9(ノナ)! TACTIC部!!

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10月のホーム画面

部員達との初対面

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TACTIC部の部室前に来た主人公。

主人公「部室か。……
 部員のやつらにいっちょ挨拶でも
 しとかないとな」

きゃぴきゃぴした空気が、
部室の扉の向こうから漂ってきている。

主人公「う……なんだこのきゃぴった空気は。
 これが女子校……コワイワー
 
 いや、最初に舐められりゃしまいだ。
 行くぜ?」

がらがら 扉を開ける。

主人公「失礼いたします……」

部員「きゃあっ」
部員「誰?」
部員「男の子じゃん?」
部員「珍しい?」

女子らがまじまじと見つめてくる。
先程紹介されたキャプテン・空町の姿は見えない。

主人公「(うっ緊張するな……
 ※おれはそんな女慣れしてるわけじゃない)
 (真面目な学生時代を
 送っていた故にな)」

部員「……で?」

主人公「あっはい……ええ、今日からTACTIC部の
 コーチを務めることになった、
 主人公だ」

部員一同「……」

主人公「よろしくな」

部員「ええええ」
部員「はあ……?」
部員「コーチ??」
部員「ばか?」
部員「ばーか」
部員「(カワイイ……)」

部員達は、コーチ? どういうこと?
聞いてない、などなど主人公を置き去りに臨時会議に突入していた。

主人公「おっ
 おおーい、
 おまえら……」

キャプテンの空町が部室へ戻ってくる。

空町「ちょ……コーチ! じゃない、
 主人公君、勝手に紹介されちゃ困ります!」

隼川「え、コーチ……って、
 空町、そいつが言ってることまじなの?」

空町「ち、違いますよ?!
 コーチってのはこの子の、
 名前で……ね、コーチ君?」

主人公「主人公、君……?
 この、子……?
 コーチ君……??」

隼川「名前って、主人公君、じゃないの?
 名字? 名前?
 どーなの、主人公君?」

主人公「いや、だからおれの名は……」

空町「主人公・コーチ君です!」

主人公「な なーっ」

空町「今日から、うちの部の
 マネージャーになってもらうことに
 なりましたのです!」

主人公「マネ…………」

部員一同「えええええ」

主人公「えー…………」

空町「コーチにはちょっと後で説明するんで
 ……黙っててもらえますか?」

主人公「あ……はい」

空町「皆も最近、気づいていると思うけど、
 私達マナシキ学園TACTIC部の戦績は
 イマイチよろしくないです」

森鹿「……」
小鳥「みゅうう」

空町「TACTIC部の戦績は、
 私達の使命である、
 現世への影響に関わってくる……」

颯「……」
空鮫寺「……」

空町「それに、
 私達自身の成績や内申にも、
 響いてきます」

草萎「う……」
隼川「まあ、そーなんだよね」

空町「皆それぞれ、本当はいい素質を持っている、
 けど、私達が弱いのは、部の管理が
 しっかりしていなかったから……」

空町「そこで前校長の孫にあたる、
 マネジメントに優れた主人公君に、
 マネージャーとして部の管理をしてもらいます」

花子(補欠・1年)「はー」
空鮫寺「ほーう……」
颯「前校長の孫……」

主人公「(そ、そんな嘘が、通用するか……
 ぐぐ、いいからもうちゃんと、
 コーチとして紹介しろぉ!)」

花子「はー」
空鮫寺「そうなんだ……」
颯「納得ー!」

主人公「(なんで???)」

空町「ということで主人公君、
 これからお願いね、……ね?」

主人公「あ…………はい
 皆様どうぞよろしくお願いいたします……」

部員一同「よろしくねーーー」

隼川「(まあ今まで装備の新調とかそういう面倒は
 端折ってきたしな。そういうのやってくれる
 やつがいるのは確かにラクだな)」
森鹿「(私、学科で簿記とっとるんで、
 部費の管理させられてたけど
 正直めんどかったし?)」
草萎「(これで成績もうpするなら?
 うへへ)」
小鳥「(みゅううう)」

七ッ家「(……カワイイかも?
 ちょっとだけ、カワカッコイイ?かも?
 うふふぅ……♪)」
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