9(ノナ)! TACTIC部!!

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探偵・七ッ家の失敗(学園内)

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学園内・廊下。

物陰から何かが見ている。

七ッ家
「……って、んーん?
 対象を見失ったぁ??」

主人公
「……こら。」

七ッ家
「……
 
 のわわわわわわわわわわ」

主人公
「ウワ!
 
 び びっくしたァ
 あ、あり得ない驚き方をするな!」

七ッ家
「う、うぉぉぉぉぉぉ
 な、何故不覚……っ」

主人公
「あのなァ
 ストーカー行為はやめてくれるか?」

七ッ家
「えっ……
 探偵…………」

主人公
「は?」

七ッ家
「……いやだからホラ、ホラ。」

七ッ家は怪しいサングラスをクイクイと上下させる。

主人公
「?」

七ッ家
「チラッ チラッ」

主人公
「…………
 ああもうわけわからん視線を送るな!」

主人公
「とにかくこの怪しいサングラスを取れ。」

七ッ家
「きゃぁぁ?!
 エッチ、エッチなヒトなんですね?!
 セッ、セクハラだ?!
 初めてされたッ!!」

主人公
「なっ 馬鹿な。
 サングラスのどこにセクハラ要素が……
 しかもこんな怪しいサングラスに!」

七ッ家
「きゃぁぁ!!
 エッチだ! セクハラだっ」

主人公
「ヘンな騒ぎ方をするな!
 学園にいられなくなるだろう!」

…………

主人公
「はぁはぁ……」

七ッ家
「(*´Д`)ハァハァ」

主人公
「あのな……」

七ッ家
「あれこれって…………
 その後、滅茶苦茶●●●した。
 てやつっすかねえ」

主人公
「してない! 全くしてないからな!
 他の生徒の目線に晒されるのが痛かったから
 走って場所を変えました、ってこと!」

七ッ家
「いやー? まあとにかく
 滅茶苦茶なに●●●したのか
 私もよくわかんないんすけど」

主人公
「だからなにもナニも●●●してない!
 とにかく、おまえは一度よーく、
 指導する必要が……」

七ッ家
「こ、個別指導ですか?
 うう、嬉しぃですっ!」

主人公
「あーー……………だから……」

七ッ家
「私……コーチを見た時から……
 コーチにすごくこう……
 何てか……き、期待してて!」

主人公
「!
 ェ…………まじで??」

七ッ家
「まじで!?」

主人公
「えなんで疑問け……」

七ッ家
「なんかこう! ぴーん!と来たんですよね、
 んー……キューンと来た……
 そんな……気がする……」

主人公
「気がする……何かちょっと
 断定じゃなく弱まったんだが……。」

七ッ家
「ええでも、間違いないと思うんです。
 コーチが私を、あいや、私達を、
 変えてくれる………きっと……」

主人公
「お おう……」

七ッ家
「きっと……ずっと。」

主人公
「ポエム……」

がしっ
七ッ家が主人公の腕を掴んだ。

七ッ家
「おながいします!!」

主人公
「お おおう」

七ッ家は走り出した。

七ッ家
「きゃぁーーー!!
 心臓が飛び出てっドキドキしたぁ!!」

そのまま廊下の彼方へと姿を消した。

主人公
「…………
 ……………………
 ……………………???

 ウーン 頭が……処理が……
 一日の作業量の限界を超えた……」

…………


七ッ家
「風……柔らかい風が吹く、
 この廊下、私の頬を濡らす雨……
 微笑み・悲しみ・嫌み・全部抱きしめて……
 私、がんばったよね。……
 そう、やりきった……その後の、満足感、
 幸福感、かすかな痛み……こ……恋?
 アーー……それは……ッダメ……ッ」
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