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おばちゃん学園に通っちゃいます!【2年生】
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ロイフォード=リーデンベルグ=シュバルツバルト。
異世界に来て初めて会った人。
神樹に呼ばれなければ、絶対に出会う事はなかった。
この出会いは、偶然なのか、必然なのか。
いや、どちらでいいことだ。
彼が私を求めてくれ、私も彼を求めている。
今は私と貴方の歯車が噛み合って同じ速度で時間を刻んでいる。
それが答えだから。
「♩~~」
「アオイ様おはようございます。ご機嫌ですね。」
「リュシエル様、おはようございます。はい、昨日コンラッド殿下に走り込みで勝ちましたので。」
「殿下にですか?それはおめでとうございます。」
「ありがとうございます。体力は負けますけど、持久力はまだまだ負けたくないので、頑張りますよ。」
「アオイ様は騎士科でなく魔法士科なんですがね。」
「あら、ロイさんに聞いたら、魔獣と戦うのも持久力も必要と聞きましたよ?」
「シュバルツバルト公が?そうですか、魔法の技術だけではダメなんですね。」
「身体作りはどんな仕事でも大事ですよ?」
「なるほど、アドバイスありがとうございます。私も少しずつやっていこうと思います。」
私はにっこりと微笑んだ。
ジークハルト殿下達が卒業して、私達は2年生になった。
選択した学科が違うので、コンラッド殿下達とは昼食と放課後ぐらいにしか会わなくなった。
それでも1年間同じクラスを過ごしたみんなとは、会えば声を掛け合う。
魔法士科は同じクラスだったリュシエル様しか顔見知りがいなかったが、2週間が経つ頃には、少しずつ色んな人と話すようになってきた。
ロイさんの婚約者で、身分は王族と同等となれば、怖々とされていた。
だけど、リュシエル様が普通に接しているのを見て大丈夫だと思ったのか、少しずつだが話すようになってきた。
「今日は的当てがありますが、アオイ様は何魔法を使いますか?」
「ちょっとやりたいことがあるので試してみたい魔法です。多分光魔法になるのかな?」
「新しい魔法ですか!楽しみです。アオイ様の魔法は今までになかったものが多いので、参考になります。」
目を輝かせて言うリュシエル様。
厨二病チックなおばちゃんで申し訳ない。
全部漫画、アニメやラノベを参考にしているとは、流石に言えないわ。
「新しい魔法だって。」
「外した時の言い訳でしょ?」
私達の話を盗み聞きしてクスクス笑うのは、シュトローム公爵、今は伯爵となった長女のラフリシア様とその取り巻き達だ。
親の降爵の原因が私とロイさんの婚約式であったので、嫌われているのは仕方がない。
でも、決定したのは陛下だから、文句を言うなら陛下に言って欲しいものである。
「アオイ様、お気になさらずに。」
「気にはしませんが、どこいってもネチネチ陰口を叩く輩はいるんだなぁ、と実感しております。」
リュシエル様は苦笑いを浮かべる。
相手にされていないラフリシア。
全く眼中にないアオイ。
双方の態度が側から見るとなんとも言えない。
コンラッド殿下他にアオイの世話係に任命されたリュシエル。
シュバルツバルト公爵からも直々にルーベルト家にアオイの世話のお願いの手紙をもらっていた。両親、兄弟共に大騒ぎしていたけど。内容は懇願と牽制だった。
1年生の時、コンラッド殿下に同情してはいたが、魔法の授業の時は羨ましいと思っていた。
展開が早く、魔力切れも起こらず、次々と攻撃魔法を繰り出すアオイの姿が間近で見られるのは嬉しかった。
でも、近くにいれば、被害を被ることになる。
リュシエルは、世話係になったことを早々に後悔することになった。
異世界に来て初めて会った人。
神樹に呼ばれなければ、絶対に出会う事はなかった。
この出会いは、偶然なのか、必然なのか。
いや、どちらでいいことだ。
彼が私を求めてくれ、私も彼を求めている。
今は私と貴方の歯車が噛み合って同じ速度で時間を刻んでいる。
それが答えだから。
「♩~~」
「アオイ様おはようございます。ご機嫌ですね。」
「リュシエル様、おはようございます。はい、昨日コンラッド殿下に走り込みで勝ちましたので。」
「殿下にですか?それはおめでとうございます。」
「ありがとうございます。体力は負けますけど、持久力はまだまだ負けたくないので、頑張りますよ。」
「アオイ様は騎士科でなく魔法士科なんですがね。」
「あら、ロイさんに聞いたら、魔獣と戦うのも持久力も必要と聞きましたよ?」
「シュバルツバルト公が?そうですか、魔法の技術だけではダメなんですね。」
「身体作りはどんな仕事でも大事ですよ?」
「なるほど、アドバイスありがとうございます。私も少しずつやっていこうと思います。」
私はにっこりと微笑んだ。
ジークハルト殿下達が卒業して、私達は2年生になった。
選択した学科が違うので、コンラッド殿下達とは昼食と放課後ぐらいにしか会わなくなった。
それでも1年間同じクラスを過ごしたみんなとは、会えば声を掛け合う。
魔法士科は同じクラスだったリュシエル様しか顔見知りがいなかったが、2週間が経つ頃には、少しずつ色んな人と話すようになってきた。
ロイさんの婚約者で、身分は王族と同等となれば、怖々とされていた。
だけど、リュシエル様が普通に接しているのを見て大丈夫だと思ったのか、少しずつだが話すようになってきた。
「今日は的当てがありますが、アオイ様は何魔法を使いますか?」
「ちょっとやりたいことがあるので試してみたい魔法です。多分光魔法になるのかな?」
「新しい魔法ですか!楽しみです。アオイ様の魔法は今までになかったものが多いので、参考になります。」
目を輝かせて言うリュシエル様。
厨二病チックなおばちゃんで申し訳ない。
全部漫画、アニメやラノベを参考にしているとは、流石に言えないわ。
「新しい魔法だって。」
「外した時の言い訳でしょ?」
私達の話を盗み聞きしてクスクス笑うのは、シュトローム公爵、今は伯爵となった長女のラフリシア様とその取り巻き達だ。
親の降爵の原因が私とロイさんの婚約式であったので、嫌われているのは仕方がない。
でも、決定したのは陛下だから、文句を言うなら陛下に言って欲しいものである。
「アオイ様、お気になさらずに。」
「気にはしませんが、どこいってもネチネチ陰口を叩く輩はいるんだなぁ、と実感しております。」
リュシエル様は苦笑いを浮かべる。
相手にされていないラフリシア。
全く眼中にないアオイ。
双方の態度が側から見るとなんとも言えない。
コンラッド殿下他にアオイの世話係に任命されたリュシエル。
シュバルツバルト公爵からも直々にルーベルト家にアオイの世話のお願いの手紙をもらっていた。両親、兄弟共に大騒ぎしていたけど。内容は懇願と牽制だった。
1年生の時、コンラッド殿下に同情してはいたが、魔法の授業の時は羨ましいと思っていた。
展開が早く、魔力切れも起こらず、次々と攻撃魔法を繰り出すアオイの姿が間近で見られるのは嬉しかった。
でも、近くにいれば、被害を被ることになる。
リュシエルは、世話係になったことを早々に後悔することになった。
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