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しおりを挟む「やほ~!君たちも新入生?よかったら一緒に行かない?」
蜂蜜みたいな髪色に、オレンジ色の瞳が綺麗なイケメンが声をかけてきた。俊太的には「陽キャだ!陽キャがいる!」的な感じ。そしてコイツも高身長!キィーーーーー.......
ん?.........蜂蜜みたいな?
「う.....うん。僕は久住宮 悠陽。君は?」
向こうの態度的に軽い受け答えで問題ないと判断した。それに、晃雅の件で上位の家門の令息・令嬢は顔と名前を一致させている。この対応で問題ない。心臓をばくばくさせながら勉強してきた事を反芻した。
「俺は蜂屋 快。佐天家にご厄介になっている一般人です。以後お見知りおきを。」
「は........。」
蜂屋.......!!!!!!
こわいこわいこわいこわいこわいこわいこわいこわいこわいこわいこわいこわいこわいこわいこわいこわいこわいこわい強制力が働くかもしれない。俺の意思に関係なく何かを口走るかもしれない。ここには晃雅と風磨がいるのに......ッッ!!!
「はぁッ、はぁッ、ヒュッ!」
「悠陽ッ!?」
「お前......一体悠陽に何をしたッ.....!?」
やばい!違う!違うんだ!
そう思っても息をするのに必死で止められない。
「.........悠陽、『ミツバチ』」
!?
驚きで過呼吸もどきがマシになる。
「な、で.....しって.....」
「俺は前世の記憶持ち。そして君のことも知っている。...........『君』も、そうなんだね?」
前世の記憶持ち........?何故このタイミングで打ち明けてきた?なんで?どうして?しかも二人きりではないこのタイミングで。
「おい、どういうことだ。」
「ん~。とりあえず、悠陽がその状況だから、休憩室を借りた方がいいね。入学式は遠慮しよう。......比賀様ですよね。詳しい話はそちらにて。先生達へは.......。」
「こちらで対処しよう。」
「ありがとうございます。」
僕が思考の渦にのまれている間に、晃雅がそっと僕を抱えて、学園の休憩室の方に移動を開始していた。
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