55 / 64
連載
続編 姉妹の明暗 グレイス視点/ベリンダ視点 そのに
しおりを挟む
※グレイス視点です。会話のなかの()は音声としては発音されていませんので、グレイスとアーネット子爵夫人の間でも誤解が生じています。勘違いは起こっていても、微笑ましい?(違うかな)グレイスとコンスタンティンです。
୨୧┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈୨୧
「お帰りなさい、グレイス。サーカスは楽しかったですか? 今日のコンスタンティン様はグレイスをどのように楽しませてくださったのかしら? さぁ、お母様にお話してちょうだい」
とてもわくわくした眼差しで、ヴェレリアお母様が私の頭を撫でながらにっこりと微笑んだ。
「私はコンスタンティン様といるだけで楽しいので、隣にいてくださるだけで特になにもしてくださらなくて良いのです。ですが、空中ブランコの際に私があまりはらはらしているので、手を握ってくださいました。お蔭でもっとドキドキして、空中ブランコに集中できなかったです」
「あらあら、まぁまぁ。若いって本当になんてかわいらしいのかしらぁ。お母様もそんな時代がありましたよ。ロナルドと肩や手が触れあうだけで嬉しかったわ」
ヴェレリアお母様が楽しげにお笑いになった。それとこれとは全く別だと思う。ヴェレリアお母様とロナルドお父様は幼い頃から婚約なさっていたと聞いたもの。私とコンスタンティン様はこれから主従の関係になるのだから、あまり距離感をつめてはいけないはずよ。
まもなくして今度は乗馬のお誘いを正式に受けた。私も一人で乗ることができるのに、自分の馬に乗せてくださるらしい。ヴェレリアお母様も、このような場合はコンスタンティン様にお任せしなさい、とおっしゃった。
(えっ? なんで? コンスタンティン様もヴェレリアお母様も謎なんですけど)
頭に大きな疑問符が浮かぶ。
「湖までピクニックと聞きましたよ。その日は朝早く起きて、お母様とサンドウィッチを作り、果物やワインなども用意しましょうね。アーネット子爵家の馬車に積めて侍女達に持って行かせます」
「え? そんな大がかりにする必要ってありますか?」
「もちろんよ。コンスタンティン様もきっと楽しみにしていますよ」
(未来の総家政婦長の手料理なんて期待する当主がいるのだろうか? あ、そうか。総家政婦長は確かに料理人やメイド達など使用人達の長でもあるから、料理も完璧でなくてはならないってこと? これは大変だわ。コックにいろいろ教えてもらわなきゃ)
「わかりましたわ、ヴェレリアお母様。これはある意味(私の)テストなのですね? 私がその地位(総家政婦長)に就く為の」
「そうですよ。(コンスタンティン様の)テストですわね。グレイスがその地位(ポールスランド伯爵夫人)につく為の大切な過程です。しっかりと楽しみなさいね」
「はい。(総家政婦長への)夢は絶対に諦めません。いつもコンスタンティン様のお側にいたいですから」
ヴェレリアお母様は私を抱きしめて何度も頷いた。睫が涙で濡れている。私の決意を応援して感動なさっているのかしら?
「ヴェレリアお母様、私はずっとお母様達のお側にいますわ。これからもずっと一緒にいられるように(総家政婦長として)コンスタンティン様にお願いしてみますわ」
「まぁ、嬉しいわ。もちろんコンスタンティン様ならグレイスのお願いはなんでも聞き入れてくださるでしょう。良いご縁に恵まれて本当に良かったこと。さぁ、ピクニックの献立をコック長と相談しましょう」
ヴェレリアお母様が、アーネット子爵家の身分は貴族のなかではそれほど高くないけれど、資産はそのへんの伯爵よりもあると胸を反らせた。私には肩身の狭い思いは決してさせないと熱心におっしゃってくださる。
(総家政婦長として、使用人達にバカにされないようにいろいろと協力してくださるということかしら? 心強いわ、さすがヴェレリアお母様ね)
「ヴェレリアお母様。私は皆様のご期待に添えるようにこれからも頑張りますわ」
「えぇ、一緒に頑張りましょうね。これからが本当に楽しみだこと。お母様はますます張り切っちゃうわ」
ピクニック当日、コンスタンティン様は白馬の王子様の如くいらっしゃって、私を後ろから抱きかかえるような形で馬に跨がせた。
(ち、近い。近すぎますけど!)
斜め後ろを振り返ろうとすると、すぐにコンスタンティン様の胸に頭が当たってしまう。ちらりと見上げると、またまた蕩けるような甘い笑顔。
(こ、これって・・・・・・心臓がもたないんですけど・・・・・・どうしよう、どうしよう。静まれ、私の心臓。このままの体勢でいたら完璧に気を失う自信がある)
「こ、この体勢って緊張するのですが。もっと違う乗り方ってありませんか?」
「だったらわたしの後ろに移動するかい? 落ちると危ないからしっかりとわたしに抱きついていて。・・・・・・さぁ、もっとぎゅっと腕をわたしの腰にまわすんだ」
(今度は後ろに乗せていただいたけれど、無理、無理、無理。コンスタンティン様の背中にぴったりとくっつくなんて、ヴェレリアお母様、助けて!)
私達が出かける様子をにこにこと眺めているヴェレリアお母様はありえないことをおっしゃる。
「もっとしっかりコンスタンティン様に抱きついていないと馬上では安定しませんよ。馬から落ちたら大怪我をします。最悪首の骨を折って亡くなった方もいるほどです」
「そうね。コンスタンティンに思いっきり抱きつきなさい。落ちたら大怪我をしますからね。もっとぴったり身体をコンスタンティンの背に押しつけましょう」
いつのまにかポールスランド伯爵夫人までがいらっしゃって、大胆なことをおっしゃった。
わたしが必死になって抱きつくと、コンスタンティン様は満足そうに私の腕を撫でた。
(ひっ。耐えるのよ、グレイス。これはなんでもないことよ。大好きなコンスタンティン様と身体を密着して馬に乗るけれど平常心を保つのは、きっと総家政婦長になる為の大事な試練なのよ)
「さぁ、行くよ、グレイス。ゆっくり歩かせるから心配しないで」
コクリと頷いてコンスタンティン様の背中にしがみついた。
「うん、いいね。これからは馬車じゃなくてこのように移動しよう。グレイスが私をずっと抱きしめてくれるように」
(・・・・・・神様、私の心臓が耐えられません・・・・・・)
୨୧┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈୨୧
※ちょこっとベリンダ視点。こちらは不穏な流れです。
「くっそ。なぜ俺がこんな貧乏暮らしをしなきゃならないんだ? フィントン男爵家に生まれて貧乏とは無縁だったはずなのに」
デリクは毎日同じ事しか言わない。私だって文句だけ言って隅っこで腐っていたい。でも、誰かが働かないと生活はできない。
私は無言で仕事に行く支度をし部屋を出ようとした。そのタイミングで、デリクは私を引き寄せて抱こうとする。吐き気が出るほど今は嫌いな男に抱かれるなんてまっぴらだ。全力で拒んだらまた私を殴ろうとした。
「もう、うんざりよ。だったらひと思いに殺してよ。もう、私だってこんな世界で生きていたくないわよ」
泣きながら叫んで、デリクの拳が私の顔に迫ってきたと思ったら・・・・・・
「よぉーー、デリク。貸した金を返せよ。お前にはもうずいぶん貸している」
ボロアパートの扉を足で蹴り破って人相の悪い男が乱入してきた。私は慌てて部屋の隅でうずくまる。怖くてたまらない。
「金がねぇから払えねーよ」
「そうかい。だったら身体で払ってもらおうか。あんた、奥さんか? 旦那はもらっていくぜ。こんなクズだと漁に出してもたいして魚は捕ってこられねーーだろうけど、金は前払いだからあんたにも少しばかりやるぜ。これでもっとまともなところに引っ越せよ」
渡されたのは今の私にとっては大金の100万ダラだった。
୨୧┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈୨୧
「お帰りなさい、グレイス。サーカスは楽しかったですか? 今日のコンスタンティン様はグレイスをどのように楽しませてくださったのかしら? さぁ、お母様にお話してちょうだい」
とてもわくわくした眼差しで、ヴェレリアお母様が私の頭を撫でながらにっこりと微笑んだ。
「私はコンスタンティン様といるだけで楽しいので、隣にいてくださるだけで特になにもしてくださらなくて良いのです。ですが、空中ブランコの際に私があまりはらはらしているので、手を握ってくださいました。お蔭でもっとドキドキして、空中ブランコに集中できなかったです」
「あらあら、まぁまぁ。若いって本当になんてかわいらしいのかしらぁ。お母様もそんな時代がありましたよ。ロナルドと肩や手が触れあうだけで嬉しかったわ」
ヴェレリアお母様が楽しげにお笑いになった。それとこれとは全く別だと思う。ヴェレリアお母様とロナルドお父様は幼い頃から婚約なさっていたと聞いたもの。私とコンスタンティン様はこれから主従の関係になるのだから、あまり距離感をつめてはいけないはずよ。
まもなくして今度は乗馬のお誘いを正式に受けた。私も一人で乗ることができるのに、自分の馬に乗せてくださるらしい。ヴェレリアお母様も、このような場合はコンスタンティン様にお任せしなさい、とおっしゃった。
(えっ? なんで? コンスタンティン様もヴェレリアお母様も謎なんですけど)
頭に大きな疑問符が浮かぶ。
「湖までピクニックと聞きましたよ。その日は朝早く起きて、お母様とサンドウィッチを作り、果物やワインなども用意しましょうね。アーネット子爵家の馬車に積めて侍女達に持って行かせます」
「え? そんな大がかりにする必要ってありますか?」
「もちろんよ。コンスタンティン様もきっと楽しみにしていますよ」
(未来の総家政婦長の手料理なんて期待する当主がいるのだろうか? あ、そうか。総家政婦長は確かに料理人やメイド達など使用人達の長でもあるから、料理も完璧でなくてはならないってこと? これは大変だわ。コックにいろいろ教えてもらわなきゃ)
「わかりましたわ、ヴェレリアお母様。これはある意味(私の)テストなのですね? 私がその地位(総家政婦長)に就く為の」
「そうですよ。(コンスタンティン様の)テストですわね。グレイスがその地位(ポールスランド伯爵夫人)につく為の大切な過程です。しっかりと楽しみなさいね」
「はい。(総家政婦長への)夢は絶対に諦めません。いつもコンスタンティン様のお側にいたいですから」
ヴェレリアお母様は私を抱きしめて何度も頷いた。睫が涙で濡れている。私の決意を応援して感動なさっているのかしら?
「ヴェレリアお母様、私はずっとお母様達のお側にいますわ。これからもずっと一緒にいられるように(総家政婦長として)コンスタンティン様にお願いしてみますわ」
「まぁ、嬉しいわ。もちろんコンスタンティン様ならグレイスのお願いはなんでも聞き入れてくださるでしょう。良いご縁に恵まれて本当に良かったこと。さぁ、ピクニックの献立をコック長と相談しましょう」
ヴェレリアお母様が、アーネット子爵家の身分は貴族のなかではそれほど高くないけれど、資産はそのへんの伯爵よりもあると胸を反らせた。私には肩身の狭い思いは決してさせないと熱心におっしゃってくださる。
(総家政婦長として、使用人達にバカにされないようにいろいろと協力してくださるということかしら? 心強いわ、さすがヴェレリアお母様ね)
「ヴェレリアお母様。私は皆様のご期待に添えるようにこれからも頑張りますわ」
「えぇ、一緒に頑張りましょうね。これからが本当に楽しみだこと。お母様はますます張り切っちゃうわ」
ピクニック当日、コンスタンティン様は白馬の王子様の如くいらっしゃって、私を後ろから抱きかかえるような形で馬に跨がせた。
(ち、近い。近すぎますけど!)
斜め後ろを振り返ろうとすると、すぐにコンスタンティン様の胸に頭が当たってしまう。ちらりと見上げると、またまた蕩けるような甘い笑顔。
(こ、これって・・・・・・心臓がもたないんですけど・・・・・・どうしよう、どうしよう。静まれ、私の心臓。このままの体勢でいたら完璧に気を失う自信がある)
「こ、この体勢って緊張するのですが。もっと違う乗り方ってありませんか?」
「だったらわたしの後ろに移動するかい? 落ちると危ないからしっかりとわたしに抱きついていて。・・・・・・さぁ、もっとぎゅっと腕をわたしの腰にまわすんだ」
(今度は後ろに乗せていただいたけれど、無理、無理、無理。コンスタンティン様の背中にぴったりとくっつくなんて、ヴェレリアお母様、助けて!)
私達が出かける様子をにこにこと眺めているヴェレリアお母様はありえないことをおっしゃる。
「もっとしっかりコンスタンティン様に抱きついていないと馬上では安定しませんよ。馬から落ちたら大怪我をします。最悪首の骨を折って亡くなった方もいるほどです」
「そうね。コンスタンティンに思いっきり抱きつきなさい。落ちたら大怪我をしますからね。もっとぴったり身体をコンスタンティンの背に押しつけましょう」
いつのまにかポールスランド伯爵夫人までがいらっしゃって、大胆なことをおっしゃった。
わたしが必死になって抱きつくと、コンスタンティン様は満足そうに私の腕を撫でた。
(ひっ。耐えるのよ、グレイス。これはなんでもないことよ。大好きなコンスタンティン様と身体を密着して馬に乗るけれど平常心を保つのは、きっと総家政婦長になる為の大事な試練なのよ)
「さぁ、行くよ、グレイス。ゆっくり歩かせるから心配しないで」
コクリと頷いてコンスタンティン様の背中にしがみついた。
「うん、いいね。これからは馬車じゃなくてこのように移動しよう。グレイスが私をずっと抱きしめてくれるように」
(・・・・・・神様、私の心臓が耐えられません・・・・・・)
୨୧┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈୨୧
※ちょこっとベリンダ視点。こちらは不穏な流れです。
「くっそ。なぜ俺がこんな貧乏暮らしをしなきゃならないんだ? フィントン男爵家に生まれて貧乏とは無縁だったはずなのに」
デリクは毎日同じ事しか言わない。私だって文句だけ言って隅っこで腐っていたい。でも、誰かが働かないと生活はできない。
私は無言で仕事に行く支度をし部屋を出ようとした。そのタイミングで、デリクは私を引き寄せて抱こうとする。吐き気が出るほど今は嫌いな男に抱かれるなんてまっぴらだ。全力で拒んだらまた私を殴ろうとした。
「もう、うんざりよ。だったらひと思いに殺してよ。もう、私だってこんな世界で生きていたくないわよ」
泣きながら叫んで、デリクの拳が私の顔に迫ってきたと思ったら・・・・・・
「よぉーー、デリク。貸した金を返せよ。お前にはもうずいぶん貸している」
ボロアパートの扉を足で蹴り破って人相の悪い男が乱入してきた。私は慌てて部屋の隅でうずくまる。怖くてたまらない。
「金がねぇから払えねーよ」
「そうかい。だったら身体で払ってもらおうか。あんた、奥さんか? 旦那はもらっていくぜ。こんなクズだと漁に出してもたいして魚は捕ってこられねーーだろうけど、金は前払いだからあんたにも少しばかりやるぜ。これでもっとまともなところに引っ越せよ」
渡されたのは今の私にとっては大金の100万ダラだった。
11
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
【R18】純粋無垢なプリンセスは、婚礼した冷徹と噂される美麗国王に三日三晩の初夜で蕩かされるほど溺愛される
奏音 美都
恋愛
数々の困難を乗り越えて、ようやく誓約の儀を交わしたグレートブルタン国のプリンセスであるルチアとシュタート王国、国王のクロード。
けれど、それぞれの執務に追われ、誓約の儀から二ヶ月経っても夫婦の時間を過ごせずにいた。
そんなある日、ルチアの元にクロードから別邸への招待状が届けられる。そこで三日三晩の甘い蕩かされるような初夜を過ごしながら、クロードの過去を知ることになる。
2人の出会いを描いた作品はこちら
「純粋無垢なプリンセスを野盗から助け出したのは、冷徹と噂される美麗国王でした」https://www.alphapolis.co.jp/novel/702276663/443443630
2人の誓約の儀を描いた作品はこちら
「純粋無垢なプリンセスは、冷徹と噂される美麗国王と誓約の儀を結ぶ」
https://www.alphapolis.co.jp/novel/702276663/183445041
愛された側妃と、愛されなかった正妃
編端みどり
恋愛
隣国から嫁いだ正妃は、夫に全く相手にされない。
夫が愛しているのは、美人で妖艶な側妃だけ。
連れて来た使用人はいつの間にか入れ替えられ、味方がいなくなり、全てを諦めていた正妃は、ある日側妃に子が産まれたと知った。自分の子として育てろと無茶振りをした国王と違い、産まれたばかりの赤ん坊は可愛らしかった。
正妃は、子育てを通じて強く逞しくなり、夫を切り捨てると決めた。
※カクヨムさんにも掲載中
※ 『※』があるところは、血の流れるシーンがあります
※センシティブな表現があります。血縁を重視している世界観のためです。このような考え方を肯定するものではありません。不快な表現があればご指摘下さい。
もう無理して私に笑いかけなくてもいいですよ?
冬馬亮
恋愛
公爵令嬢のエリーゼは、遅れて出席した夜会で、婚約者のオズワルドがエリーゼへの不満を口にするのを偶然耳にする。
オズワルドを愛していたエリーゼはひどくショックを受けるが、悩んだ末に婚約解消を決意する。
だが、喜んで受け入れると思っていたオズワルドが、なぜか婚約解消を拒否。関係の再構築を提案する。
その後、プレゼント攻撃や突撃訪問の日々が始まるが、オズワルドは別の令嬢をそばに置くようになり・・・
「彼女は友人の妹で、なんとも思ってない。オレが好きなのはエリーゼだ」
「私みたいな女に無理して笑いかけるのも限界だって夜会で愚痴をこぼしてたじゃないですか。よかったですね、これでもう、無理して私に笑いかけなくてよくなりましたよ」
娼館で元夫と再会しました
無味無臭(不定期更新)
恋愛
公爵家に嫁いですぐ、寡黙な夫と厳格な義父母との関係に悩みホームシックにもなった私は、ついに耐えきれず離縁状を机に置いて嫁ぎ先から逃げ出した。
しかし実家に帰っても、そこに私の居場所はない。
連れ戻されてしまうと危惧した私は、自らの体を売って生計を立てることにした。
「シーク様…」
どうして貴方がここに?
元夫と娼館で再会してしまうなんて、なんという不運なの!
私が死んで満足ですか?
マチバリ
恋愛
王太子に婚約破棄を告げられた伯爵令嬢ロロナが死んだ。
ある者は面倒な婚約破棄の手続きをせずに済んだと安堵し、ある者はずっと欲しかった物が手に入ると喜んだ。
全てが上手くおさまると思っていた彼らだったが、ロロナの死が与えた影響はあまりに大きかった。
書籍化にともない本編を引き下げいたしました
敵に貞操を奪われて癒しの力を失うはずだった聖女ですが、なぜか前より漲っています
藤谷 要
恋愛
サルサン国の聖女たちは、隣国に征服される際に自国の王の命で殺されそうになった。ところが、侵略軍将帥のマトルヘル侯爵に助けられた。それから聖女たちは侵略国に仕えるようになったが、一か月後に筆頭聖女だったルミネラは命の恩人の侯爵へ嫁ぐように国王から命じられる。
結婚披露宴では、陛下に側妃として嫁いだ旧サルサン国王女が出席していたが、彼女は侯爵に腕を絡めて「陛下の手がつかなかったら一年後に妻にしてほしい」と頼んでいた。しかも、侯爵はその手を振り払いもしない。
聖女は愛のない交わりで神の加護を失うとされているので、当然白い結婚だと思っていたが、初夜に侯爵のメイアスから体の関係を迫られる。彼は命の恩人だったので、ルミネラはそのまま彼を受け入れた。
侯爵がかつての恋人に似ていたとはいえ、侯爵と孤児だった彼は全く別人。愛のない交わりだったので、当然力を失うと思っていたが、なぜか以前よりも力が漲っていた。
※全11話 2万字程度の話です。
転移先で日本語を読めるというだけで最強の男に囚われました
桜あずみ
恋愛
異世界に転移して2年。
言葉も話せなかったこの国で、必死に努力して、やっとこの世界に馴染んできた。
しかし、ただ一つ、抜けなかった癖がある。
──ふとした瞬間に、日本語でメモを取ってしまうこと。
その一行が、彼の目に留まった。
「この文字を書いたのは、あなたですか?」
美しく、完璧で、どこか現実離れした男。
日本語という未知の文字に強い関心を示した彼は、やがて、少しずつ距離を詰めてくる。
最初はただの好奇心だと思っていた。
けれど、気づけば私は彼の手の中にいた。
彼の正体も、本当の目的も知らないまま。すべてを知ったときには、もう逃げられなかった。
毎日19時に更新予定です。
過去1ヶ月以内にレジーナの小説・漫画を1話以上レンタルしている
と、レジーナのすべての番外編を読むことができます。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる
本作については削除予定があるため、新規のレンタルはできません。
番外編を閲覧することが出来ません。
過去1ヶ月以内にレジーナの小説・漫画を1話以上レンタルしている
と、レジーナのすべての番外編を読むことができます。
このユーザをミュートしますか?
※ミュートすると該当ユーザの「小説・投稿漫画・感想・コメント」が非表示になります。ミュートしたことは相手にはわかりません。またいつでもミュート解除できます。
※一部ミュート対象外の箇所がございます。ミュートの対象範囲についての詳細はヘルプにてご確認ください。
※ミュートしてもお気に入りやしおりは解除されません。既にお気に入りやしおりを使用している場合はすべて解除してからミュートを行うようにしてください。