メサイアの灯火

ハイパーキャノン

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ガリア帝国編

蒼太とメリアリア その3

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 読者の皆様方こんにちは、ハイパーキャノンと申します。

 前回のお話から少しの間、お休みをいただいて参りましたが、漸く心身共にリフレッシュする事が出来ました。

 再び投稿再開となります、久方振りではありますが、頑張りますのでどうか今後ともますますの御声援、御愛顧の程よろしくお願い申し上げます。

                 敬具。

           ハイパーキャノン。

         追伸です。

 “VSレプティリアン戦(レベッカ編)”、“花嫁達の輪舞曲”、並びに“ナンバーワンとオンリーワン”においてチョコッと書かせていただきましたけれども(再度、確認の意味も込めてここで説明をさせていただきます)。

 メリアリアちゃんは本当は、蒼太君の事を“独り占めしたい”と思っています(もっともこれは、他の花嫁達も同様ですが)、しかし彼女は同時に蒼太君が並々ならぬ覚悟と思いで以て自分を含めた三人を“花嫁にする”と宣言した事も知っているのです(解りすぎる程にまで、“綾壁蒼太”と言う男性(ひと)の事を理解しているのです)。

 それともう一つ、メリアリアちゃんはアウロラちゃんとオリヴィアちゃんの中にも自分が蒼太君に抱くのと同じ位の、無限大に光り輝く純粋にして純真なる真愛(まな)と真心の煌めきの結晶が秘められている事を知っているのです。

 だから蒼太君が、メリアリアちゃんのみならず、アウロラちゃんとオリヴィアちゃんの事も“花嫁にしたい”と口にした時に否定する事が出来なかったのです(これはメリアリアちゃん自身がそうだから解る事なのですが、自分が蒼太君に抱いているのに勝るとも劣らぬ程の、これ以上無い位にまで極めてピュアで強烈な思いを、そしてそれだけの確かな気持ちを二人も共に蒼太君に抱いている事を感じ取っているのです←もっともこれはアウロラちゃんもオリヴィアちゃんも同じ事ですが)。

 しかしだからと言ってもやはり、愛する夫が他の花嫁を抱いているのは気が気では無いのです、他の女性に意識が向くのは堪らなく嫌なのです(だから落ち着きが無くて、あちこちをウロウロとしちゃうんですね)。

 それを最初の内は我慢していたメリアリアちゃんですが、要所要所でついついと、それが出て来てしまっていました(上に挙げた3話を読み返していただければ彼女の心の葛藤がお解りいただけるかと思われます←誤字脱字が何カ所かありましたので、併せて訂正しておきました、申し訳御座いません)、だから蒼太君から“君を一番愛してる”と言われた時に思わず泣いてしまったんですね(彼女も彼女でそれだけ悩み、苦しんでいたのです)。

 そうです、メリアリアちゃんは寂しかったのです、そして怖かったのです。

 蒼太君が側に居てくれなくなる、自分だけを見てくれなくなる。

 否、それどころか、“彼の気持ちが他の二人に向いてしまうのではないか?”、“自分は捨てられてしまうのではないか?”と言う恐怖心ですっかり萎縮してしまい、冷え切ってしまっていたのでした(“VSレプティリアン戦(レベッカ編)”でメリアリアちゃんが感じていた“ある種の寂しさと懸念”の正体及び、“花嫁達の輪舞曲”で堪え切れずについつい寂しそうな顔と言いますか、一瞬だけとは言えどもそう言った雰囲気を醸し出してしまった原因がこれらです←アウロラちゃんもオリヴィアちゃんも、それだけ純粋にして魅力的な娘ですから)。

 だけど蒼太君はそんな彼女の本心を、ちゃんと理解していたのです(それで彼女の事を優しく包み込んであげたのですね←ちなみに今ではもう、メリアリアちゃんは蒼太君への愛を自身の中でキチンと確立させています、“仮に自分が一番で無くなっても私だけはこの人の事が一番好き”、“愛してる”と←しかもそれを蒼太君に押し付けるのでは無くて、いざとなっても密かに思い続けていよう、と心に決めているのです、見返りを求めない、非常にピュアな愛なのです←それを蒼太君もキチンと感じ取っています、だからこそ余計にメリアリアちゃんの事がいじらしくて可愛らしくてどうにもなくなってしまうのですね)。

 ちなみに通常、人は人を愛する時に、自身の持てる“精一杯の愛情”を全身全霊で解き放ち、輝かせ、その全てを全力で相手に注ぎ込もうとします。

 そこに偽りはありません(駆け引きすらも無いのです)、そしてそれは=で何かと言えばその人の持っている真心の顕現、それそのものに他なりません。 

 だから夫婦と言うのは(本来であれば)男女一対が望ましいのです、これ以上無い程の愛情の全てを相手に注ぎ、または相手からの思いの丈をキチンと受け止め続ける為には互いに全身全霊を尽くさねばならないからです(それ故に“至高の愛”となるのです)、それが相手に対する誠意であり礼儀です(自分で書いておいてなんですが、そう言う意味ではハーレム物と言うのは正に御法度中の御法度なのですが、もうここまで来たなら最後の最後まで突っ走らせていただきます)。
ーーーーーーーーーーーーーー
 オリヴィアとの交わりはその後実に16日間以上に渡って打ち続けられた。

 潜在能力を解放した状態のままで蒼太は、この年上の愛妻騎士の事を抱いて抱いて抱きまくり、犯して犯して犯しまくったがそれでもオリヴィアは夫を拒絶する事も無く、隔絶された時空間の只中において凡そ3週間ほど彼に良いように責め立てられては穿ち抜かれて中出しをキメ込まれ、何度となくアクメを極め続けていったのである。

 只でさえ若々しい上に、恵まれた体躯を誇っている彼の絶倫さは想像を絶するモノがあって、そこへ持って来て自らの秘めたる底力をいかんなく発揮している蒼太の精力は尋常ならざるモノがあった、その射精回数は1日に凡そ三十回、一週間で実に二百発以上と言う比類無きモノであり、超絶多量特濃ザーメンの、それも半固形の塊の様なモノを最奥部分に連続して叩き付けられては卵巣に至るまでの女性器と女性器を全て限界まで膨張させられ、蕩かされ尽くしていったのだった。

「うっがああああああ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛ーーー・・・・・・・っ゛っ゛っ゛っ゛っ゛❤❤❤❤❤❤❤❤❤❤❤❤❤❤かはああぁぁぁっ!!!はぁーっ、はぁーっ、はぁーっ。はああぁぁぁ・・・っ❤❤❤あああっ!!?ゆ、許してっ。もう許してえええぇぇぇぇぇ・・・・・っ♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪」

 凄絶極まるその貪りに、すっかりと何も知らない一人の無垢な少女に戻されてしまったオリヴィアは息も絶え絶えによがり狂っていたモノの、その様子を見るに付け青年は、“次からはもっと踏み込んだエッチを行っても大丈夫だな・・・!!!”と内心で密かに踏んでいた、現実世界での日数に照らし合わせればまだまだ二回目の性交ではあったモノの、蒼太の射精を一区切りとした場合の彼女との行為の回数は既に千二百回を超える程の勢いでなされ続けていた訳であって、しかもその間、オリヴィアが経験したオルガスムスは特大絶頂のそれだけでも四千回以上を数えていて全身各所の性感帯の発掘や開発も充分な程に進みつつあった。

 そして何より身体そのものが蒼太との交わりに熟(こな)れ始めて来つつあり、特に膣や子宮等は彼のイチモツの形を覚えると同時に挿入の際の圧迫や超速ピストンの鋭い衝撃、また連続絶頂反応の激しさ等にも慣れて来て、力まずイク事が可能となって来ていたのであり、そしてそれらの様子を悉(つぶさ)に見ていた蒼太はオリヴィアに対しては“もう一歩、責め手を強めて行っても然(さ)したる問題は無いだろう”と判断するに至ったのである。

(今回はもう、時間が無いからあれだけれども・・・。それでもオリヴィアの場合は思いの外早かったな、これならば後はアウロラの開発が済んでしまえばメリーを含めた全員に“分身エッチ”が出来るようになる訳か・・・!!!)

 青年が思うがそれというのもメリアリア、アウロラ、オリヴィアの蒼太との相性は心身共に抜群と言って良く、特にまだ本格的な成長期を迎える前の子供の頃から子宮口奥を刺し貫くと同時に中出しエッチを繰り返しつつ、挙げ句に生殖器内においては互いの“気”までをも混ぜ合わせ続けて来ていた愛妻淑女(メリアリア)とのそれらは何よりも勝る程のモノがあった、ただでさえ、夫の事が愛しくて愛しくて堪らない所へ持ってきて今や彼女の女性器全体は底の底まで完全に蒼太の形に合わせて変形してしまっており、快感が得やすくなっていたのに加えて責め方を心得た青年がツボを押さえた巧みな動きで悦楽の激甚スポットである子宮最奥を連続して刺激して来る為に、メリアリアは彼との行為でこれ以上無いほどにまで燃え上がってしまっては、イキ狂ってしまうようになっていたのだ。

 その愛慕と情欲とは半端なモノでは決して無くて、頭の中が全て、それも心の底から前後不覚に陥ってしまったとしても、それでも尚も魂で以て蒼太の事を求め続けていつまでも何処までも貪り続けて来るのであるが、そんな花嫁の事を蒼太もまた、何よりも誰よりも愛し続けていたのでありその思いの熱さ、確かさはメリアリアの自身に対するそれに勝るとも劣らぬ程のモノがあった。

(メリー、今頃何をしているんだろう?やっぱりヤキモキしてくれているのかな。これが終わったらすぐにでも飛んで行って、もう一度“時の涙滴”の中で今度こそ、極限にまで打ち昇らせてあげなくっちゃ・・・!!!)

 “だけれども”と蒼太は思った、その前に先ずはオリヴィアの事である、今正に自分は彼女を抱いている真っ最中の只中に居るのであり、それに集中しなくてはならない。

 そこまで考えた蒼太は。

「はぁーっ、はぁーっ、はぁーっ。はああぁぁぁ・・・っ❤❤❤」

「・・・オリヴィア」

 自身の上で腰砕けになりながらも、それでも尚も抱き着いては身体を絡み合わせて来る“三人目の花嫁”に対して落ち着いた口調で語り掛ける。

「今回はもう、時間が無いからあれだけれども・・・。次からはもう少し、責め手を厳しくするからね?」

「はぁーっ、はぁーっ。はあはあっ、はあはあぁぁ・・・っ❤❤❤な、なに?バカな、これ以上激しくするだと!!?」

「うん、そう」

 自身からのその言葉に慌てふためく愛妻騎士を両方の眼(まなこ)で見やりつつ、蒼太がサラリと頷くモノの正直に言ってオリヴィア自身としては、これ以上の激しい求め等、存在するとは思って無かった、今のままでも充分過ぎる程にまで熱く、濃厚で自分としてはとても満足していたのであるけれども、蒼太の言葉によればまだこの続きがあると言う、それは一体、なんなのだろうか。

「本当は君が“疑似妊娠”したなら行おうと思っていたのだけれども・・・。次からは“分身エッチ”をするからね?」

「な、なんだそれは。“疑似妊娠”?ぶ、“分身エッチ”・・・!?!?!?」

「“子宮姦”を繰り返しているとね?身体が“妊娠した”と勘違いして勝手に出産の体勢に入ってしまう事があるんだよ。それを“疑似妊娠”って言って、この状態に入ると開発がもう一段階進んで感度が爆上がりするんだ、滅茶苦茶敏感になるんだよね。で、その状態で僕を含めた分身体達六人で以て君の事を徹底的に責め立てさせてもらうエッチ。それが“分身エッチ”だよ?」

 “それを”と蒼太は続けた、“次からは君に対してやるようにするからね?”とそう言って。

「・・・・・っ。ま、待て待て待て待てっ!!!」

「・・・・・?」

「き、君はっ。本当に、その・・・っ!!!」

 “そんな事をするつもりなのかっ!!?”と驚愕しながら戸惑いつつも尋ねて来る花嫁に対して蒼太は事も無げに頷いて見せた。

「君の身体は今、段々と僕とのエッチに馴染んで来ているからね?現に如何に魔法を使っている、とは言ってもそれでも最初は固かった最奥部分も今ではすっかり解れて来ているからね。強張りが無くなって来ているし、君自身も全体的に落ち着いて来ているんだよ、イッている最中ですらもね。自分でも解るだろう?」

「うぐぐぐっ!!?そ、それは確かにそうなのだけれども・・・!!!でも蒼太、やっぱり私・・・!!!」

「大丈夫・・・!!!」

 すると尚も何事かを言い掛けようとしていたオリヴィアの言葉を制して蒼太が続けた。

「僕が付いてるから。それにもし、本当にオリヴィアが嫌がるようなら僕は絶対にやらないから。約束するから・・・!!!」

「・・・・・っ。う、ううっ!!!」

「だからね?オリヴィア。最初だけ我慢してくれないかな。君がもし、本当に無理だと感じたのならすぐにでも止めるよ、約束する!!!」

「・・・・・」

「・・・・・」

「・・・・・」

「・・・・・」

「・・・・・」

「・・・・・」

「・・・・・」

「・・・・・」

「・・・・・」

「・・・・・」

「・・・・・」

「・・・・・」

 “解った・・・!!!”と真剣な眼差しを向け続ける蒼太に対して“氷炎の大騎士”がやがて頷いた、“信じる、蒼太の事を・・・!!!”とそう述べて。

「蒼太が“そうしたい”と言うのであれば、私はやるよ。蒼太とならば何があっても怖くは無いし・・・。そ、それに。それに・・・っ!!!」

「・・・・・?」

「やってあげたい・・・!!!」

 オリヴィアが自ら口を開いた、“求められる事で自分が出来る事ならば、何でもやってあげたいんだ!!!”とそう告げて。

「ちょっとビックリしちゃったけれども・・・。それでも、私は・・・っ!!!」

「・・・・・っ。有り難う、オリヴィア!!!」

 “可愛い”と、蒼太は告げて彼女の身体に腕を回した、普段は凜とした騎士の顔しか見せないオリヴィアなのだがこの所、徐々に蒼太の前でだけは乙女の様な言動、雰囲気を醸し出す事が増えて来ていた。

「蒼太・・・?」

「オリヴィア、可愛いよ。本当に可愛い!!!」

「蒼太・・・!!!」

 嬉しそうにしつつもしかし、やはり何処か照れ臭そうにはにかみながらも応じる愛妻騎士の頭を撫でると、残りの時間は休憩と様子見とを柱に据える様にして、後戯やピロートーク、リップサービス等を主に展開していた青年だったが、やがて“時の涙滴”が限界を迎えると同時に花嫁と自身の事を丁寧に洗い流して周囲も隈無く洗浄し、器具を元の状態へと戻してから二人でお風呂場の外へと出た、ちょうどその時点で時間の隔絶は終了し、彼等は無事に現実世界へと帰還を果たした訳であったモノのしかし、交わりが済んで笑顔で送り出してくれたオリヴィアに、自らもまた優しい笑顔で手を振って応えた蒼太には、まだまだやる事が残っていたのだ。

 言わずもがな、自身の最愛の花嫁たる“メリアリア・サーラ・デ・カッシーニ”の元へと赴いては、彼女との愛欲の行為を堪能する事であったモノの、食べ尽くしてしまったお茶菓子や飲み干してしまったお茶のお代わりを持って来る為に“一旦、男性寮にある自分の部屋まで戻るかな?”等と考えていた蒼太が“陰陽・影括りの術”を用いて己の姿を影と同化させつつも、女子寮の第二階段5階部分にある踊り場にまで来た時ー。

「・・・・・っ!!?」

(この気配は・・・っ!!!)

 すぐ下の階下に良く知っている女性の気配を感じて足を止めるが、すると向こうも蒼太に気が付いた様子であり、辺りをキョロキョロと見渡しながら、それでも彼のいる場所へと向かって一歩ずつ一歩ずつ早足で近付いて来た。

「・・・・・っ。あなた!!!」

「メリーッ!!?」

 その姿を確認した刹那の内に、蒼太は急いで実体化しつつも自分の胸へと向けて飛び込んでくる彼女をしっかりと受け止めるがそこには彼の一番の愛妻である“メリアリア・カッシーニ”その人が、美しい金髪を降ろした姿のままその毛先を弄くり回しながら俯き加減で佇んでいたのであり、蒼太の腕の中で包まれた彼女は胸板に顔を埋めながらもホッとしたかのような表情を浮かべて夫に抱き着きその身を寄せるモノの、何とこの“年上幼馴染の花嫁”は蒼太がオリヴィアの元へと向かってからと言うもの彼の事を待ちきれず、またいたたまれなくなってこうして廊下に留まり続けては青年がやって来てくれるのを待ち続けていた、と言う次第であったのである。

「あなた、良かった。終わったのね?」

「・・・・・っ。うん、ゴメンね?メリー。待たせちゃって!!!」

 安堵の色を浮かべる彼女の様子と雰囲気から、“ずっと自分を待ち続けてくれていたんだな”と言う事に気が付いた蒼太は堪らなくなって彼女の事を、少し強めに抱擁した、嗅ぎ慣れているとは言えどもメリアリアの身体や頭からはバラを思わせる高貴な香りが漂って来て、それが青年を昂ぶらせるが、一方のメリアリアは。

 蒼太の肉体から自分の使っているモノとは違う、ボディーソープの匂いが漂って来た事に些かショックを受けると同時に一抹の寂しさを覚えるが、それは今の彼女に取っては非常に些細な事だった、それよりも何よりも“この人が私の所に帰って来てくれたんだ!!!”、“またこの人と愛し合う事が出来るんだ”と感じて嬉しくて嬉しくて堪らなくなり、その温もりと息遣いとを全身全霊で以て吸収しようとするかの様に自らもその肉体に余計にしっかりとしがみ付くと、スリスリと顔を擦り付けて来る。

「あなた。ああ、あなた・・・っ!!!」

「・・・・・っ!!!」

 彼女の吐息を胸板に感じてその思いに触れた時、蒼太はこの年上幼馴染の愛妻淑女の事が愛しくて愛しくて堪らなくなり、更にしっかりと包み込むようにして掻き抱くと暫くの間、そのまま二人は誰にも邪魔される事の無い、彼等だけの世界に入ってお互いの感覚を満喫していた。

 “思えば”と彼女を抱擁しながらも、蒼太は考え続けていた、“今の僕があるのはメリーのお陰なんだよな”と。

 幼い頃からずっと一緒に過ごし続けては優しく暖かく、そして時には厳しさも見せながらも、それでもずっと共にあってくれたこの最愛の花嫁に感謝をしつつも蒼太は一頻り、昔の事へと意識を飛ばしていたモノの、片やその相手方の当人たるメリアリアは、と言えばこの時は心の底から満たされると同時にこれからの事を考えてドキドキしていたのである、“またこの人に抱いてもらえる”、“一番大事な人と二人で秘密を重ね合わせて蕩け尽くす事が出来る”、そう思うと胸がドキドキと高鳴りを覚えて呼吸がいっそ苦しささえも覚えてしまうが、そうしている内に。

 やがて蒼太が少し悪戯っぽく、しかし何やら意を決した様に口を開いた。

「ねえ、メリー・・・」

「・・・・・?」

「僕、メリーと少しじゃれ合ってみたい」

「じゃれ合う・・・?どうやって?」

「また模擬戦をしよう?昔みたいに二人っきりで・・・」

「ええっ!?い、今から・・・!!?」

「うん」

 蒼太の言葉に流石のメリアリアも些か戸惑いを覚えてしまっていた、本当は蒼太に一刻も早く自分を抱いて欲しいし、早く蒼太をアウロラやオリヴィアから取り戻したかったのである、それなのに・・・。

「ど、どうしたの?急に。“じゃれ合いたい”だなんて・・・」

「なんて言うか、その・・・。少しメリーに甘えてみたくなっちゃったんだ・・・。ダメかな?」

「・・・・・っ。ぷ、何それ!!!」

 “もう、あなたったら!!!”と、やや恥ずかしそうな面持ちで、申し訳なさそうな眼差しを自身に対して向けて来る夫に対してメリアリアは思わず吹き出してしまっていた、“一体、何を言うのかな・・・?”と思っていたなら“じゃれ合いたい”とは考え付かなかったが同時に“この人らしいな”とも感じていた、そうなのだ、蒼太は時々、自分にだけは甘えて来る事があるのであり、それを彼女は熟知していたのである。

 果たして愛妻淑女(メリアリア)の思惑通りで蒼太はアウロラやオリヴィアに対してはちゃんとした夫の顔を見せるモノの、その一方で彼女に対してだけはそれのみならず、時折こうした“幼馴染”としての表情も覗かせてくれるのであって、その際のギャップが花嫁をして思わず吃驚(びっくり)させると同時に“ああ、やっぱりこの人はこの人なんだ”と安心させもするのであった。

 そして。

 そんな蒼太の態度や仕草、表情等がそれでも、愛妻淑女(メリアリア)にとっては堪らない程に愛しくて愛しくてどうしようも無く、これ以上無い程にまで魅力的に映るのであり、現にこの時も彼の事を感じて考えるだけで全身の血管と言う血管が沸騰して自分がおかしくなりかけてしまう位の激情を覚えて悶絶する。

 それに。

 何よりもかによりも、メリアリアはこの幼馴染の青年夫の事を信頼していた、事実として蒼太は特に、大事な場面では適当な嘘を言ったりやったりする人では無かったし、それどころかその真心溢れる暖かさと、真っ直ぐで純粋なる勇敢さとに何度となく助けられて来たのである。

 だから。

「いいわ」

 一頻り、笑った後で一も二も無くメリアリアは頷いていた、“あなたがそう言うのなら・・・!!!”と心の底から微笑んで。

「でも、だけど。一体どこでするつもりなの・・・?」

「うん、あのね?“屋上”なんてどうかな・・・」

「・・・・・っ。屋上?」

「うん。ある程度の広さがあった方がちょうどいいし、それに・・・」

 蒼太が続けた、“ちょっと汗を掻いておきたいんだ”とそう告げて。

「メリー、嫌だろ?他の女性の匂いのするままエッチするなんて・・・!!!」

「・・・・・っ。それは!!!」

「だからちょっと汗を掻いておきたくって。そうすればシャワーを使えるし、お互いだけのモノに戻ってメリーとエッチしたいんだよ・・・!!!」

「・・・・・っ!!!」

(・・・・・っ。嬉しいっ❤❤❤❤❤)

 蒼太からもたらされたその言葉に、メリアリアはまた嬉しくて嬉しくて堪らなくなってしまっていた、“やっぱりこの人は解ってくれていたんだ!!!”、“ちゃんと私との事を考えてくれていたんだ!!!”と感じて心が喜びでいっぱいになってしまった。

「でも良いの?」

 本来の自分が戻って来たメリアリアは急に勝ち気な姿勢となって、悪戯っぽく蒼太に告げた、“またまた私が勝っちゃうかも?”とそう言って、すると。

「言ったな!!?」

 蒼太も漸く笑顔を浮かべつつも、そんな愛妻淑女に対して“絶対に負けないからね!!?”と応じるモノの実際に、模擬戦となった場合に勝ち越しているのはメリアリアの方であったから、花嫁自身としてはそう言う意味においてはやや意外な言葉であったモノの、蒼太が“じゃれ合いたい”と言うのはこれが始めてでは無かったし、それに。

(確かにじゃれ合うのならば、ちょっとした刺激があった方が良いかも!!!)

 等と思い直して、改めて引き受ける事にしたのであったが、一方で。

 蒼太にも蒼太で、ある算段があった、それは一つが、“メリアリアと最初から汗だくな、いやらしいエッチがしたい”と言うモノであり、そしてその為に“長期戦に持ち込もう”と考えていたのであるモノの、ハッキリと言ってしまえばメリアリア達“女王位”には隙と言うモノが全く無くて、その動きや体捌きも俊敏で鋭い事がこの上無かったがしかし、如何せん青年自身と比べた場合には体力やスタミナ、耐久力といったモノが欠落していた、と言って良く、そこを突こうと思慮を重ねた訳である。

「屋上にいって、3セット9回やろうよ。少し、メリーと運動もしてみたいしね!!!」

「ふふんっ、良いけど・・・。だけど私も、絶対に負けないからね?あなた!!!」

「・・・ねえ、メリー」

「・・・・・?」

 するとボルテージを上げつつあった“幼馴染の花嫁”に対して蒼太が更にこう付け加えて来た、“先に5セット取った方の勝ちで良いか?”とそう続けて。

「ええ、いいわ!!!」

「それともう一つ、約束して欲しいんだけれども・・・。“負けた方は勝った方の言うことを何でも聞く事”。・・・良いかい?」

「・・・・・?うん、解ったけれど。一体何をするつもりなの?」

「・・・もし、僕が勝ったら」

 その瞬間、蒼太が悪戯っぽく微笑みながら告げて来た、“メリーの事、グッチョグチョになるまで犯し抜くからね?”とそう言って。

「・・・・・っ。も、もうっ。あなたったら!!!」

 “エッチね!!?”とメリアリアが少し、顔を赤らめながらもそう叫ぶモノの、その表情には満更でも無い色が浮かび上がっており、また青空色の双眸には密かに期待に燃える輝きと煌めきとが宿り湛えられていた。

「エッチ、本当にエッチだわ!!?」

「・・・嫌なの?メリー」

「えっ?そ、それは・・・!!!」

 するとそう返して来る青年夫に対して愛妻淑女(メリアリア)が思わずしどろもどろになってしまうモノの、正直な事を言ってしまえばメリアリアもメリアリアで“もっと蒼太に責めて欲しい”と切に希(こいねが)っていたのであり、“もっとこの人とグチョグチョになりたい”、“もう戻れない所にまでも二人で行ってしまいたい、解け合いたい!!!”と本気で考え倦ねていたのであった。

 “もっと蒼太に構って欲しい、貪って欲しい”、“蒼太に抱かれてもっと淫らに乱れたい、徹底的なまでに犯し抜いて欲しい!!!”とそれだけに思いを馳せては何度となく自慰行為(オナニー)までをもした事があった彼女はだから、夫からもたらされたその言葉に堪らない程の喜びと高鳴りを覚えて思わず悶絶しそうになり、それと同時に下腹部がキュンキュン疼いて股間が熱くなってしまった。

「あ、あううぅぅぅ・・・っ!!!」

「あはははっ、嬉しいな。メリーもそのつもりで居てくれたなんて!!!」

「え、ええっ!!?ち、ちがっ。そんな事は・・・っ!!!」

「えっ?じゃあ盛り上がっているのは僕だけってこと・・・?」

「そ、それはその、あの・・・。だから、その・・・っ!!!」

 ゴニョゴニョとどもってしまう花嫁を前にして、蒼太は暫くの間、そんな彼女を見つめ続けていたモノの、やがては本人を抱き寄せつつもその頭をポンポンと、軽く叩くようにした。

「・・・・・っ。も、もうっ。あなたったら、年下扱いして!!!」

「ううん。違うよ?メリー・・・」

 すると思わず頬をプクーッと膨らませる愛妻淑女に、蒼太は今度は打って変わって優しくソッと語り掛けた。

「揶揄(からか)っているんじゃなくてね?メリー、嬉しいんだよ。メリーが僕の事を待ち侘びてくれていたのが、僕と同じ気持ちでいてくれたのが嬉しくて堪らないんだ・・・っ!!!」

「・・・・・っ。そ、それなら!!!」

 “許してあげる・・・!!!”と、まだ少しむくれながらもメリアリアがそう応えると、蒼太は再び静かな微笑みを浮かべつつもその頬に“チュ・・・ッ!!!”と口付けをした。

「僕、頑張って勝つね?勝ってメリーの事、滅茶苦茶にしてあげるよ・・・!!!」

「・・・・・っ。うん、あなた。勝って?勝って私の事、いっぱい抱いて?」

 “お願いよ・・・!!!”と、青年の言葉にそう頷くと、メリアリアは瞳を閉じてまるで己の全てを委ねるかのように再び蒼太の胸元へと頭を埋め、全身を押し付けるようにする。

「ふふ、メリー・・・」

「・・・・・?」

「いっぱい汗を掻いてね?それで僕はシャワーを浴びるけど、君は浴びちゃダメだよ?蒸れた体で汗だくのエッチをしよう?」

「・・・・・っ。も、もう、あなたったら!!!」

 “やっぱりエッチだわ!!?”とメリアリアがまたもや顔を赤らめつつも頬をプクーッと膨らませては夫に訴えるようにそう告げるモノの、この時既に、彼女の女性器のラヴィアは愛液でじっとりと湿って来てしまっており、乳首もジンジンと熱く痼(しこ)って止まらなくなってしまっていたのである。

「でも・・・。ねえ、あなた」

「・・・・・?」

 キョトンとする蒼太に対して、メリアリアが尚も続けた、“私に勝って?”とそう言って。

「いっぱい犯して、抱き続けて?もうこれ以上無い位にまで、滅茶苦茶にして欲しいの・・・!!!」

 顔を胸筋に押し付けながらも恥じらいつつ、それでも消え入りそうな声で必死にそう告げて来る花嫁の態度と真心とに、またいじらしさと健気さを覚えて内心で喜びに打ち震えていた蒼太は彼女を抱き締め、いつまでもいつまでも離さないままでいた。
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