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第一章 出会い編
心の変化
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「…部屋まで案内する。ついてこい。」
「は、はい。ありがとうございます。」
ルーファスは背を向けて歩き出した。リスティーナは慌ててその背を追い、後に続こうとしたが…、ふと、ある事に気が付き、すぐに彼のすぐ隣に歩み寄り、スッと手を差し出した。
「殿下。よろしかったら、お手を。」
リスティーナの差し出された手にルーファスは固まった。そのまま無言で立ち尽くすルーファスにリスティーナは手を差し出した状態のまま不思議そうに彼を見上げた。
目が不自由な状態では歩くのも困難だろうから手を貸そうとしたのだけれど…、もしかして、余計なお世話だっただろうか?そんな不安に駆られたが、ルーファスはゆっくりとリスティーナの掌に自分の手を伸ばした。が、一度躊躇するように手を引っ込めてしまう。
「あの…、殿下?」
どうしたのだろうか?思わず彼を見つめる。ルーファスはそんなリスティーナにおずおずとまるで小動物のような慎重な仕草でリスティーナの拳の上に自分の手を重ねた。拒否をされなかったことに安堵し、リスティーナは彼の手を持って、転ばないように支えた。暫く無言で歩いていたが、
「…リスティーナ姫。」
「はい。」
ルーファスに名を呼ばれ、顔を上げた。彼は目を伏せたままリスティーナから目を逸らした状態でぽつりと言った。
「感謝する。」
リスティーナは弾かれたようにルーファスを見つめた。彼の表情は相変わらず無表情で何を考えているのか分からない。でも、彼は今、確かにお礼を言ったのだ。
「い、いえ…!」
ただの側室である自分を気遣ってくれる彼の優しさに心がじんわりと温かくなった。
思い返せば、こんな風にお礼を言ってくれる人は彼が初めてだった。他人から感謝をされるのがこんなに嬉しい気持ちになるだなんて…。
リスティーナは彼の手を握り締めながら、廊下を歩き続けた。
「…?」
リスティーナは歩き続けながら、違和感を抱いた。さっきから人に全然会わない。幾ら人気のない場所でも誰か一人ぐらいはすれ違いそうなものなのに…。近衛兵らしき姿も見当たらない。
乱れたドレスに男物の上着を羽織っているこの姿を誰かに見られたくはないとはいえ、ここまで人の姿がないと逆に不安になる。思わず人の気配はないのだろうかと辺りを見回した。
「どうした?」
「あ、いえ…。さっきから誰にも会わないなと思いまして…、騎士のお姿も見られませんし…、」
「その方が都合がいいだろう。」
「そ、それはそうですけど…、何だか逆に気になってしまって…、幾ら人気のない場所とはいえ、王宮内でここまで守りが手薄で大丈夫なのでしょうか?」
「…たまたまだろう。君が気にする必要はない。」
「は、はい。」
確かにここで誰かにこの格好を見られるのはまずい。貴族の誰かに見られでもしたら、きっと、すぐに噂が広まることだろう。そう考えたら、今の状況は好都合だった。
でも、こんな月明りしかない薄暗い廊下を歩くのは何だか不気味だ。
殿下がいてくれて良かった。一人だったら、心細かったし、怖かったに違いない。
「この部屋だ。」
ルーファスの案内に従って人気のない廊下を歩き続け、辿り着いた先は重厚な扉の前だった。
部屋に入ると、そこは皇族専用の休憩室だった。豪華な家具や調度品のある広い部屋にリスティーナは落ち着かない気持ちになった。
「あ、あの…、こんな立派な部屋に私が入ってもいいのでしょうか…?」
「構わない。好きに使え。」
皇族であるルーファスから許可を貰ったことだし、ここは彼の好意に甘えることにした。
リスティーナは室内を見渡した。さすが皇族専用の休憩室…。置かれている家具も調度品も一級品ばかりだ。
「その衣装棚にドレスがある筈だ。」
ルーファスはそう言って、部屋にある衣装棚を指差し、次に休憩室の隣に続く部屋を指差した。
「着替えはあの部屋で着替えればいい。洗面所もあるし、化粧道具もある筈だ。」
衣装棚を開けると、数着のドレスが用意されていた。迷った末に一番地味で露出も控えめなドレスを手に取った。
「お気遣い頂き、ありがとうございます。」
ルーファスは無表情でリスティーナを一瞥し、
「いいから、さっさと行け。」
ルーファスの言葉にリスティーナははい、と頷き、会釈をするとドレスを手にして、隣の部屋に足を踏み入れた。
「うわ…。酷い顔…。」
リスティーナは鏡に映る自分に愕然とした。髪型は崩れて乱れているし、唇の紅はとれているし、泣いたせいで化粧は崩れてしまい、とても人前に出られる姿ではない。こんな顔を殿下の前に晒していたなんて…!
恥ずかしさで思わず穴に埋もれて身を隠したくなった。いや。でも、確か殿下は目が悪いと言っていた。ということは、この私の化粧が崩れた悲惨な顔は見られていないという事だ。その事実にホッとする。
とりあえず、一度化粧を落とそうと顔を洗った。
「ふう…。」
破れたドレスを脱ぎ、下着姿になったリスティーナは着替える前にタオルで顔を拭き、化粧を落とした。髪もほとんど崩れてしまっているので一度リボンも髪飾りも解いて、髪を下ろした。
ルーファスが貸してくれた上着を手に取り、そっと優しく触れる。
「殿下…。」
上着を抱き締めながらリスティーナはルーファスの事を考えた。
私を…、助けてくれた。リスティーナはその事がとても嬉しかった。今までそんな人、いなかった。
母国にいた頃、王妃やレノア達から嫌がらせを受けたり、虐げられていた私を誰も助けてくれなかった。
同情めいた視線を向ける人はいた。哀れむ人もいた。でも、彼らは何もしてくれなかった。
可哀想、と言いつつも手を差し伸べてはくれない。皆、見て見ぬ振りをするだけだった。
でも…、彼は手を差し伸べてくれた。見捨てずに助けてくれた。あの恐ろしいイグアス殿下から庇ってくれた。
怖くて、冷たい人だと思っていたけど…、そんな事ない。悪魔のようだと噂されているがそんなの嘘だ。
彼は自分よりも他人を気遣うことができる優しい心の持ち主だ。
私のような庶子の王女に対してもあんなに丁寧に接して下さるなんて…。
あの時は誰にも助けられずに蹂躙されるだけの無力な自分に絶望した。あのままイグアス殿下に犯されていたら私は壊れていたかもしれない。あの時、殿下は私の身体だけじゃなくて、心も守ってくださった。
いつか、殿下にこの恩を返せる日がくるだろうか。何の力も取り柄もない私でも何か…、彼にできることがないだろうか。殿下が私を助けて下さったように今度は私が彼の助けになりたい。リスティーナは思わずギュッと胸の前で手を握り締めた。
「私…、どうしてしまったのかしら…。」
どうして、こんな気持ちになるのだろうか。私はただの名ばかりの側室で…、人質としてしか価値がない女なのに…。それなのに…、私は今、殿下を知りたいと…、彼の助けになりたいと考えている。
今日だけで今まで知らなかった殿下の一面を知ることができた。
彼の本心が見えず、最初は何を考えているのか分からず、あの冷たい目が怖かった。
でも…、少しだけ今日は彼の心に触れることができた気がした。だから、出会った時に感じた怖いという気持ちは薄れてきている。むしろ…、彼の事をもっと知りたい。そんな気持ちを抱き始めている。
あれだけ、自分の身は弁えて、殿下の邪魔にならないようにひっそりと後宮の片隅で息を潜めて静かに生きていようと決めていたのに…。いつから、私はこんな我儘になってしまったのだろうか。
リスティーナは俯き、ギュッと強く目を瞑った。
「は、はい。ありがとうございます。」
ルーファスは背を向けて歩き出した。リスティーナは慌ててその背を追い、後に続こうとしたが…、ふと、ある事に気が付き、すぐに彼のすぐ隣に歩み寄り、スッと手を差し出した。
「殿下。よろしかったら、お手を。」
リスティーナの差し出された手にルーファスは固まった。そのまま無言で立ち尽くすルーファスにリスティーナは手を差し出した状態のまま不思議そうに彼を見上げた。
目が不自由な状態では歩くのも困難だろうから手を貸そうとしたのだけれど…、もしかして、余計なお世話だっただろうか?そんな不安に駆られたが、ルーファスはゆっくりとリスティーナの掌に自分の手を伸ばした。が、一度躊躇するように手を引っ込めてしまう。
「あの…、殿下?」
どうしたのだろうか?思わず彼を見つめる。ルーファスはそんなリスティーナにおずおずとまるで小動物のような慎重な仕草でリスティーナの拳の上に自分の手を重ねた。拒否をされなかったことに安堵し、リスティーナは彼の手を持って、転ばないように支えた。暫く無言で歩いていたが、
「…リスティーナ姫。」
「はい。」
ルーファスに名を呼ばれ、顔を上げた。彼は目を伏せたままリスティーナから目を逸らした状態でぽつりと言った。
「感謝する。」
リスティーナは弾かれたようにルーファスを見つめた。彼の表情は相変わらず無表情で何を考えているのか分からない。でも、彼は今、確かにお礼を言ったのだ。
「い、いえ…!」
ただの側室である自分を気遣ってくれる彼の優しさに心がじんわりと温かくなった。
思い返せば、こんな風にお礼を言ってくれる人は彼が初めてだった。他人から感謝をされるのがこんなに嬉しい気持ちになるだなんて…。
リスティーナは彼の手を握り締めながら、廊下を歩き続けた。
「…?」
リスティーナは歩き続けながら、違和感を抱いた。さっきから人に全然会わない。幾ら人気のない場所でも誰か一人ぐらいはすれ違いそうなものなのに…。近衛兵らしき姿も見当たらない。
乱れたドレスに男物の上着を羽織っているこの姿を誰かに見られたくはないとはいえ、ここまで人の姿がないと逆に不安になる。思わず人の気配はないのだろうかと辺りを見回した。
「どうした?」
「あ、いえ…。さっきから誰にも会わないなと思いまして…、騎士のお姿も見られませんし…、」
「その方が都合がいいだろう。」
「そ、それはそうですけど…、何だか逆に気になってしまって…、幾ら人気のない場所とはいえ、王宮内でここまで守りが手薄で大丈夫なのでしょうか?」
「…たまたまだろう。君が気にする必要はない。」
「は、はい。」
確かにここで誰かにこの格好を見られるのはまずい。貴族の誰かに見られでもしたら、きっと、すぐに噂が広まることだろう。そう考えたら、今の状況は好都合だった。
でも、こんな月明りしかない薄暗い廊下を歩くのは何だか不気味だ。
殿下がいてくれて良かった。一人だったら、心細かったし、怖かったに違いない。
「この部屋だ。」
ルーファスの案内に従って人気のない廊下を歩き続け、辿り着いた先は重厚な扉の前だった。
部屋に入ると、そこは皇族専用の休憩室だった。豪華な家具や調度品のある広い部屋にリスティーナは落ち着かない気持ちになった。
「あ、あの…、こんな立派な部屋に私が入ってもいいのでしょうか…?」
「構わない。好きに使え。」
皇族であるルーファスから許可を貰ったことだし、ここは彼の好意に甘えることにした。
リスティーナは室内を見渡した。さすが皇族専用の休憩室…。置かれている家具も調度品も一級品ばかりだ。
「その衣装棚にドレスがある筈だ。」
ルーファスはそう言って、部屋にある衣装棚を指差し、次に休憩室の隣に続く部屋を指差した。
「着替えはあの部屋で着替えればいい。洗面所もあるし、化粧道具もある筈だ。」
衣装棚を開けると、数着のドレスが用意されていた。迷った末に一番地味で露出も控えめなドレスを手に取った。
「お気遣い頂き、ありがとうございます。」
ルーファスは無表情でリスティーナを一瞥し、
「いいから、さっさと行け。」
ルーファスの言葉にリスティーナははい、と頷き、会釈をするとドレスを手にして、隣の部屋に足を踏み入れた。
「うわ…。酷い顔…。」
リスティーナは鏡に映る自分に愕然とした。髪型は崩れて乱れているし、唇の紅はとれているし、泣いたせいで化粧は崩れてしまい、とても人前に出られる姿ではない。こんな顔を殿下の前に晒していたなんて…!
恥ずかしさで思わず穴に埋もれて身を隠したくなった。いや。でも、確か殿下は目が悪いと言っていた。ということは、この私の化粧が崩れた悲惨な顔は見られていないという事だ。その事実にホッとする。
とりあえず、一度化粧を落とそうと顔を洗った。
「ふう…。」
破れたドレスを脱ぎ、下着姿になったリスティーナは着替える前にタオルで顔を拭き、化粧を落とした。髪もほとんど崩れてしまっているので一度リボンも髪飾りも解いて、髪を下ろした。
ルーファスが貸してくれた上着を手に取り、そっと優しく触れる。
「殿下…。」
上着を抱き締めながらリスティーナはルーファスの事を考えた。
私を…、助けてくれた。リスティーナはその事がとても嬉しかった。今までそんな人、いなかった。
母国にいた頃、王妃やレノア達から嫌がらせを受けたり、虐げられていた私を誰も助けてくれなかった。
同情めいた視線を向ける人はいた。哀れむ人もいた。でも、彼らは何もしてくれなかった。
可哀想、と言いつつも手を差し伸べてはくれない。皆、見て見ぬ振りをするだけだった。
でも…、彼は手を差し伸べてくれた。見捨てずに助けてくれた。あの恐ろしいイグアス殿下から庇ってくれた。
怖くて、冷たい人だと思っていたけど…、そんな事ない。悪魔のようだと噂されているがそんなの嘘だ。
彼は自分よりも他人を気遣うことができる優しい心の持ち主だ。
私のような庶子の王女に対してもあんなに丁寧に接して下さるなんて…。
あの時は誰にも助けられずに蹂躙されるだけの無力な自分に絶望した。あのままイグアス殿下に犯されていたら私は壊れていたかもしれない。あの時、殿下は私の身体だけじゃなくて、心も守ってくださった。
いつか、殿下にこの恩を返せる日がくるだろうか。何の力も取り柄もない私でも何か…、彼にできることがないだろうか。殿下が私を助けて下さったように今度は私が彼の助けになりたい。リスティーナは思わずギュッと胸の前で手を握り締めた。
「私…、どうしてしまったのかしら…。」
どうして、こんな気持ちになるのだろうか。私はただの名ばかりの側室で…、人質としてしか価値がない女なのに…。それなのに…、私は今、殿下を知りたいと…、彼の助けになりたいと考えている。
今日だけで今まで知らなかった殿下の一面を知ることができた。
彼の本心が見えず、最初は何を考えているのか分からず、あの冷たい目が怖かった。
でも…、少しだけ今日は彼の心に触れることができた気がした。だから、出会った時に感じた怖いという気持ちは薄れてきている。むしろ…、彼の事をもっと知りたい。そんな気持ちを抱き始めている。
あれだけ、自分の身は弁えて、殿下の邪魔にならないようにひっそりと後宮の片隅で息を潜めて静かに生きていようと決めていたのに…。いつから、私はこんな我儘になってしまったのだろうか。
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