ただ、好きなことをしたいだけ

ゆい

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おばちゃん学園に通っちゃいます!【1年生】

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異様な気配は、ロイさんも感じているようだ。

「ロイさん。」

「アオイ、すまない。危険なのはわかっている。だが、俺は騎士だから。」

ロイさんは、領民、国民を守る責任感が強いのは知っている。
私は、私だけを守って!なんて言えない。だって、そんなロイさんが好きだから。

「大丈夫。邪魔になるから、離れるよ。」

降ろしてもらい、邪魔にならない場所にと避難する。少しずつ、後退りする。
背を向けて逃げれば、追われる。と、本能が訴えている。

ロイさんは剣を構える。

男の子のようなものは、にたぁと笑い、私に向かって腕を伸ばしてきた。実際、腕が伸びてきた。

ザシュッ!

と、伸ばした腕をロイさんが切り落とした。だが、動きは止まらず、私の方に向かってくる。

切り落とされた腕は、形を変えて、水みたいになり地面に染み込まれていく。地面に生えていた草は一斉に枯れていき、塵になった。

ロイさんの剣もサビだして、ボロボロになっていく。

スライムだ。こいつは探していたスライムだ!

ロイさんは、剣を投げ捨て、私を抱えて走り出した。スライムも追ってくる。

私は、助かる方法を考える。フェンリル達ですら敵わなかったスライム。剣もダメになる。…魔法は?でも、どんな魔法を使えばいい?…ああ、アレだ!

「ロイさん、…物理的防御魔法って使える?」

私も使えるには使えるが、強度がなく、小さな攻撃魔法でも壊れてしまうのだ。だから、ロイさんの魔力量の多さに賭ける。

ロイさんは、息を切らせながら、

「できる。ただ、俺がやると、」

「大丈夫です!やりましょう。実は、ーーー。」

「なるほど!」

ロイさんは走るのをやめ、息を整える。スライムの方を向き、

「プロテクション。」

防御魔法を使う。

スライムに防御魔法をかけた。スライムを防御魔法の中に閉じ込めたのだ。

追ってきたスライムは、防御魔法に阻まれ、私達の方には来れない。しかも、球体状にしてもらったので、抜け出すこともできないのだ。

「上手く捕まえられたな。発想がすごいな。」

「ロイさんが魔力量が多くて助かりました。これってどれくらい持ちますか?」

「……1週間。」

「へっ?!」

「1週間。学園で習った時に、そこだけ防御魔法が1週間掛かったままだった。解除も出来なかった。」

規格外だった。

「ま、まぁ、捕獲完了。連絡して、みんなに来てもらおうよ。」

「…デートだったのに。」

ロイさん、デートを楽しんでくれていたんだ。と、嬉しくなる。

「今度は、食べ歩きしたいな。」

と、言えば、

「王都に戻ったら、しよう。」

と、次の約束をする。

スライムは魔法の球体の中で暴れているが、私達はおかまないなしに、みんな来るまでイチャイチャしていた。








辺境伯や、先輩、ダンさん達が駆けつけてきてくれて、ロイさんが説明する。

「人間の姿になれるんですか?」

「見つからない訳だ。」

「しかし、防御魔法を檻代わりにするとは。」

「アオイの発想のおかげだな。」

「いえ、ロイさんの力のおかげです。私、防御魔法下手だから。」

「それで、どうしますか?これ。」

ダンさんが、辺境伯とロイさんに問う。

「運ぶにもこれでは、大き過ぎて。」

「ロイさん、球体を小さくできませんか?」

「やってみる。」

両手を球体にかざして、魔力を送っていく。
段々と小さくなっていく。最初は薄い膜みたいだったが厚くなっていく。窓ガラスくらいの厚さになった。
スライムは中が小さくなるにつれ、人型を保てなくなり、本来の姿であろう形になる。某ゲームの水色のアレに近くなっていく。
球体は、私が両手で抱えられるくらいまで小さくした。

「これぐらいまでしかできない。」

「十分です。ここだと、領民に被害が出るかもしれないので、屋敷に戻りましょう。」

領兵が球体を馬車に乗せて、私達は屋敷に戻ることになった。



「まだお弁当食べていない!」




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