば良いのですね」

「そう、そうして君は『出張ネズミ狩り屋』としてあの家を訪問するわけさ」

 なにやら妙な話だけれど、若様が悪い事をするわけがないから頷いた。

「あのフラメル家の者達が少しでも心があるようならディックの出番はないけれど、そうでなければお願いするよ」

「はい!」

 フラメル家の人達がなにをしたのかはわからない。でも、きっと若様に懲らしめられるくらいのことをしたのだろう。

 ネズミを応援してくれる若様はおいらの恩人さ。初めて改良ネズミを認めてくださった方さ。おいらは若様にずっと仕えたいんだ!
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