そして魔王は転移する。

ひたすら研究に生を費やしていた魔族の男『デュマーク』はある日、住処である塔に侵入してきた勇者を殺してしまう。
「勇者を殺した魔族は魔王になる」という世界のシステムにより魔王と化していく事実にデュマークは嘆いていた。
そこに現れたのはこの世界を生み出しシステムを管理している女神『ミアス』だった。
女神はデュマークに一つの提案をする。
「私のもう一つ管理している世界に逃げない?」
これは、異世界に転移して研究に没頭する……はずだった魔王のお話。
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