達観した紫の上と、年上旦那様

麻帆佳の知らない世界

　そんな私に満足したのか、旦那様の身体が私から離れました。
　自分の身体なのに、よく分かりません。どうしてなんでしょう。
「ひゃぁっ！　そこはっ！！」
　終わったのかと思って安心してたのに！　気がついたら旦那様の頭は下の方にありました。そして私のあそこ・・・を舐め始めたのです。
「だめ……ですっ……そこ……」
「そこってどこ？」
　わざとらしく旦那様が息を吹きかけるように話します。それだけでビクンビクンとなっている自分が恨めしいです。
「クリトリスは舐めて欲しいらしくて、自己主張してるのにね」
「やぁぁぁっ！」
　執拗に舐めたり吸ったりする旦那様に翻弄されるうちに、いつの間にかまたくちゅくちゅと卑猥な音までしてきました。
「ほら、ココも欲しがってたくさん濡らしてるのに」
　そう言ってつぷつぷと指を出し入れします。
「……駄目です、こんなの。ふしだらです……。
「麻帆佳の上の口は嫌だとか、駄目だとかしか言わないけど、下の口は欲しがってぐちゃぐちゃなのに」
「やぁぁぁ」
　どうしてそんなことを言うんですか！
「……ひど……い」
「麻帆佳、酷いのはどっち？」
「あ……あぁぁぁっ」
「麻帆佳はハジメテだからね、じっくりほぐしてからだよ」
　それだけ言うと、私がどんなに嫌だと言っても指の抜き差しも、舐めることも一切やめてくれませんでした。

　ひたすら弄られ続けるうちに、また頭が真っ白になって……。
「やっ……お願いっ！！　だめぇぇぇ！！」
　ぷしゅっとしたから漏れる感覚がしました。
　嫌だ……私なんてことを……。
「麻帆佳、潮吹いただけ」
「……し……お？」
「そう、いっちゃったね。すごくかわいい。あと何回口と手でいけると思う？」
　戸惑う私に、旦那様は楽しそうに言います。
「でもね、どうせならあとはこっち・・・でいかせたいかな」
　そう言って旦那様が私に見せたのは、男性の象徴ともいえるアレ・・です。
「む……無理ですっ！！」
　あんなグロテスクで大きいものが挿いるわけないじゃないですか！！
「試そうか」
　くすりと笑って、ゴムのついた｜ソレ・・を私に向けてきます。いやです！　無理です！！
　逃げるしかありません！
「最初からバックがいいの？」
　……はい？　今何と？
　思わず旦那様の方を振り向くとあっという間にまた下にされました。