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ソラ
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カイトには「気分が悪くなったから先に帰る」と言ってお金だけ机に置いて馬車で急いで帰ってきた。
家についてベッドに入ってもまだキサキが女の子と一緒にいた光景が頭から離れなかった。
心がぐちゃぐちゃだ。
「ただの…友達だろ」
そう思いたかったけれど、あまりに親密な雰囲気に信じられない気持ちでいる。
今にも吐きそうな程苦しい。
「会って聞いた方がいいよな…」
「ん? ああ、セフレだよ」
「……は?」
二週間ぶりに二人で過ごす週末。
彼の方に何も変わった様子はなかった。
さりげなく一週間前の時のことを探ってみたら、信じられないことを言われた。
「…セフレ…って」
「セックスフレンド。かなり溜まってたからさ」
そこじゃない。
俺が聞いてるのは、その存在のこと。
「俺達って、付き合ってるんじゃないの?」
思わず敬語が外れる。
彼は驚いたような顔をしたけど、すぐ笑った。
「ソラって意外と嫉妬深いんだね」
何だよそれ。
目の前が真っ赤になる。脳が割れそうでグラグラして、
「大丈夫? ソラ」
それはお前がかけていい言葉じゃない。
今、俺は死にそうだ。
そんくらいお前が好きだって分かった。
「ソラ? 帰るの?」
それが最後に聞いたあいつの声。気づいたら家の中だった。
あいつは追うことも引き止めることもしなかった。付き合ってるって何だろうか。
「夢だな、きっと」
目が覚めたらきっと何も知らなかった頃に戻っているはず。
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