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エンディング後。(共通)
???
しおりを挟む「ふふ、『僕』はやっと幸せになれたんだね。よかったぁ。あー......。辛かったなぁ。僕の人生はあんなにちっぽけな勘違いで決まってしまっていたんだなぁ。」
『...................』
「....................ねぇ、僕はどうなるのかな。諦めた僕は。心が折れて壊れてしまった僕は、どうなるの?............貴女が言うから、僕は最後まで『僕』を見ていたけれど。...........嬉しいけど、切ない、よ。ずるいと思ってしまう僕は、やっぱり、悪役なんだね.............。」
『.....................』
「................ねぇ、なんか言ったらどう?」
『.....................この《物語》は終わった。完遂された。もう繰り返すことは無い。』
「...............。」
『魂は輪廻する。『彼』は既にこの世界の住人。もうあちらの世界には戻らないでしょう。...............あちらの世界の魂の数が合わないのです。』
「......................ま、さか..........?」
『...........貴方には辛い運命を長い間背負わせてしまいました。魂が随分と疲弊していて........。『彼』を見守る間に、多少回復したようですね。次の生では思うままに過ごすといいでしょう。加護を授けておきます。『彼』の世界に魔法はありませんから、あまり感じられないかも知れませんが........。』
「愛して、くれる人の元に。」
『..............』
「僕を、愛、して、くれる人の元に。送ってください。加護なんて要らない。どれだけ早く死んでもいい。不慮の事故死でも何でもいい。ただ、僕を愛してくれる人の所に.............」
『...............いいでしょう。沢山の人に愛されて、魂を癒してきてください。あちらの世界にはあちらの世界の神がいます。加護がない場合、送った後は私の管轄外になります。..............自分の足で、進みなさい。』
「はい............。はい...........ッ!」
白い光が僕を包む。下を覗くと、笑っている『僕』。
「『僕』が羨むくらい、僕だって愛してもらうんだから........! 」
............................ありがとう。
┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈
1つの世界から、1つの魂が消えた。疲弊し、ボロボロな魂が。次に違う世界で生まれ出でる時、その魂はこの世界の記憶を失くすだろう。だが、深くに根付いた愛への渇望。その魂は数えられない程絶望してきた。1度の人生では、決して満たされはしないだろう。
『..............貴方も、欲がないですね。加護は要らない。なんて。............ふふ。貴方の言うこと全て、その通りになんてしてやるものですか。』
貴方が苦しんで、もがいて、絶望してきたその回数分。
幸せな、人生を。
私は「『悠陽』」というものを存外気に入っているようです。
私にも、貴方達を見守るという選択を。
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