メサイアの灯火

ハイパーキャノン

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運命の舵輪編

セイレーン編6

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 メリアリアには、蒼太の事で一つ、不満があった。

 何かと言えばそれは蒼太がお掃除フェラをさせてくれない、と言うモノであり、これだけがどうしても納得がいかなかったのだ。

「蒼太」

「?」

「綺麗に、してあげる・・・」

 行為が終わった後で彼女がそう言っても蒼太は“い、良いよ、大丈夫だよ”と言ってはいそいそと陰部を拭ってしまい、彼女に口淫をさせてはくれなかったのだ。

「メリーはね、そんな事しなくて良いんだよ?」

 と蒼太は優しく言ってくれたがメリアリアからすれば些か気遣い過多な気がしてしょうが無かった、“自分だって蒼太に何かしてあげたいのに”と、それが一つの鬱憤となっていたのだ。

 今から3年くらい前だったか、彼から初めて“クンニリングス”を受けた際に、蒼太はそれまで自分のイチモツが押し当てられていた場所だったにも関わらずに、“構わないよ”と言ってアソコを舐めてくれた事があった。

 その舐め方も、適当なモノでは決して無かった、本当に一心不乱に感じるポイントを舐め回してくれたのである。

 それだけではない、ちょっとした手マンすらも味あわされてしまったのであるが、そんな彼氏の態度が、メリアリアは滅茶苦茶嬉しかった。

 陰茎が押し当てられたり突き込まれたりした後の膣を舐めるなんて、普通は嫌だろう、それなのに。

 蒼太は嫌な顔一つせずに、丁寧にそこをクンニしてくれたのだ、それだけではない、その後も時々、行為が終わった後で“後戯だから”と言ってくれて挿入や中出しが為された後の膣やクリトリスを舐め回したり、舌を突き込んで出し入れしたり、更には精液をジュルジュルと吸い取って口移しで飲ませてくれたりと、色んな事をやってくれていたのだ。

 勿論のこと、彼自身が自分のモノを“ゴクン”と飲み込むことがあり、そしてそんな時は“苦いね”と言っては参ったような顔をして、二人で見つめ合って笑った事もしばしばあった。

 そんな日常が、メリアリアにとっては掛け替えのない、大切なモノであったしそれに、彼氏のそう言った気持ちと言うか、心構えもとても暖かくて、彼女にとっては嬉しいモノだったのだ。

 前に一度、気になるあまりに尋ねてみた事があった、“無理しなくて良いんだよ?”と“汚いよ”と、すると。

 蒼太は“メリーに汚い所なんてないよ”と言ってくれた、“どんなになってもメリーのアソコは綺麗だよ”と。

「だから汚いなんて言わないで?」

「う、うん。じゃあ・・・」

 そう言って身を任せるが、彼氏からのその言葉に、メリアリアは何も言えなくなってしまった、ただ“大切にされているんだな”と思うと素直に嬉しかった。

 それに。

 蒼太は少しも嫌がらずにその言葉通りに、凄く優しく、それでいて執拗なまでのクンニリングスをしてくれるのだ、それはどんな百万遍の言葉よりも遥かに説得力がある行為であった。

 蒼太なら、とメリアリアは思う、“例え自分が汚されてしまったとしても、優しく抱き締めてくれるだろう”、“今日みたいにアソコを舐めて、綺麗にしてくれるだろう”。

 そしてー。

 あの太くて逞しいモノで貫いては、全てを忘れさせてくれるだろう、とー。

 勿論のこと、彼女は蒼太以外の人間になど、抱かれる気は毛頭無い、そんな事考えただけで虫唾が走ったが、しかし反面、“蒼太なら必ずそうしてくれる”と言う自信もあった、彼女にはそれが凄い安心感であり、彼氏に対する絶対的な信頼となって少女の全身を満たしていった、だからこそ。

 彼女は蒼太に、“自分もやってあげたい”と思っていた、蒼太の中を、自分でいっぱいに満たしたいし満たしてあげたい、とも思った、・・・この漆黒の眼の少年が、自分にそうしてくれたように。

「う、うーん・・・?」

「気が付いた?」

「う、うん・・・。あれ、私・・・」

 彼女のそんな純粋な思いは暫く経ったある日のエッチの後でようやく叶うこととなった、その日も散々、少年に抱きまくられたメリアリアは、そのあまりの気持ち良さと激しさとに交合の最中に失神してしまっており、彼氏に抱かれたままでベッドにグッタリとなっていた、それを。

「そう、た・・・」

「?」

「あ、りが、と・・・」

「・・・ちゅっ!!」

 蒼太が回復してくれていたのだと、悟った彼女はまだ満足に動かない唇を、それでも必死に動かして彼氏に感謝のお礼を言うが、そんな口唇を自らのそれで塞ぐと蒼太は、房中術の容量で気を分け与えながらも口付けを開始して、パサパサに乾燥してしまっている彼女の口内を、舐るように舐め回して行く。

「んむ、はむっ、あむむむっ、はむ、あむっ。んちゅ、ちゅぴっ。ちゅぱ、ちゅぱっ。じゅるりぃ、ちゅむ、ちゅむっ。レロレロレロレロ、クチュクチュクチュクチュ・・・ッ!!ちゅ、ちゅぱっ。じゅるるるっ、じゅるるるるるるるるるる~っっっ❤❤❤❤❤❤」

「んっ、はむ、あむっ、ちゅるっ。クチュクチュ、レロレロレロレロ・・・ッ!!ちゅ、ちゅぴっ!?レロ、クチュッ。じゅるじゅるじゅるじゅるっ、じゅるるる、じゅるるるるるるっ!!!」

 舌と舌とを絡め合ってザラザラとしたその感触を楽しみ、続いて彼女の口腔ポイントを刺激させて唾液を溢れさせて行く。

 やがてその量が回復してくるとそれを吸引したり、自身のそれと混ぜ合わせたりしながら互いの口元周辺部分を互いの唾でベトベトにしていった。

 やがて。

「ぢゅるるるっ。ぢゅるるるるるるるる~っっっ❤❤❤❤❤❤❤レロレロレロレロッ、クチュクチュクチュクチュ~ッ!!じゅるるるるるるる。じゅるるる、じゅるるるるるるるるるる~~~っっっ❤❤❤❤❤❤❤❤❤」

「じゅぷじゅぷ、じゅるるるっ。クチュクチュ、レロレロレロレロ・・・ッ。ちゅ、ちゅぱっ。じゅるるる、じゅるるるるるるるっ!!!ぷはっ、ふぅ、ふぅっ。・・・どう?メリー」

「ああん、もっと。もっとぉ・・・っっ❤❤❤」

 とメリアリアは更なるキスを強請って来るが、それに応えて一頻り、口付けを交わした後でようやく満足したのか、唇と唇を離して見つめ合った。

「はあっ、はあっ。はあぁぁぁ・・・っ❤❤❤」

「・・・気持ち良く、出来た?」

「はあ、はあ・・・っ。う、うん、とっても。ねえ蒼太」

「?」

「今日はやらせて?お掃除フェラ、今日は絶対やるから!!」

「う、うーん。じゃあ・・・」

 やがて回復が一通り済んで、自身に力が戻ってきたメリアリアが断固たる口調でそう告げるが、それに対して一瞬、困ったような顔を浮かべていた蒼太はそれでも、“せっかくだから”と言ってベッドの端に腰掛ける、そして。

 股間を開いてその陰茎をボロンと無造作に曝け出すが、そんな彼氏の目の前にチョコンと座ったメリアリアはまだ精液と愛液とでベチョベチョになっているそれを、愛おしそうに頬ずりする、そして。

「あむ・・・っ!!」

 意を決すると唇を尖らせた状態で口を開けて、ダランと垂れてしまっている男根を、口内粘膜で優しく包み込んで行く。

 蒼太のそれは普段の時でも平均サイズよりも一回り以上も大きい為に、まだ少女だったメリアリアの口の中は少年のそれで満たされた、すると。

「ごほっ、ごほっ、おぇっ。ごほっ!!」

 飲み込みきった途端に思わず、噎せてしまった、それほど陰茎から放たれている味や匂いは強烈だった、しょっぱくて生臭くてムワッとしていて。

 そこに更に、青臭さと苦さと言うかカルキ臭までもが加わって、想像を絶する風味になっていたのだ。

(蒼太、こんなの舐めててくれたんだ・・・っ❤❤❤)

 そう思うと同時に“愛されているんだなあ”と感じて、メリアリアはまた嬉しくなった、そしてー。

 それと同時に“何としてでも自分もやってあげたい”、“蒼太を喜ばせてあげるんだ”と、自身の決意を新たにする。

「だ、大丈夫?メリー・・・」

「モゴモゴ・・・ッ!!んも、んもっ!!」

 元気をなくしている男根を口にくわえたままでコクコクと頷くと、メリアリアは先ずは吸引を開始して彼のそれを綺麗にする事から始める事にした。

 顔をゆっくりと前後させて唇で肉茎を扱き立て、更には舌までレロレロと動かして付着している体液を余すこと無く舐め取って行く。

 それを更に溢れ出てきた唾液と混ぜ合わせると、ジュルジュルと大きな音を立てて蒼太に解るように飲み込んで行った。

「ジュルジュプッ、ジュルルル~ッ!!!ジュッポジュッポジュッポジュッポ、ジュプププププププププッ、ジュルジュル、ジュルルルルルルルルルル~ッッ❤❤❤❤❤❤❤」

 その後も何度となく同じ事を繰り返しては彼氏のイチモツを涎塗れにしていった、続けていく内に、メリアリアの顔の動きに勢いが着いてくる、この頃になってくると、蒼太の陰茎も徐々に元気を取り戻して来て巨大になり、エラの張った亀頭部分が、そのカマ首を擡げて来た。

 彼氏の陰茎のツンとする風味がようやく味わえるようになって来たメリアリアは口を大きくあんぐりと開けると上顎や舌、挙げ句の果てには頬の裏側までも使ってまるでそこに匂いを付けようとするかのように先端部分や肉茎を擦り付けて行った、それと同時に。

 玉袋をモミモミと揉み上げるように愛撫をして蒼太の男根のあらゆる場所からゆっくりと丁寧に、しかし確実に刺激を与えて行くが、しかし。

「ん、んぷっ。ちゅぷっ。レロレロ、レロオォォッ。ちゅ、ちゅぷっ。はむ、んむっ。ジュルジュルッ、ジュッポジュッポジュッポジュッポ、ジュルルルッ、ジュルルルルルルルルッッ❤❤❤❤❤❤❤」

 一頻り、顔のピストンを行った後で挿入を浅くして、今度は先端部分を中心にフェラチオを行って行った。

 鈴口やカリ首のエラの部分をチロチロ、レロレロと舐めあげてゆき、裏筋にも舌を這わせてゆっくりと愛撫する、その後で。

 再び口の奥までそれを飲み込んではジュポジュポ、ジュルルルッと音を立てて吸引し、唇や口内粘膜で更に激しく扱き立てて行った。

「んん、ちゅ、ちゅるっ。ちゅぱっ、んもっ、んもっ。じゅる、ちゅぱっ。ジュルルルルルルルル、ジュルジュルジュルジュル~ッッッ❤❤❤❤❤❤❤」

 上目遣いで彼氏を見つめ、顔を窄めるようにして必死になってバキュームフェラを継続させて行くメリアリア。

 蒼太が遠慮してしまった事も手伝って、中々経験が積めなかった彼女の口淫はまだ拙(つたな)いモノでしかなかったが、それでも少年の気持ちを昂ぶらせて陰茎を勃起させるのに充分だった、途中で何度か歯が当たってしまった事があったが蒼太の男根はそれを平然と跳ね返しており、ビクともしなかった。

 クソ真面目だった蒼太はそこもしっかりと鍛え上げており、多少の事なら堪えられる程の耐久性を、この頃既に付けつつあったのだ。

「んぶ、じゅぶっ。じゅる、じゅぶっ。ジュルジュルッ、レロレロ、レロレロッ。ジュブジュブジュブジュブッ!!ジュッポジュッポジュッポジュッポッ。ジュルルルルルルルルッ、ジュルルルルルルルル~ッッッ❤❤❤❤❤❤❤❤」

「はあはあっ、メリー。凄く気持ち良いよ・・・っ!!」

 口から荒く息を付きつつ蒼太が恋人に応えるモノの“今日はもう、これ以上は出ないんじゃなかろうか”と思っていた蒼太自身の予想に反して男の部分はまだまだ元気だった、どうやら彼が思う以上に彼は絶倫だったらしく、その射精欲求は急速に高まっていった、尿道口からは少量とは言えどもカウパー液が溢れ出して来て、その塩っぱくて苦い独特の風味がメリアリアの口腔内いっぱいに広がっていった。

 それすらもジュルジュルと舐め取りながら、メリアリアはこのまま最後まで行かせようと思っていた、後戯であるので本来、そこまでする必要は無いのだが、蒼太にはとことん気持ち良くなってもらいたかったのである。

「じゅる、じゅるっ。ジュッポジュッポジュッポジュッポッ、ジュルルルッ、レロレロッ。チュプチュプ、クチュクチュクチュクチュウゥゥゥ~ッ。ジュプププ、ジュプププププププププ~ッッッ❤❤❤❤❤❤❤」

「くあぁぁぁっ!?メリー、メリイイィィィッ。もう出るよっ、出る出る出る出るっ。うああぁぁぁぁぁっ!!!!!」

 やがて。

 一際強い吸引に、蒼太も遂に限界に昇り詰めて行った、腰が奥からジーンと痺れて熱く滾った精液が尿道口から噴き出してくる。

「うごぼおおぉぉぉっっ!!!!!?んぐんぐんぐんぐっ、ゴキュゴキュゴキュゴキュッ。ゴクゴク、ゴクンッ。ぷふうぅぅぅっ。ぷふー、ぷふー、ぷふー、ぷふううぅぅぅ・・・っ❤❤❤」

 今日は既に5回も中出しを決め込んでいるというのに、蒼太の精液の量も勢いも、少しも衰えるモノでは無かった、まだ若くて生命力に溢れていた少年は、その身体を常時活性化させる事で莫大なまでの精力と体力とを誇っており、それらを駆使してエッチの時は、人が変わったかのように、強く熾烈に責め立てて来る。

「ちゅううぅぅぅぅぅっっ❤❤❤❤❤❤ちゅう、ちゅうっ。レロレロ、レロレロ・・・ッ。ちゅぽんっ。ぷはぁっ。はあ、はあ、はあ。はあぁぁぁ・・・っ❤❤❤そ、蒼太どう?」

 その時もそうだった、実際、その時の交わりも激しく濃厚でねちっこく、メリアリアは何度となくイカされ続けて最後は気を失ってしまった、一方で。

 少年もまた、かなりの回数を熟していると言うのに、行為の後だと言うのに実際、蒼太はまだこれだけの精液を溜め込んでおり、それを少女の口腔内へとぶちまけて来たのだ。

 しかし。

「ありがとう、メリー、すっごく気持ち良かったよ・・・」

「・・・・・っっ❤❤❤❤❤そうなんだ、うふふっ。良かった!!」

 その全てを、メリアリアは受け止めた、やがて最後に尿道に残っている分まで綺麗に全て吸い尽くすと舌で先端をレロレロと舐め上げ、ようやく唇を男根から離したメリアリアはウットリとした表情で彼氏に尋ねた、“気持ち良かった?”と。

 それに対して蒼太はコクコクと、首を縦に振って応えた、“最高だよ、メリー”とそう言って。

「また今度、してあげるね?」

「うん、ありがとう。待ってる。でも」

 “無理しなくて良いんだよ?”と告げる彼氏に対して“平気だもん”とニッコリと微笑んで応えると、メリアリアは口の精液の残滓を唾液と混ぜて一滴残らず嚥下し尽くしていった、そしてー。

 その全てを飲み込み終えると、彼氏に口付けを強請るが蒼太はそれにも臆する事無く応えてくれて、いつも通りの熱くて深くて執拗なキスをタップリとし続けてくれた。

 彼女は大満足だった、蒼太には、何でもやってあげたかったし、もっともっとしてあげたくなった、勿論、エッチな事だけじゃなくて、日常生活を送る上で必要な、あれもこれもだったけど。
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