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おばちゃん学園に通っちゃいます!【2年生】
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それはリーデンベルク王国とカザリスア皇国がまだ一つの国だった頃のお話。
神樹を中心に人が住まい、生活をしていた。
人は神を祀り、神樹を大切にしていた。
神樹は人々の暮らしを見守っていた。
ある時から遠くの地より、人が流れてきた。
国同士の戦争で疲弊した土地を捨て、ここまで逃げてきたという。
元よりこの地に住まう者は、優しく受け入れた。
流民らはみな感謝した。
しかし人間とは欲深いもので、衣食住が足りると、この地の恵みを奪わんとし始めた者がいた。
当時神樹の【緑の癒し手】であった王の末姫様を神樹の力を欲した若い男達に奪われたのだ。
末姫様には婚約者もおり、それは仲睦まじい仲でもあった。
末姫様を誘拐し、陵辱し、それでも抵抗する末姫様を殺害までした。
婚約者は嘆き悲しみ、そして憎しみに囚われ、男達を皆殺しにしてから、自害してしまった。
王も民も皆悲しんだ。そして怒り、憎しみに囚われ、流民らを迫害するようになった。
流民の中には女、子供、老人もいる。
若い男達の非道な行為で、やっと手に入った安定した生活がまた壊れるのだ。
流民らも行き場のない憎しみに囚われ始めた。
神樹は嘆いた。
【緑の癒し手】を失ったことを。
見守ってきた民達が憎しみに囚われる様を。
神樹は民と流民の地を分けた。
大きな地震で大地がひび割れ、底が見えないほど深い割れ目だった。
それから神樹の隣に小さな神樹が伸び出すと、神樹は枯れ出した。
葉は緑から茶色に変わり落ちていき、乾いた音と共に幹がボロボロになって剥がれ落ちる。
最後は巨大な大木が根本から倒れた。
神樹は最後の力で民達に伝えた。
『私の可愛い子達よ、今度は私の子を見守っておくれ。』
と。
憎しみに囚われた民達は、神樹の言葉で我にかえった。
しかし、王と民は悲しい出来事が起こった地より離れて街を作り、付かず離れずの距離を取るようになったのはこの頃からだそうだ。
「カザリスア皇国の成り立ちはわかりませんが、閲覧制限のある場所にこのような文献がありました。」
「見たことがないな。」
「魔法がかかっていたので、多分今は叔父上と私しか読めないものかと思われます。」
「なるほど、シュバルツバルトを継ぐものだけか。」
「『憎しみは憎しみしか生まない』か。そうなる前に断ち切った神樹はすごいなぁ。でも末姫と婚約者の最後がね…。」
「そこは神様がいいようにしてくれただろう。生まれ変わって2人仲良く暮らしているんじゃないか?」
「だといいね。」
部屋の空気がしんみりした。
部屋の全員がそうだといいなと思った。
「その話だと、私が大樹に魔力を流しても、神樹にはならないんじゃない?神様も嫌がるだろうし。」
「それを理解できないから、誘拐しれとまで言っているんでしょう。」
「でも、神樹になっても努力しなければ、恩恵なんて受けられないじゃない。農家の人達だって神樹頼みで野菜作っているわけじゃないでしょ?耕したり、肥料を撒いて、土に栄養を与えているから、美味しい野菜が出来るのに。」
「肥料?」
「肥料。土に含まれている養分。窒素、リン酸、あとなんだったかな?鶏糞や牛糞を発酵させて臭いがなくなった頃に堆肥にしたり。野菜のクズとかでもできるんだよ。まあ肥料は買っていたけど。」
「カイル、肥料の調査を。」
「はい、かしこまりました。」
「……何もしてなかったの?」
「いや、みんな知らないから。土の養分は。」
「野菜を作った畑は、次は別の野菜を作るか、一年休ませたりしていたんです。」
「シュバルツバルトの近くの村では、森から土を持ち帰って撒いたりしていたみたいだ。」
「森の土は養分が豊富だから、それをわかっていたのかも。」
「アオイはあとで覚えている範囲でいいから、肥料の報告書を出してくれ。」
「了解です。」
自分の余計な一言で、また仕事が増えたアオイだった。
神樹を中心に人が住まい、生活をしていた。
人は神を祀り、神樹を大切にしていた。
神樹は人々の暮らしを見守っていた。
ある時から遠くの地より、人が流れてきた。
国同士の戦争で疲弊した土地を捨て、ここまで逃げてきたという。
元よりこの地に住まう者は、優しく受け入れた。
流民らはみな感謝した。
しかし人間とは欲深いもので、衣食住が足りると、この地の恵みを奪わんとし始めた者がいた。
当時神樹の【緑の癒し手】であった王の末姫様を神樹の力を欲した若い男達に奪われたのだ。
末姫様には婚約者もおり、それは仲睦まじい仲でもあった。
末姫様を誘拐し、陵辱し、それでも抵抗する末姫様を殺害までした。
婚約者は嘆き悲しみ、そして憎しみに囚われ、男達を皆殺しにしてから、自害してしまった。
王も民も皆悲しんだ。そして怒り、憎しみに囚われ、流民らを迫害するようになった。
流民の中には女、子供、老人もいる。
若い男達の非道な行為で、やっと手に入った安定した生活がまた壊れるのだ。
流民らも行き場のない憎しみに囚われ始めた。
神樹は嘆いた。
【緑の癒し手】を失ったことを。
見守ってきた民達が憎しみに囚われる様を。
神樹は民と流民の地を分けた。
大きな地震で大地がひび割れ、底が見えないほど深い割れ目だった。
それから神樹の隣に小さな神樹が伸び出すと、神樹は枯れ出した。
葉は緑から茶色に変わり落ちていき、乾いた音と共に幹がボロボロになって剥がれ落ちる。
最後は巨大な大木が根本から倒れた。
神樹は最後の力で民達に伝えた。
『私の可愛い子達よ、今度は私の子を見守っておくれ。』
と。
憎しみに囚われた民達は、神樹の言葉で我にかえった。
しかし、王と民は悲しい出来事が起こった地より離れて街を作り、付かず離れずの距離を取るようになったのはこの頃からだそうだ。
「カザリスア皇国の成り立ちはわかりませんが、閲覧制限のある場所にこのような文献がありました。」
「見たことがないな。」
「魔法がかかっていたので、多分今は叔父上と私しか読めないものかと思われます。」
「なるほど、シュバルツバルトを継ぐものだけか。」
「『憎しみは憎しみしか生まない』か。そうなる前に断ち切った神樹はすごいなぁ。でも末姫と婚約者の最後がね…。」
「そこは神様がいいようにしてくれただろう。生まれ変わって2人仲良く暮らしているんじゃないか?」
「だといいね。」
部屋の空気がしんみりした。
部屋の全員がそうだといいなと思った。
「その話だと、私が大樹に魔力を流しても、神樹にはならないんじゃない?神様も嫌がるだろうし。」
「それを理解できないから、誘拐しれとまで言っているんでしょう。」
「でも、神樹になっても努力しなければ、恩恵なんて受けられないじゃない。農家の人達だって神樹頼みで野菜作っているわけじゃないでしょ?耕したり、肥料を撒いて、土に栄養を与えているから、美味しい野菜が出来るのに。」
「肥料?」
「肥料。土に含まれている養分。窒素、リン酸、あとなんだったかな?鶏糞や牛糞を発酵させて臭いがなくなった頃に堆肥にしたり。野菜のクズとかでもできるんだよ。まあ肥料は買っていたけど。」
「カイル、肥料の調査を。」
「はい、かしこまりました。」
「……何もしてなかったの?」
「いや、みんな知らないから。土の養分は。」
「野菜を作った畑は、次は別の野菜を作るか、一年休ませたりしていたんです。」
「シュバルツバルトの近くの村では、森から土を持ち帰って撒いたりしていたみたいだ。」
「森の土は養分が豊富だから、それをわかっていたのかも。」
「アオイはあとで覚えている範囲でいいから、肥料の報告書を出してくれ。」
「了解です。」
自分の余計な一言で、また仕事が増えたアオイだった。
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