「前世男の魔王女に転生したら騎士に毎日口説かれているが、前世が男なので無理です。それより妹を紹介しろ」

気づいたら、魔王女に転生していた。
 
 
前世は普通の男だった私が——なぜか絶対的な権力を持つ冷酷な魔王女・エルヴィナとして生きている。
 
 
体は女になった。でも気持ちは完全に男のままだ。
 
 
そんなある日、人間界の騎士・アレンが魔界に単身乗り込んできて捕まった。
 
 
銀髪・緑目・顔は悪くない。
 
 
しかし問題はそこではなく——こいつが初日から猛烈に口説いてくる。
 
 
「魔王女様を愛しています」
 
 
……うるさい。気持ちは男なので無理だ。
 
 
仕方なく妹を救出するために動いていたら——連れてきた妹・リナを見た瞬間、全てを理解した。
 
 
小柄で、清楚で、おしとやかで、でも芯が強い。
 
 
「……こっちやろ」
 
 
前世男の本能が、静かに叫んだ。
 
 
騎士には悪いが——私が落ちたのはお前じゃなくて、妹の方だ。
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