愛されるために異世界トリップされました！

メイドのマリーさんside

ここまでのあらすじ。

ふーーんだ！！！






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【メイドのマリー視点】





お初にお目にかかります。
メイドのマリーです。昨日ご降臨なされた神子様の側付きに任命されました。大変名誉な事でございます。


そして、その神子様......タロウ様は『神子様』に対する忠誠心だけでなく、女の母性からくる『守りたい』という心までしっかりと掴んでいく素晴らしいお方です。



タロウ様は有難いことに私に懐い........ｹﾞﾌﾝｹﾞﾌﾝ。大変失礼致しました。私を信頼して下さっているようです。既に敬語がとれてお可愛らしい口調になっておりますね。本当に........本当に可愛い大好きな息.......ｹﾞﾌﾝｹﾞﾌﾝ。






..........騎士団の団長様も太郎様にご執心の御様子。昨日から他のものに対して『お前ら、手ェ出そうとしたら......分かってるよな？』という眼光がビシビシでしたから。



さて、城内の神子様に対する反応でございますが、私共、女は『息子にしたい！』、『孫にしたい！』、『いや、娘に！』......このような反応でございました。全ては母性本能に裏打ちされた感情にございますね。(最後のに関しましては完全に自分の息子と、そのような関係になることを望んでいる声でございますね。まぁ、経略ではなく義母になりたいという欲求からでございますので見逃しましょう。.......要監視ではございますが。)



そして対する男衆。『あんな弟がほしかったんだ......今度肩車してやろう......！！』、『しょっ小動物........！！愛でたい.....！！俺いつも逃げられちゃうから.....』というような素直な方だけだったら良かったのですが.......。








「.........結婚したい。」

「あんな嫁が欲しい。」

「家にあんなに可愛い妻がいたら絶対生きて帰るし溺愛するし人生薔薇色。」

「「違いない。」」

「あんなに可愛い妻がベッドで乱れる姿なんて見たら.........。」

「........翌朝なんてないよな。」

「「違いない！！！！」」


.......と、いうような感情を持たれる方が多くいらっしゃり.........。


コツ.....
「皆様、今は執務時間中にございます。そのような雑談など、もし神子様のお耳に入りましたらばどのような責任を取るおつもりで.....？」

「ﾋｯ....！？ま、ままままマリーさん.....！？」

「はい♡メイドのマリーで御座います♡本日の事は団長様によーーーーくお話しておきますわね♡」ﾆｯｺﾘ


(((あっ.....俺達明日死ぬわ)))












私はタロウ様側付きメイドにございます。タロウ様の身の回りを整備するのは当たり前のことにございましょう？













なんてったって、私の大事な『息子』ですものね♡












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(補足)


メイドのマリーさん。口には出しませんが、たろちゃんを一目見た時に『タロウ様...........私の息子♡♡♡死んでも守る♡♡♡』という思いを一瞬で固めたヤベー奴です。
神子様に仇なす人や悪い影響を及ぼす人(城内に出入りする者全て調査済。ランクに分けて監視中。)にだけえぐい程の攻撃をしますが、たろちゃんの幸せをめちゃくちゃ考えているので下手なことはしません。(本気でたろちゃんを幸せにしようとしている団長には手を出していないでしょう？.......お風呂場でのセクハラに関しては『まぁ、神子様も男の子ですから。そちらは許容致しましょう。溜めすぎるのも身体に悪ぅ御座いますからね。』と注意だけ(1時間正座のまま説教)で見逃しました。)




ちなみにマリーさんは総メイド婦長です。メイドの中のトップです。たろちゃんは知りません。知ったら無用な心配をかけることはわかっているので箝口令を敷いています。さらにマリーさんは25歳。歴代総メイド婦長の中で1番若い年齢です。この若い年齢でトップを務めあげるという事がどれだけすごい事か。周りのお局を牛耳り、時には権力者にまで圧をかける。........凄まじい人物です。






そんなマリーさんに対してたろちゃんは、


「お姉ちゃんみたい！！！！」


とキラキラした目で見てくるもんですからマリーさんはたまらんでしょうね。


(一生守る........！！！)



そうですよね。そうなりますよね。わかります。



メイドのマリーさん。城内で言わずと知れた権力者のお話でございました。










ちなみに、翌日ティオにしごかれるであろう騎士の1人のセリフ。

『翌朝なんてない』

これは、朝なんて感じないほど抱き潰す。みたいな意味で用いています。
たろちゃんはこれを聞いても、「えっ死んじゃうの！？」ってなるかと思いますけどね。過保護。過保護。