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未来の章
第9話 幸福と侵襲
放課後になって玄関で待っていると、修哉が自転車を押しながら来た。修哉の家は私の
家よりも学校から離れているので自転車通学している。
「どう?調子は」
「まあまあかな」自転車を押しながら修哉が答えた。
「試合ではスカッと勝って自己ベストも更新したいよ」
話しながら校門を出ると、自転車に跨った修哉に乗るように促された。
後ろに腰掛けると修哉の体に腕を回す。
修哉が自転車を漕ぎ出すと風に髪がなびいた。
「今日は久しぶりに私の家行こうよ!」
自転車が坂道を下り、スピードが上がる。私は修哉の腰をギュッとつかんだ。
近くのコンビニで飲み物とお菓子を買って私の家に行くとネット配信の映画を観た。
映画が終わってエンディングが流れ始めたときに修哉が口を開いた。
「里依紗、ほんとに出て行くんだって?」
「うん」
「そっか」修哉はうなずくと間を置いてから「真理はどうしてる?」と、聞いてきた。
「うん。表面上は明るくしてるけど、たまに一緒にいると悲しそうな顔してる」
「仲いいもんな。特に真理は里依紗をお姉さんみたいに慕ってるもんな」
「そうなんだよね」
「でも会おうと思えば会えるんだろう?」
「それは里依紗も言ってた。いつでも会えるって」
「なら、良かったのかな」「そうだね。これで良かったのかも」
里依紗の家のことを知ってる私達は、彼女の選択を良かったことと考えた。
「次はどれ観ようか?」ちょっと気分が暗くなったので、雰囲気を切り替えるように修哉に聞いた。
「未来の観たいやつでいいよ」
「じゃあこれかな」
ベッドに寄りかかって、二人並んで観る。
久しぶりに修哉と二人きり。
私の中は、修哉への気持ちでいっぱいになった。
こうしていると、みんなといる時とは違う幸福感で満たされていった。
次の日、武藤先生からホームルームの時間に、昨日から今朝にかけてこの近くで通り魔のような事件が新たに起きたと話があった。
「昨日も話したと思うが最近立て続けに起こっている。みんな登下校は十分注意するように」
先生の話を聞いてもクラスの皆はどこか現実味のないことを聞かされてるような雰囲気だった。
でも私は気になってしまう。こんな事件が起きるような町じゃなかったのに。
気にしてしまう私の方がおかしいのだろうか?
家よりも学校から離れているので自転車通学している。
「どう?調子は」
「まあまあかな」自転車を押しながら修哉が答えた。
「試合ではスカッと勝って自己ベストも更新したいよ」
話しながら校門を出ると、自転車に跨った修哉に乗るように促された。
後ろに腰掛けると修哉の体に腕を回す。
修哉が自転車を漕ぎ出すと風に髪がなびいた。
「今日は久しぶりに私の家行こうよ!」
自転車が坂道を下り、スピードが上がる。私は修哉の腰をギュッとつかんだ。
近くのコンビニで飲み物とお菓子を買って私の家に行くとネット配信の映画を観た。
映画が終わってエンディングが流れ始めたときに修哉が口を開いた。
「里依紗、ほんとに出て行くんだって?」
「うん」
「そっか」修哉はうなずくと間を置いてから「真理はどうしてる?」と、聞いてきた。
「うん。表面上は明るくしてるけど、たまに一緒にいると悲しそうな顔してる」
「仲いいもんな。特に真理は里依紗をお姉さんみたいに慕ってるもんな」
「そうなんだよね」
「でも会おうと思えば会えるんだろう?」
「それは里依紗も言ってた。いつでも会えるって」
「なら、良かったのかな」「そうだね。これで良かったのかも」
里依紗の家のことを知ってる私達は、彼女の選択を良かったことと考えた。
「次はどれ観ようか?」ちょっと気分が暗くなったので、雰囲気を切り替えるように修哉に聞いた。
「未来の観たいやつでいいよ」
「じゃあこれかな」
ベッドに寄りかかって、二人並んで観る。
久しぶりに修哉と二人きり。
私の中は、修哉への気持ちでいっぱいになった。
こうしていると、みんなといる時とは違う幸福感で満たされていった。
次の日、武藤先生からホームルームの時間に、昨日から今朝にかけてこの近くで通り魔のような事件が新たに起きたと話があった。
「昨日も話したと思うが最近立て続けに起こっている。みんな登下校は十分注意するように」
先生の話を聞いてもクラスの皆はどこか現実味のないことを聞かされてるような雰囲気だった。
でも私は気になってしまう。こんな事件が起きるような町じゃなかったのに。
気にしてしまう私の方がおかしいのだろうか?
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