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第58話
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「おそらく、私の瞬間移動に近い能力をあのレッドドラゴンは持っていると思うわ」
「あ~そうか」
なるほど瞬間移動か。
それならこの問答無用な感じも納得できる。
登場の時と同様にあまりにもいきなりだったのでちょっと混乱してしまった私だ。
そう理解してみると少し落ち着いたので改めて自分たちが今どこにいるのか周囲の状況を確認してみよう。
あの赤い髪の美女が城と言っていただけに内装しか知らないがまさに中世のお城のような感じに見受けられる。
本物の中世のお城なんて見たこともないんだけどとにかく凄いねとしか言えない感じの内装だ。
壁は真っ白で床は白い代理石のようだった。
そこに赤く精緻な刺繍が施された絨毯が敷かれていて天井には大きく豪華なシャンデリア幾つもあり、その光がこの広い空間を照らしていた。
端から端まで視線を動かせば大きな階段なども見える。
本当に何かのおとぎ話に出てくるお城の中にでも来てしまった感じだ。
こんなのが火山にあるだなんて普通は信じられないな。
唖然とする私にふふんといった感じで レッドドラゴンらしい美女が口を開いた。
「ここが我が城、赤竜城だ。本来なら直ぐにでも話をしてやりたいが…まあそれはそれとして、まずはお前たちは服を着るといい」
彼女は既に服を着ていた、どんなミラクルな早業を使ったのだろうか。
白を基調としたドレスで金色の金属で 所々装飾されていて胸元は開いている。
なんかこんな格好したゲームキャラとかいそう。
バトルドレスといえばいいのか、そんな感じの服装である。
そのドレスの上から白いモフモフがついた赤いマントを羽織っている。
そういう姿をするとまさに女王様といった感じに見えるな、とても偉そうだ。
そんな彼女が言葉を言い終えた瞬間、周囲にまた謎の集団が出現した。
この人たちも瞬間移動を持っているのか?
現れたのはメイド服を着込んだ若い女性の集団である。
しかしただの人間ではない、その女性たちは耳が若干とんがっていて頭から角が生えていた。
「この者たちは我が眷属でこの城の使用人である。言うことに従ってさっさと着替えてこい」
眷属ってことは彼女たちもドラゴンなのか?
ドラゴンメイドさんか。
念のためハルカとアヤメの方を見てみるが特に警戒はしていない。
ならダンジョンの主という全く持ってそんな実感がないとしても、そんな私がオロオロするのもあれなので美女の言葉に「分かりました」と返事してドラゴンメイドさん達の言うことに従うとしよう。
ドラゴンメイドさんの一人である銀髪セミショートで金色の瞳を持つ綺麗な女性が一人前に出る。
「ようこそ赤竜城へ、私がお客様方の対応するメイドのミスラです。どうぞこちらへ…」
「分かりました」
案内してくれるみたいなのでメイドさんの後について行く。
ちなみにの話だが下半身はタオルで隠しているとはいえ普通にさっきまで温泉に入っていたので我々はずぶ濡れだ。
足元の高そうな絨毯がだいぶ濡れてるのだけど…これ後で文句とか言われないのかな。
そんな場違いなことを考えてしまう私だった。
ドラゴンメイドのミスラの案内でハルカとアヤメとは別の部屋に案内された。
普通なら頼れる2人と離されるとか見知らぬ城では怖いと感じそうなのだが、不思議とそんな感じはしない。
ダンジョンで生活するようになって悪意やら敵意を持ってる相手とそうじゃない相手がなんとなく判断出来るようになってきたのだ。
少なくともあの赤い髪の美女やこのメイドさんのミスラとそれ以外のメイドたちも悪意や敵意を持ってる感じはしなかった。
案内された部屋には大きなクローゼットがありそこに掛けられた服やらズボンやらをミスラがテキパキと用意してくれる。
私はそれらを着る前に手渡された乾いたタオルで身体をフキフキしてる最中である。
直ぐ近くで綺麗なメイドさんがいるのに身体を拭くことや腰のタオルを取るのには若干抵抗があったが仕方ないか。
色々と諦めた私は渡された服を着る、まるで着せ替え人形だな。
まあその人形がアラサーのおっさんでは映える物も映えないのだが…。
私が服を着ると前のボタンだったりをこれまたテキパキととめてくれるミスラだった。
正にできるメイドって感じだ。
無論本物のメイドなんて生まれて始めて見るのでよく分からないけど。
「……こっこれで良いんでしょうか?」
「はいっお召し物がよく似合っておりますよ、お客様」
部屋には大きな鏡が備えられいる。
その鏡で見る自分はどう見ても服に着られているのだけどね…。
まあリップサービスだよね、分かってますとも。
部屋のドアが開いた。
見るとハルカとアヤメが来ていた。
共に美しいドレス姿だ、まああの2人は着ている女性も美人なので様になっているんだけどね。
こうして見ると足の長さとか身体のラインの出来からして違うんだよな~。
「ヒロキ君、どうよこの……どうしたの? 表情が暗いわよ?」
「何か気に入らない事がありましたかお客様?」
「いいや……何でもないよ」
胴長短足……この言葉をここまで見せつけられる機会が来ようとはな。
我ながら場違いな所でダメージを受けている私である。
「あ~そうか」
なるほど瞬間移動か。
それならこの問答無用な感じも納得できる。
登場の時と同様にあまりにもいきなりだったのでちょっと混乱してしまった私だ。
そう理解してみると少し落ち着いたので改めて自分たちが今どこにいるのか周囲の状況を確認してみよう。
あの赤い髪の美女が城と言っていただけに内装しか知らないがまさに中世のお城のような感じに見受けられる。
本物の中世のお城なんて見たこともないんだけどとにかく凄いねとしか言えない感じの内装だ。
壁は真っ白で床は白い代理石のようだった。
そこに赤く精緻な刺繍が施された絨毯が敷かれていて天井には大きく豪華なシャンデリア幾つもあり、その光がこの広い空間を照らしていた。
端から端まで視線を動かせば大きな階段なども見える。
本当に何かのおとぎ話に出てくるお城の中にでも来てしまった感じだ。
こんなのが火山にあるだなんて普通は信じられないな。
唖然とする私にふふんといった感じで レッドドラゴンらしい美女が口を開いた。
「ここが我が城、赤竜城だ。本来なら直ぐにでも話をしてやりたいが…まあそれはそれとして、まずはお前たちは服を着るといい」
彼女は既に服を着ていた、どんなミラクルな早業を使ったのだろうか。
白を基調としたドレスで金色の金属で 所々装飾されていて胸元は開いている。
なんかこんな格好したゲームキャラとかいそう。
バトルドレスといえばいいのか、そんな感じの服装である。
そのドレスの上から白いモフモフがついた赤いマントを羽織っている。
そういう姿をするとまさに女王様といった感じに見えるな、とても偉そうだ。
そんな彼女が言葉を言い終えた瞬間、周囲にまた謎の集団が出現した。
この人たちも瞬間移動を持っているのか?
現れたのはメイド服を着込んだ若い女性の集団である。
しかしただの人間ではない、その女性たちは耳が若干とんがっていて頭から角が生えていた。
「この者たちは我が眷属でこの城の使用人である。言うことに従ってさっさと着替えてこい」
眷属ってことは彼女たちもドラゴンなのか?
ドラゴンメイドさんか。
念のためハルカとアヤメの方を見てみるが特に警戒はしていない。
ならダンジョンの主という全く持ってそんな実感がないとしても、そんな私がオロオロするのもあれなので美女の言葉に「分かりました」と返事してドラゴンメイドさん達の言うことに従うとしよう。
ドラゴンメイドさんの一人である銀髪セミショートで金色の瞳を持つ綺麗な女性が一人前に出る。
「ようこそ赤竜城へ、私がお客様方の対応するメイドのミスラです。どうぞこちらへ…」
「分かりました」
案内してくれるみたいなのでメイドさんの後について行く。
ちなみにの話だが下半身はタオルで隠しているとはいえ普通にさっきまで温泉に入っていたので我々はずぶ濡れだ。
足元の高そうな絨毯がだいぶ濡れてるのだけど…これ後で文句とか言われないのかな。
そんな場違いなことを考えてしまう私だった。
ドラゴンメイドのミスラの案内でハルカとアヤメとは別の部屋に案内された。
普通なら頼れる2人と離されるとか見知らぬ城では怖いと感じそうなのだが、不思議とそんな感じはしない。
ダンジョンで生活するようになって悪意やら敵意を持ってる相手とそうじゃない相手がなんとなく判断出来るようになってきたのだ。
少なくともあの赤い髪の美女やこのメイドさんのミスラとそれ以外のメイドたちも悪意や敵意を持ってる感じはしなかった。
案内された部屋には大きなクローゼットがありそこに掛けられた服やらズボンやらをミスラがテキパキと用意してくれる。
私はそれらを着る前に手渡された乾いたタオルで身体をフキフキしてる最中である。
直ぐ近くで綺麗なメイドさんがいるのに身体を拭くことや腰のタオルを取るのには若干抵抗があったが仕方ないか。
色々と諦めた私は渡された服を着る、まるで着せ替え人形だな。
まあその人形がアラサーのおっさんでは映える物も映えないのだが…。
私が服を着ると前のボタンだったりをこれまたテキパキととめてくれるミスラだった。
正にできるメイドって感じだ。
無論本物のメイドなんて生まれて始めて見るのでよく分からないけど。
「……こっこれで良いんでしょうか?」
「はいっお召し物がよく似合っておりますよ、お客様」
部屋には大きな鏡が備えられいる。
その鏡で見る自分はどう見ても服に着られているのだけどね…。
まあリップサービスだよね、分かってますとも。
部屋のドアが開いた。
見るとハルカとアヤメが来ていた。
共に美しいドレス姿だ、まああの2人は着ている女性も美人なので様になっているんだけどね。
こうして見ると足の長さとか身体のラインの出来からして違うんだよな~。
「ヒロキ君、どうよこの……どうしたの? 表情が暗いわよ?」
「何か気に入らない事がありましたかお客様?」
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胴長短足……この言葉をここまで見せつけられる機会が来ようとはな。
我ながら場違いな所でダメージを受けている私である。
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この書類は神国日本の未来の預言書なのだ。
私はこの日月神示(ひつきしんじ)に出会い、研究し始めてもう25年になります。
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そのために、仮訳という副題を添えての発表もありました。
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日月神示はその登場以来、関係者や一部専門家を除きほとんど知られていなかったが、1990年代の初め頃より神典研究家で翻訳家の中矢伸一の著作などにより広く一般にも知られるようになってきたと言われています。
この小説は真実の物語です。
「神典日月神示(しんてんひつきしんじ)真実の物語」
どうぞ、お楽しみ下さい。
『神知りて 人の幸せ 祈るのみ
神の伝えし 愛善の道』
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