9(ノナ)! TACTIC部!!

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空町との初ミーティング

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主人公「キャプテンの空町のなんとか……
 相談してみるんだなとか言ってたが、
 何故、コーチたるこのおれが…………
 
 とは言え、部のことも全くわからんでは
 な……」

ということで、TACTIC部キャプテンの空町とミーティングを持つことになった。
学内にある喫茶店へと移動する。
席に座り二人、向かい合う。

主人公「(おれの正体を知っているのは、
 生徒の中ではこいつだけなんだよな……)」

空町「ええと……改めて、
 空町まちのです。」

主人公「主人公・コーチ、だ。
 ……なんでも言ってくれ。
 実質、コーチなんだ。」

空町「ええ……すみませんでしたね。
 皆にはとりあえずマネージャーってことで
 紹介してしまって。
 
 でもそうしないと、同じ生徒がいきなり
 コーチだなんて言われても、皆納得しない
 でしょうし、校長からもそう言われまして。」

主人公「ま、気にしなくていい。
 すぐ認めることになるだろう。」

空町「ええと……はい。
 で、実は今、うちのTACTIC部はあまり
 うまくいってなくって……。」

主人公「……」

空町「あ、何かお気に障りました?」

主人公「……いい、どうぞ続けてくれ。」

空町「今、副キャプテンの子が
 休んじゃってるんです。」

主人公「(そういえば雷之丞もそんなこと
 言ってたな。)」

主人公「それはなんでなんだ?
 まあ何かしら、理由あってのことなんだろう。」

空町「あの子、任務に真剣なだけに、他の子が
 足引っ張るのに苛々しちゃってる感じで。
 他にも理由があるのかしれないけど……
 
 TACTIC部にコーチを付けるってなったら
 引き止められるかと思ってたんですが、
 その前に休部しちゃいました。」

主人公「むう」

空町「でも、コーチが付いたと知ったら、
 戻ってきてくれるかも……」

主人公「なるほどそうなるとこの姿じゃな……
 まあ一戦二戦と勝てばおれの指導力が証明されも
 するだろうが。
 
 それか、そうな、
 そいつにだけは説明できんのか?」

空町「皆に説明するのは無理としても、
 あの子にだけなら、ありかなあ……
 
 うーん……」

主人公「……」

……

主人公「……まあ、考えてみてくれ。
 必要になったら呼んでくれればいい。」

空町「はい、コーチ。
 ありがとうございます!
 
 あの、そうだコーチ。
 コーチのことなんて呼べばいいでしょう?」

主人公「んー……実際今のおれはおまえらと同じくらい
 なんだし、敬語もむず痒くはあるんだがな。
 皆の前で敬語使ってると、変だし……」

空町「じゃあ、さっきみたいにコーチ君、
 でいいでしょうか?」

主人公「おれの名前はそっちじゃない!」

空町「ああ、ああ、そうでしたっ
 ええと、主人公君……でいいかな?」

主人公「うむ、……む(なんだこの、
 これはこれでむず痒さ……
 
 置き忘れた……青春??
 む、むむむ……)」

空町「おおぅい主人公君?
 どっか遠く行ってますよー?」

主人公「おお、すまん。
 きみもきみでほら、敬語になってる。」

空町「あっすみませ……ご、ごめん。
 主人公君が配属されたのが三年なら、
 敬語でよかったんだけど。そういえば何組?」

主人公「
 三年だとそのうち卒業してしまわないと
 いけないからな……。
 ええっと、一年一組だったな確か。」

空町「え。
 ……じゃあ、年下じゃん。」

主人公「空町は、二年か。」

空町「うん。」

主人公「……
 
 ……そ、そうか。
 ……だよな。うん……えーと、
 二年でキャプテンを務めているとは、えらいな。」

空町「敬語の勉強する?」

主人公「なっ……面倒く……いいだろ、
 これはこういうキャラということで!
 
 そうだ、前校長の孫なんだし、
 多少偉そうでもいいだろう!」

空町「前校長はとても謙虚なおかたでした……。」

主人公「……
 
 ……」

空町「まあ、いいですけど。」

主人公「とにかく! おれのが本来は年上というか、
 人生の先輩なんだ!
 そこんとこちゃんと、敬うように! 心で!」

空町「はい!
 敬うに値する人であればもちろん。」

……

空町「まあこれからも、相談させてくださいね。
 しっかりお話聞いてくださる人とわかって、
 よかったです。」

主人公「……えっ。そ……そうか!」

空町「はい。」

主人公「……」

空町「……?」

主人公「……気が、合うのかな。」

空町「じゃあ今後とも、お願いしますね!」

主人公「なっ(ながされた?」
 
 う……うむ。」
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