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夕方になり、寮に戻ったアリアは侍女に世話を焼かれながら眠る準備をしていた。すると、部屋の扉をノックする音が響く。
侍女は自分の小部屋にすぐに移動した。アリアに侍女が付いているのを知られない為だ。
「はい?どなた?」
アリアはドアの手前で相手が誰かわからないので、確認する。
「あのっ、私はソラって言います。同じ寮生なので挨拶に来ました!」
元気いっぱいにソラが言う。
保健室でソラの事を聞いていたので、アリアも気になっていた。明日になれば顔を合わせるからと思っていたが、わざわざ来てくれたようだ。
部屋のドアを開けると、アリアよりも小柄な少女が佇んでいた。
「こんばんは、ソラさん。アリアです、わざわざ来て頂いてありがとう」
にっこり笑いながら言うと、ソラはびっくりした顔をする。
「アリア・・・様?のはずないですね、すごく似ててびっくりしました。それに全種類1番ってどんな体格の人かと思って」
「ふふっ。同期で2人だけの女子同士、仲良くして下さいね」
「こっ、こちらこそお願いしますっ!」
ペコリと頭を下げてソラは自分の部屋に帰って行った。
翌朝、アリアはいつも通りリュークと待ち合わせ、城を3周して剣術の稽古をする。アリアが始めた頃はリュークと2人だけだったが、最近では他にも、朝から場内を走る騎士が出てきた。体力面を気にしている騎士が多かったようだ。なので、リュークと剣術をしているアリアは一部の騎士の間では知られていたのだ。
朝の訓練を終え、部屋でシャワーを浴びた後身支度を整えて食堂に向かう。アリアは女子塔の2階なので、食事を終えたらすぐに教室に向かえるように必要な勉強道具も持っていく。いちいち行ったり来たりが面倒なのだ。
アリアが1人で朝食を食べていると、エディが目の前の席に座る。
「おはよ、アリア。聞きたい事があるんだけど」
「おはよう、エディ。どうしたの?」
「朝部屋から見えたんだけど、リューク殿と走ってるんだね?」
「えっ、ええ」
「僕も明日から一緒に走ってもいいかな?」
「いいと思うけど。走るスピードはそれぞれあると思うから、全く一緒に走る訳にはいかないよ?」
「うん、それでもいいよ。朝、走ってもいいか気になってたんだよね~。アリア達以外にも走ってる騎士らしき人みたんだけど、大丈夫かなって」
「ふふっ、最近増えてきたみたいだから誰が走ってもいいんじゃない?」
侍女は自分の小部屋にすぐに移動した。アリアに侍女が付いているのを知られない為だ。
「はい?どなた?」
アリアはドアの手前で相手が誰かわからないので、確認する。
「あのっ、私はソラって言います。同じ寮生なので挨拶に来ました!」
元気いっぱいにソラが言う。
保健室でソラの事を聞いていたので、アリアも気になっていた。明日になれば顔を合わせるからと思っていたが、わざわざ来てくれたようだ。
部屋のドアを開けると、アリアよりも小柄な少女が佇んでいた。
「こんばんは、ソラさん。アリアです、わざわざ来て頂いてありがとう」
にっこり笑いながら言うと、ソラはびっくりした顔をする。
「アリア・・・様?のはずないですね、すごく似ててびっくりしました。それに全種類1番ってどんな体格の人かと思って」
「ふふっ。同期で2人だけの女子同士、仲良くして下さいね」
「こっ、こちらこそお願いしますっ!」
ペコリと頭を下げてソラは自分の部屋に帰って行った。
翌朝、アリアはいつも通りリュークと待ち合わせ、城を3周して剣術の稽古をする。アリアが始めた頃はリュークと2人だけだったが、最近では他にも、朝から場内を走る騎士が出てきた。体力面を気にしている騎士が多かったようだ。なので、リュークと剣術をしているアリアは一部の騎士の間では知られていたのだ。
朝の訓練を終え、部屋でシャワーを浴びた後身支度を整えて食堂に向かう。アリアは女子塔の2階なので、食事を終えたらすぐに教室に向かえるように必要な勉強道具も持っていく。いちいち行ったり来たりが面倒なのだ。
アリアが1人で朝食を食べていると、エディが目の前の席に座る。
「おはよ、アリア。聞きたい事があるんだけど」
「おはよう、エディ。どうしたの?」
「朝部屋から見えたんだけど、リューク殿と走ってるんだね?」
「えっ、ええ」
「僕も明日から一緒に走ってもいいかな?」
「いいと思うけど。走るスピードはそれぞれあると思うから、全く一緒に走る訳にはいかないよ?」
「うん、それでもいいよ。朝、走ってもいいか気になってたんだよね~。アリア達以外にも走ってる騎士らしき人みたんだけど、大丈夫かなって」
「ふふっ、最近増えてきたみたいだから誰が走ってもいいんじゃない?」
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