メサイアの灯火

ハイパーキャノン

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夫婦の絆と子供への思い

剣で槍が討てるか? 6

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 自らに向かって突っ込んで来る蒼太に対してセレスタンは槍をまずは水平方向上段に構え、刺突を繰り出した。

 相手の勢いをまず止める、それが狙いであったがしかし。

「・・・・・」

「・・・・・っ!!?」

 ガッキイイィィィンッ!!!と言う衝撃が走ると同時にその一撃は蒼太に拠って難なく弾き飛ばされてしまった、そこで。

 素早く体勢を立て直したセレスタンは尚も槍の切っ先を蒼太に向けたまま、続いて第二撃、第三撃を立て続けに繰り出していった、要するに連撃を仕掛けたのであるが、これに対応するために蒼太の足がピタリと止まる。

 彼としては自分の懐に入りたかったのだろうとセレスタンは推察するが、彼も流石である、そう思い通りにはさせなかった。

 ガァンッ、キンッ。ガキイイィィィンッ!!!と二人の間では何度となく刃と刃がぶつかり合い、その度毎に火花が飛び散って行くモノの、蒼太はこの難敵を相手に無理攻めは絶対に行わなかった。

 相手は達人の域に達している使い手である所へ持ってきて、今回は仲間の弓矢使いがいるのである、しかも向こうもかなりの手練れと来ている為に一応、アンリに任せてはいるが甘い見通しは立てられなかったモノの、一方で。

「・・・・・」

 蒼太は自分が昂ぶっているのを感じていた、別に槍使いを相手に興奮したのでは無い、彼は深く集中する事で感覚が鋭くなり“今”、“この一瞬に”全てを賭けて生きる事が出来るようになっていた、所謂“ゾーンに入った状態”と化していたのである。

 それに対して。

「どうした?蒼太とやら。俺の懐に飛び込まない限りかは貴様に勝機は無いぞ?」

 槍を振るいつつ挑発して来るセレスタンであったが、この想像を絶する剣の使い手を目の前にして彼もまた気分が高揚していた、これだけの敵に出会ったのは随分と久方振りであり、存分に暴れてやろうと心に決めていたのである、だから。

 二人の間では三つ叉槍と聖剣とがいつ果てるともなく交錯し続けており、しかもその度毎にガキィンッ、ガンッ。ギイイィィィンッ!!!と何度となくお互いの武器に武器が叩き付けられる。

 特に時間制限のあるセレスタンは殊更に猛攻を仕掛けて来ており、上段に振りかぶった攻撃や連続刺突、はたまた薙ぎ払い等を次々と蒼太目掛けて浴びせ掛けて来るモノの、そんな息も付かせぬ怒濤のラッシュを、しかし蒼太は全てギリギリで見極めては見事に防ぎ、或いは受け流して捌き切って行った。

「クソッタレがぁっ。そらそらそらそら・・・っ!!!」

 絶対的優勢下にあるにも関わらず、攻めきれないでいる事に業を煮やしたセレスタンは槍を天高く掲げてビュンビュンと振り回し始めて突進して来た、これは本来であれば一対多数の戦況の場合に用いる手だがセレスタンは敢えて蒼太にこれを使ったのだ。

「・・・・・」

 そんな相手方の暴虐的とも言える攻撃を、しかし蒼太は憶する事無く見極めて冷静に対処して行った、槍が届くか届かないか、と言うギリギリのラインで身を伏せ躱し、かと思えば宙を舞いつつ剣の切っ先を相手に向かって突き出させてはセレスタンを怯ませに掛かる。

「小癪なんだよ、てめぇはぁっ!!!」

 まるで蜂を相手にする熊のような状態に陥ってしまっている己にある種の苛立ちを感じながらも、それでもセレスタンは槍を振り回すのを止めようとはしなかった、勢い付いたジャベリンは撓る度に“ブウウゥゥゥン”、“ブウウゥゥゥン”と言う独特の低周波音を発しながら尚も蒼太に迫り来るが、自分の位置を絶えず変えながらもその先端部分、即ち刃の箇所に蒼太は何度となく剣を打ち付けて間合いを計り続けていった。

 一方で。

「なんだよ、テメーが相手か。緑髪の男・・・!!!」

「・・・・・」

 エルミーヌの方でも戦端が開かれようとしていた、レイピアを手にしたアンリがジリジリと距離を詰め、弓矢の間合いを封じようと試みたのだが、生憎とそんな手が通用するような柔な相手では、エルミーヌは断じて無かった。

「あっ。貴様・・・っ!!!」

「・・・・・」

 ある程度距離が詰まったのを見て取ったエルミーヌはすかさず後方に大きく退いて間合いを確保し、弓矢を引き絞って狙いをアンリに合わせて来る。

「・・・・・っ!!?」

(“影打ち”とか言ったな。奴の技は・・・っ!!!)

 アンリは油断無く身構えつつも次々と打ち放たれる矢の雨に、レイピアを振るって対抗していた、もしエルミーヌがもっと注意深く彼の事を見ていたならば、放たれた鏃が切り裂かれる、と言うよりも粉々に破壊されている事に気が付いた筈だが、これはアンリが爆裂魔法の法力を自らの全身とレイピアとに纏わり付かせていたからに他ならなかった、しかしエルミーヌはその事に気付けなかったのだ。

 自身が弓使いであり、尚且つ彼のレイピアを警戒する余りに、どうしてもある程度の距離を取らなければならなかった為に、爆発エネルギーを受けた鏃の発見は極めて困難だったと言わざるを得なかった。

「・・・・・」

やじりは・・・っ。あと七本しかないか、多めに持ってきておいて正解だったけど・・・っ!!!)

 “ちくしょうっ!!!”とエルミーヌは内心で唾棄していた、それと同時に自身の迂闊さを呪ったのであったがあの蒼太とか言う剣士だけではなくて、このアンリと言う男も中々やる。

 その証拠に“影打ちシャドウショット”の連続攻撃を見事に防ぎ切ってしまっている、如何に知識で“弓矢を二本、立て続けに発射する奥義だ”等と解ってはいても、それに対処出来得る技量が無ければなんにもならないのであり、即ちアンリにはそれだけの実力があった、と言う訳だ。

(ファック、ファック。ファック!!!このドグサレクソ野郎共がよぉっっっ!!!!!)

 思わず叫びだしそうになるほどにまでエルミーヌは激昂していたモノの、そんな彼女はすぐさま己を取り戻すともう一つの奥義を放つ事にした、それは。

 敵の未来位置を予測してやじりを遥か上空にまで打ち上げ、落下して来るエネルギーを利用して貫通力を増大させる、と言うモノだ。

 要するに“ロングボウ”のような狙い方、用途で扱われるモノなのであるが、威力が高い分、使い熟すには相当な力量が必要であり、これを可能としたのはエルミーヌが知る限り、自分以外は存在しない。

(このファッキン野郎を見事に仕留めて踏み躙ってやるよ、ドグサレクソザコが!!!)

 そう思い立つとエルミーヌは自分とアンリの位置を正確に計測して弓矢を遙かな上空へと3本ほど打ち上げた、そうしておいてー。

 “後はそのやじりが落下して来る場所にまでコイツを誘導してやれば良い”、そうタカを括っていたのである、しかし。

「・・・・・?」

(な、なんだよ?コイツ。全然動かねーじゃねーか・・・!!!)

 それまでエルミーヌの事を追い掛けたり、また或いは弓矢の狙いを外す為に彼方此方あちらこちらに動き回っていた筈のアンリが、まるで此方の狙いを見抜いたかのようにピタリと動くのを止めたのだが、事実として彼はエルミーヌの考えを完全に看破していた。

 剣の腕前も然る事ながら、こうした腹の読み合いや駆け引きにおいてはアンリは中々に卓越したモノを持っていて、それもエルミーヌには不利に働いたのだ。

(な、なんだよちくしょうっ!!!急がねーとさっき打ち上げた鏃が降って来ちまうってのに・・・っ!!!!!)

「・・・・・」

 焦るエルミーヌとは対照的にアンリは落ち着き払っていた、まるで“もう勝負は決した”とでも言わんばかりの呈である。

 それがなんだかこの上なく不気味に思えたエルミーヌは。

「・・・そうかい、それなら!!!」

 “テメーの胸板を射貫き通してやるよ”、“望み通りにな!!!”とのたまうと、リカーブボウに矢をつがえて構え、アンリに向かって打ち放そうとした、その途端に。

 アンリがレイピアを構え直すと同時に切っ先を此方に向けて突き出すようにしたのだが、次の瞬間。

 エルミーヌはその場から吹き飛ばされて意識を喪失してしまっていた、何が起こったのかも解らないままに、彼女は敗北を喫したのである。

「エルミーヌ、とか言ったか?悪いな。俺は爆裂魔法の法力をある程度離れた場所まで飛ばす事が出来るんだよ。・・・もっともその為には時間が掛かるがな」

 “この世界の空間には”とアンリが告げた、“様々な粒子が充満している”とそう続けて。

「それらに順々に法力を伝達して浸透させて行ったのさ、お前さん目掛けてな。後はお前さんが動かなくなるように仕向ければ良かったんだが・・・。まさか自分からそう言う類いの奥義を放ってくれるとは・・・!!!」

 “助かったよ”とアンリは言った、倒れ伏したるエルミーヌを横目で見やりながら。

「さてと、と。こっちは終わったぞ?蒼太は無事かな?」

 親友から少し離れた場所まで来てしまっていたアンリは蒼太の身を案じていたのだが、ちょうどその頃。

「はあはあ・・・」

「ふうふう・・・」

 その当の本人の蒼太とセレスタンの戦いは佳境を迎えようとしていた、二人は既に何十合も打ち合っていたモノの、それでも勝負は着かずにいたのだ。

「はあはあっ、はあはあ・・・っ!!!」

(拙いな。あの蒼太と言う奴、ここまでの使い手だったとは・・・。それに何という馬鹿力だ、槍を持つ手が痺れて来てしまった・・・!!!)

 “いい加減に勝負を着けなければ、本当に増援部隊が到達してしまうぞ?”、“そうなれば戦う事はおろか、逃げる事すらも出来なくなってしまう・・・!!!”

 頭の中でそう考え始めていたセレスタンは些かの焦りを覚えると同時に早く決着を着けなければと自分で自分の尻を叩くモノの、そんなセレスタンと相対していた蒼太は彼とは対照的に非常に落ち着いており全く動じていなかった。

 それは“もう少しで味方が来てくれる”と言う希望的観測に端を発するモノでも無ければ、優れた相手と戦える事に喜びを感じていたからでも無かった、“今”、“この瞬間に”集中し尽くしていた彼はそれが故に潜在意識と一体化しており、何があっても揺るぎない自分と言うモノを確立させていたのだ。

 だから彼は負ける気がしなかったし、これだけの手練れに対しても自信を持って相対する事が出来ていたのである。

「ふうふう・・・っ。てやあぁぁっ!!!」

「うぬううぅぅぅっ!!!」

 蒼太が叫び、セレスタンが唸った、二人は再び激突し始め、互いの武器と武器とを強く鋭くかち合わせて行く。

 この間、勝負が始まってからと言うモノ蒼太は一度たりとも自らの間合いにセレスタンを捉える事は叶わず、反対にセレスタンは自身の間合いで勝負に持ち込む事が出来ていたのだが、しかし。

「はあはあ・・・っ。くそ、この!!!」

(何でなんだ畜生が!!!何で何時まで経っても勝負が決められないんだっ!!!!!)

 セレスタンは段々とイライラし始めて来るモノの、蒼太の身のこなしは素早く巧みであり、しかもまるで此方の機先を制するように動いて来るために中々、決着を着ける事が出来なかった。

 それだけではない、持ち前の体力と膂力で此方の繰り出す刺突や振り下ろし等を悉く防ぎ、又は切り払って弾き飛ばしてしまう為に全くダメージを与えられなかったのである。

(大した持久力だ、未だに以て集中力とパワーが衰えていない。通常ならば剣で槍を相手にする事は非常に不利にな筈なんだ、その精神的重圧と劣勢的困難さから早くに気力や精力が削り取られてしまうというのに・・・!!!)

 そんな事を思っている間にも、再び蒼太はセレスタンの繰り出した連続刺突を或いは身を捩らせ、また或いは剣で弾いて躱してしまう、こうなってはもう、時間内に決着を着ける事は困難だろうとセレスタンが考え始めた、その時だった。

 ガッギイイィィィンッ!!!!!と言う一際甲高い衝撃音と共に鈍い感覚が全身を駆け抜け、思わずセレスタンが硬直するモノの、蒼太が突き出された切っ先を躱すと同時にそこに剣を叩き付けて、三つ叉に別たれている内の中央にある刃を、一瞬の間に一刀両断してしまったのだ。

「・・・・・っ!!?」

(はあぁっ!!?な、なんだコイツ。今、何をしやがった・・・?)

 それは“斬鉄”と言う剣術の奥義極意の一つであったのであるモノのつい今し方、自身の目の前で起きた出来事が信じられずに現実を受け止め切れずにいたセレスタンの、そのほんの僅かな隙を突いて蒼太は彼に肉薄しようと試みるが、しかし流石にセレスタンも只者では無く、すぐさま己を取り戻すと改めて槍を構え直して接近して来る蒼太に対応して来た。

「はあはあ・・・っ!!!」

「ふうふう・・・っ!!!」

 両者は互いに位置を入れ換えながらも一歩も退かずに再び火花を散らし始めるモノの、それが更に過熱し始めた途端に。

 またもやバッキイイィィィンッ!!!と言う鋭い音と衝撃が槍から伝わって来てセレスタンの体を疾走して行くモノの、なんと蒼太が2本目の刃を剣で断ち切り、へし折って見せたのである。

「・・・・・っ!!!」

(ち、ちくしょうっ。またか・・・っ!!?)

 一度ならず二度目までも同じ現象が引き起こされた事に対していかなセレスタンと言えども多分に茫然自失となるが、そんな彼に対して蒼太は。

「てやああぁぁぁっ!!!」

 今度は槍の柄に剣を合わせて滑らせるようにしつつも彼との距離を一気に詰めるモノの、それに対してセレスタンは渾身の力を込めてジャベリンを薙ぎ払うように持って行こうとした、しかし。

 蒼太の猛烈な突進力と比類無き俊敏さはそれを許しはしなかった、遂にセレスタンが彼の間合いに捉えられる時がやって来たのである。

 その直後。

「うぐぅっ!!?」

 ズブリッと言う感触がセレスタンの肉体に走り、その場所を見ると蒼太の刃がめり込んでいた、剣は彼の腹部の中央をキレイに貫き、背中にまで達していたのだ。

「ぐはあぁ・・・っ!!!」

 攻撃はそれで終わりでは無かった、蒼太は刃を瞬速のまま引き抜くと続け様、セレスタンの肩と利き手の手首、そして軸足の太腿を刺し貫いて戦闘継続能力を奪い去っていったのである。

「ぐふあぁぁっ!!?ク、クソ・・・!!!」

 血塗れになりながらもその場にゆっくりと崩れ落ち、悔しそうに呻くセレスタンを眼下に見下ろしながらも蒼太はすかさず“残心”を取った、まだ相手が反撃して来るかも知れない事を警戒していたのであるモノの、その可能性は皆無に等しかった。

「ぐっ、くっ!!?ごはぁっ。はあはあっ、はあはあ・・・っ!!!!!」

「・・・・・」

 傷付いた両腕で、セレスタンは何とか中央と片刃が折れたジャベリンの戦端部分を己の眼前まで持って来た、まさか自死するつもりかと、蒼太は思って身構えるがそうでは無く、セレスタンは“ある事”を確認する為にそうしたのであった、見るとー。

 思った通りに残り一つの刃の根本も削り取られてひびが入っていた、蒼太は何も悪戯に何度も何度も刃を合わせていたのでは決して無かった、彼は最初からこれを狙って同じ部分を繰り返し繰り返し剣で斬り付け、予め切れ目を入れておいたのである。

 しかし。

「はあはあっ、はあはあ・・・っ!!!」

(し、信じられん。ただでさえ剣で槍を相手にする事は至難の業。その最中にこれだけの仕込みをしておいたとは・・・!!!)

 “一介の剣士に出来る事では無い”とセレスタンは改めて蒼太へと目を向けるが間違いない、この男は最初から自分の武器破壊を狙っていたのだと、事ここに至って漸くセレスタンは確信した。

 だがそれは、単に“腕が立つ”だとか“動体視力が良い”だとか、そんな生っちょろい言葉で出来る芸当等では断じて無かった、それを可能にする程にまで練り込まれた身体的技量が必要不可欠なのは勿論の事、それに加えてズバ抜けたタフさこそが何よりも重要なファクターとなってくるのだ、・・・それも並外れた精神的タフさが、である。

「はあはあっ、はあはあ・・・っ!!!き、貴様最初から。これを狙って・・・っ!!!!!」

「・・・・・」

(間違いない、コイツは本物のバケモンだ。それも剣の腕前がどうとか、そう言う事じゃあない・・・!!!)

 “何という精神力と度胸”、“何という意志の強靱さだろう!!!”と傷付いた体を引き摺りながらもセレスタンは内心で彼を称えるモノの、真に見出せたモノならば、例えほんの僅かな可能性でもそれを信じて己の持てる全てを賭けて全力でやり抜く。

 それこそが蒼太の強さの本質であり、不可能を可能にする力なのだと、セレスタンは悟ったのであった。

「はあはあっ、はあはあ・・・っ!!!」

(コイツは単なる剣士とは違う。鍛え抜かれた鋼鉄の肉体に常軌を逸する程の底知れぬ胆力、それらが互いに互いを補完し合ってやがる。そして何より、一見馬鹿げたように見えても光明を見出したなら全力でそれに向かって突き進んで行く心構え。それこそが・・・)

 “俺に欠けていたモノだったのか”、“完全に見誤っていた・・・!!!”等と血溜まりの中でグッタリと脱力しつつもそんな思いを抱くセレスタンの耳元には、遠くから響いて来るミラベル増援部隊のサイレンの音がこだましていた。
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