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おばちゃん学園に通っちゃいます!【2年生】
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「其方は色々考え過ぎなのだ。」
「おおぅ、久々の球体。」
「球体ではない。神だ。」
「はい、神様。お久しぶりです。」
夜寝たら、また神様の世界にお邪魔したようだ。
「どうも最近不安定で見ておれんわ。」
「……。」
「あの男と添い遂げてから安定していたが、また離れてから、不安定になりだしたわ。」
「ゔーっ。」
「転移魔法を教えてやるから、会いに行って来い。お前が不安定だと、神樹と神獣が落ち着かん。」
「…ごめんなさい。」
「謝るな。お前の心の傷は中々根深い。全部が治らなくても、ここにきて徐々に塞がってきていた。それがどういうことか最近また開き出した。先ずは心の安定からじゃ。」
神様はぽんっと小さな球体を出して、私の額にくっつけた。
球体が当たったと同時に割れて新しい魔法の記憶が入った。
「それと隣国のには気をつけろ。何故神樹が隣国に恩恵を与えていないのかは、王の次男に聞けばわかる。あの双子はまだマシだが、他が悪すぎる。」
「陛下に伝えていい?」
「それはお前に任せる。それとお前は神樹の愛し子である。即ち、私の愛し子でもあると言うことだ。それを忘れるなとも伝えておけ。」
「わぉ、神様、大盤振る舞いだ。」
「バカ言ってないで、さっさと行け。」
と、白い世界から追い出されてしまった。
目が覚めたら、まだ11時前。
10時には寝たから、1時間足らずで起きてしまった。
マリアさんに一応伝言を残して、ロイさんを思い浮かべる。
教えてもらったばかりの転移魔法。
うまく発動するかわからないけど、会えるなら会いたい。
目を閉じて祈る。
ブォンと、一瞬身体が揺れたかと思ったら、温かいぬくもりを感じた。
私がよく知っているぬくもり。
「あ、アオイ?」
「ロイさん、ロイさん!」
私は転移魔法でロイさんの膝の上にきていた。
ロイの顔を見て思わず抱きついた。
ロイも抱き返してくれた。
「アオイ、どうしたの?」
「神様が転移魔法を教えてくれたの。私が不安定だからって。」
「そうか、ダン、もう戻ってもいいか?」
「…あっ、はい。お疲れ様でした。」
ダンはいきなりアオイが来たことに、しかもロイの膝の上に現れて、驚きでロイが声を掛けるまで固まっていた。
ロイは時間的に寝ているかと思っていたら、まだお仕事中でした。
辺りをみれば、執務室でした。
「ダンさん、ごめんなさい。」
「いえ、丁度終わるところでしたから。来週王宮に行くので、急ぎの仕事を片付けていたので。」
ロイさんに抱えられて執務室からロイさんの寝室に連れられた。
ベッドに降ろされ、顔を見れば、自然にキスをする。
軽く唇を合わせて、お互いの感触を確かめ合う。
少し口を開ければ、舌が入ってきて絡め合う。
寂しかった。会いたかった。
伝えたい言葉は沢山あるけど、ロイの体温が、息遣いが、指遣いがアオイの心を満たしていく。
目が合えば、ロイは情欲を灯す目をしている。
アオイだけが見れる目。
あとはロイの思うがままにされた。
「来週まで会えないと思っていたから、すごく嬉しい。」
「私も嬉しい。」
お互いの熱をある程度発散して、そのままロイの腕に抱かれながら、横になっていた。
「ところで不安定って言っていたけど、何かあった?」
「今は何もないけど、視線がね、気持ち悪くて。」
「誰かわかるか?」
「ユーリウス様。最初は『これが?』っていう感じだったんだけど、最近は捕食者?っていうのが合っているのかわからないけど、じっとりと狙われている感じの視線になってきていて。」
「……。」
「で、私が不安定だと神樹と神獣が心配するからって神様が転移魔法を教えるから、ロイさんのところに行って来いって。明日コンラッド殿下にお願いして、陛下にも話を伝えようかと思うの。」
「兄上には俺からも伝えるから、すぐに会えるよ。」
「ありがとう。」
「俺のアオイだから、誰にも渡さない。何があっても、絶対助ける。」
「うん。ロイさんも私のだよ。絶世の美女が現れても、そっちにいかないでね。」
「ふっ、いくわけない。こんなに愛しているのに、まだ信じられない?」
「今は信じている。でもこの先はわからないじゃない。」
「なら、毎日伝えるよ。…早く結婚したいな。一日中腕の中に閉じ込められる。」
「それはそれでどうかと思うよ。あっ、あと王宮に来たら、会ってほしい人がいます。」
「何その結婚相手を両親に報告する言い方。」
「前の世界の先輩を見つけました。40歳になった頃に亡くなったんだけど、こっちで学園の保健医をしていました。多分陛下とジークハルト殿下が欲しい人材。」
「それって。」
「前世もお医者さん。外科医だから、ここでは人間の構造を1番理解していると思うの。まずロイさんが会ってみてからの方がいいと思って。」
「わかった。会うよ。」
「ありがとう。よろしくね。」
「ん。」
「…そろっと帰らないとだね。」
「まだ、離れたくない。」
「私も。でも、今日も授業あるし。」
「もうちょっと、アオイを堪能したい。」
「あっ、…ダメ、ちょっ、……あっ。」
と、結局もう1回だけして、一緒にお風呂を入ってから戻りました。
寮は大浴場で使用時間が決まっているから。
まぁ、マリアさんが起こしに来る前帰れて良かったけど。
でも致したのはすぐにバレて、転移魔法が使えるようになったことをすぐに明かしました。
いや、ロイさん以外とはしませんよ!
「おおぅ、久々の球体。」
「球体ではない。神だ。」
「はい、神様。お久しぶりです。」
夜寝たら、また神様の世界にお邪魔したようだ。
「どうも最近不安定で見ておれんわ。」
「……。」
「あの男と添い遂げてから安定していたが、また離れてから、不安定になりだしたわ。」
「ゔーっ。」
「転移魔法を教えてやるから、会いに行って来い。お前が不安定だと、神樹と神獣が落ち着かん。」
「…ごめんなさい。」
「謝るな。お前の心の傷は中々根深い。全部が治らなくても、ここにきて徐々に塞がってきていた。それがどういうことか最近また開き出した。先ずは心の安定からじゃ。」
神様はぽんっと小さな球体を出して、私の額にくっつけた。
球体が当たったと同時に割れて新しい魔法の記憶が入った。
「それと隣国のには気をつけろ。何故神樹が隣国に恩恵を与えていないのかは、王の次男に聞けばわかる。あの双子はまだマシだが、他が悪すぎる。」
「陛下に伝えていい?」
「それはお前に任せる。それとお前は神樹の愛し子である。即ち、私の愛し子でもあると言うことだ。それを忘れるなとも伝えておけ。」
「わぉ、神様、大盤振る舞いだ。」
「バカ言ってないで、さっさと行け。」
と、白い世界から追い出されてしまった。
目が覚めたら、まだ11時前。
10時には寝たから、1時間足らずで起きてしまった。
マリアさんに一応伝言を残して、ロイさんを思い浮かべる。
教えてもらったばかりの転移魔法。
うまく発動するかわからないけど、会えるなら会いたい。
目を閉じて祈る。
ブォンと、一瞬身体が揺れたかと思ったら、温かいぬくもりを感じた。
私がよく知っているぬくもり。
「あ、アオイ?」
「ロイさん、ロイさん!」
私は転移魔法でロイさんの膝の上にきていた。
ロイの顔を見て思わず抱きついた。
ロイも抱き返してくれた。
「アオイ、どうしたの?」
「神様が転移魔法を教えてくれたの。私が不安定だからって。」
「そうか、ダン、もう戻ってもいいか?」
「…あっ、はい。お疲れ様でした。」
ダンはいきなりアオイが来たことに、しかもロイの膝の上に現れて、驚きでロイが声を掛けるまで固まっていた。
ロイは時間的に寝ているかと思っていたら、まだお仕事中でした。
辺りをみれば、執務室でした。
「ダンさん、ごめんなさい。」
「いえ、丁度終わるところでしたから。来週王宮に行くので、急ぎの仕事を片付けていたので。」
ロイさんに抱えられて執務室からロイさんの寝室に連れられた。
ベッドに降ろされ、顔を見れば、自然にキスをする。
軽く唇を合わせて、お互いの感触を確かめ合う。
少し口を開ければ、舌が入ってきて絡め合う。
寂しかった。会いたかった。
伝えたい言葉は沢山あるけど、ロイの体温が、息遣いが、指遣いがアオイの心を満たしていく。
目が合えば、ロイは情欲を灯す目をしている。
アオイだけが見れる目。
あとはロイの思うがままにされた。
「来週まで会えないと思っていたから、すごく嬉しい。」
「私も嬉しい。」
お互いの熱をある程度発散して、そのままロイの腕に抱かれながら、横になっていた。
「ところで不安定って言っていたけど、何かあった?」
「今は何もないけど、視線がね、気持ち悪くて。」
「誰かわかるか?」
「ユーリウス様。最初は『これが?』っていう感じだったんだけど、最近は捕食者?っていうのが合っているのかわからないけど、じっとりと狙われている感じの視線になってきていて。」
「……。」
「で、私が不安定だと神樹と神獣が心配するからって神様が転移魔法を教えるから、ロイさんのところに行って来いって。明日コンラッド殿下にお願いして、陛下にも話を伝えようかと思うの。」
「兄上には俺からも伝えるから、すぐに会えるよ。」
「ありがとう。」
「俺のアオイだから、誰にも渡さない。何があっても、絶対助ける。」
「うん。ロイさんも私のだよ。絶世の美女が現れても、そっちにいかないでね。」
「ふっ、いくわけない。こんなに愛しているのに、まだ信じられない?」
「今は信じている。でもこの先はわからないじゃない。」
「なら、毎日伝えるよ。…早く結婚したいな。一日中腕の中に閉じ込められる。」
「それはそれでどうかと思うよ。あっ、あと王宮に来たら、会ってほしい人がいます。」
「何その結婚相手を両親に報告する言い方。」
「前の世界の先輩を見つけました。40歳になった頃に亡くなったんだけど、こっちで学園の保健医をしていました。多分陛下とジークハルト殿下が欲しい人材。」
「それって。」
「前世もお医者さん。外科医だから、ここでは人間の構造を1番理解していると思うの。まずロイさんが会ってみてからの方がいいと思って。」
「わかった。会うよ。」
「ありがとう。よろしくね。」
「ん。」
「…そろっと帰らないとだね。」
「まだ、離れたくない。」
「私も。でも、今日も授業あるし。」
「もうちょっと、アオイを堪能したい。」
「あっ、…ダメ、ちょっ、……あっ。」
と、結局もう1回だけして、一緒にお風呂を入ってから戻りました。
寮は大浴場で使用時間が決まっているから。
まぁ、マリアさんが起こしに来る前帰れて良かったけど。
でも致したのはすぐにバレて、転移魔法が使えるようになったことをすぐに明かしました。
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