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第64話
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というわけで早速ハルカとアヤメに相談をする私だ。
「ハルカ、アヤメ、少し話をしていいかい?」
「何かしら?」
「なに~~?」
「実は工藤さんかさっき電話があって、彼女の知り合いを私たちのダンジョンに 連れて行ってもいいかと話をされたんだ」
私の言葉にアヤメは「別にいいんじゃない~?」とあっけらかんと答えた。
しかしハルカはアゴに人差し指を当てて少し考え込むような仕草をする。
「…ハルカはどう思う?」
「私もヒロキさんが入れてもいいと言うのなら反対するつもりはないわ、ただしその人間がどういう立場でどういう理由でこのダンジョンに来たいというのか、その理由は説明してもらえるかしら?」
「わかった」
私は工藤さんと話で聞いた月城さんのあれこれを説明した。
話ながら思う。
私自身この人間社会で働いて色々と疲れが溜まっていた時のことを思い出していた。
本当に疲れた時っていうのはただ青空の下、白い砂浜で波の音を聞くだけで良い。
それ以外のことなんて何もしたくないとか…そんな風に色々な事への意欲というものを失っていた。
そんな経験が私にもあった。
だからこそ月城さんのことは他人事ではないと思っている。
私は話を終えるとまずアヤメが口を開いた。
「ハァッ…そんな上司、私ならぶっ飛ばすけどね~」
「本当にそれができれば苦労はしないんだけどね…」
「そうね 私も今は何も言うことはないわ。これからも新しい人間をこのダンジョンに入れる時は私とアヤメに相談してくれることを忘れないで」
「もちろん、私が勝手に決めて誰か連れてくるということはないよ」
こんなことを言ったらなんだが、ダンジョンそれもモンスターがほとんど襲ってこないなんてダンジョンはやはり私はここ以外では聞いたことがない。
そしてそんなダンジョンを欲する輩というのはいくらでも例を挙げればきりが無いのだ。
少々物事を悪い方面に考え、警戒しすぎじゃないかという感じだが、これぐらいで丁度良い。
ハルカとアヤメそして現在は工藤さんたちを私はダンジョン育成計画に巻き込んでしまっている手前、念には念を入れてという考えをしなければならない立場だからね。
話は決まった、早速スマホで工藤さんに連絡を取る。
「もしもし一河です」
「一河さんどうなりましたか?」
「ハルカとアヤメに相談してみました、特に問題ないそうです」
「そうなんですね、よかった…」
「ところでいつ頃にダンジョンに連れて行くのが問題ないでしょうか? こちらはいつでも構いませんが」
「それなら今日の夜、彼女がダンジョンセンターの勤務を終えてから早速お願いできますか?」
「今日ですか…本当にそれで問題ありませんか?」
「はいっ問題ないと思います」
「分かりました、後はそちらからまた連絡をしてくれればハルカの瞬間移動で向かいますので」
「はい」
工藤さんと通話終了。
これは今日の晩御飯にでも月城さんを招待する事になるかも知れないな。
多分工藤さんも。
ハルカには今日の晩御飯は人が増えるかもしれないことを事前に話しておこうと思った私だ。
その後は予定通り家にバルさんをセッティングしてその殺虫エリア拡大中はダンジョンの方へと帰還した私たち。
それぞれ予定の時間となるまで自由時間を過ごした。
アヤメは森の渓流に釣りをしに行くと言って出掛けた。
ハルカは今晩はカレーだと言って材料を用意しはじめた。
私が使ったバルさんは一時間以上家を閉め切って使うヤツだ。
恐らくその後に早速購入したキッチンを使うつもりなのだろう。
流石に一からのカレー作りにガスコンロだとね…。
仕方ない。バルさんは使った後の換気とお掃除があるのでハルカが調理を始める前にもうひと仕事だ。
そしてようやく本当に今日の仕事が終わった。疲れた。
私は白い砂浜に立ち、波の音を聞いていた。
波の音を聞いてると心が癒される。
月城さんはきっと色々大変なのだろあな、私だってこのダンジョンに訪れる前は色々大変だった。
仕事があってもストレスが溜まり。
仕事がなくなってもストレスが溜まって、どっちに転んでもどうしようもないって感じだった。
それが今じゃダンジョンの一つで全てが変わった。
本当にこのダンジョンとハルカとアヤメと……色んな人に感謝をしている。
出来ることなら月城さんにも私が得ることが出来た物を少しでも彼女が感じてくれたら嬉しいのだが。
やがて夕日が沈みダンジョンも夜になる。
スマホに着信。
工藤さんから再び連絡入った、それじゃあ月城さんを迎えに行くか。
「ハルカ、アヤメ、少し話をしていいかい?」
「何かしら?」
「なに~~?」
「実は工藤さんかさっき電話があって、彼女の知り合いを私たちのダンジョンに 連れて行ってもいいかと話をされたんだ」
私の言葉にアヤメは「別にいいんじゃない~?」とあっけらかんと答えた。
しかしハルカはアゴに人差し指を当てて少し考え込むような仕草をする。
「…ハルカはどう思う?」
「私もヒロキさんが入れてもいいと言うのなら反対するつもりはないわ、ただしその人間がどういう立場でどういう理由でこのダンジョンに来たいというのか、その理由は説明してもらえるかしら?」
「わかった」
私は工藤さんと話で聞いた月城さんのあれこれを説明した。
話ながら思う。
私自身この人間社会で働いて色々と疲れが溜まっていた時のことを思い出していた。
本当に疲れた時っていうのはただ青空の下、白い砂浜で波の音を聞くだけで良い。
それ以外のことなんて何もしたくないとか…そんな風に色々な事への意欲というものを失っていた。
そんな経験が私にもあった。
だからこそ月城さんのことは他人事ではないと思っている。
私は話を終えるとまずアヤメが口を開いた。
「ハァッ…そんな上司、私ならぶっ飛ばすけどね~」
「本当にそれができれば苦労はしないんだけどね…」
「そうね 私も今は何も言うことはないわ。これからも新しい人間をこのダンジョンに入れる時は私とアヤメに相談してくれることを忘れないで」
「もちろん、私が勝手に決めて誰か連れてくるということはないよ」
こんなことを言ったらなんだが、ダンジョンそれもモンスターがほとんど襲ってこないなんてダンジョンはやはり私はここ以外では聞いたことがない。
そしてそんなダンジョンを欲する輩というのはいくらでも例を挙げればきりが無いのだ。
少々物事を悪い方面に考え、警戒しすぎじゃないかという感じだが、これぐらいで丁度良い。
ハルカとアヤメそして現在は工藤さんたちを私はダンジョン育成計画に巻き込んでしまっている手前、念には念を入れてという考えをしなければならない立場だからね。
話は決まった、早速スマホで工藤さんに連絡を取る。
「もしもし一河です」
「一河さんどうなりましたか?」
「ハルカとアヤメに相談してみました、特に問題ないそうです」
「そうなんですね、よかった…」
「ところでいつ頃にダンジョンに連れて行くのが問題ないでしょうか? こちらはいつでも構いませんが」
「それなら今日の夜、彼女がダンジョンセンターの勤務を終えてから早速お願いできますか?」
「今日ですか…本当にそれで問題ありませんか?」
「はいっ問題ないと思います」
「分かりました、後はそちらからまた連絡をしてくれればハルカの瞬間移動で向かいますので」
「はい」
工藤さんと通話終了。
これは今日の晩御飯にでも月城さんを招待する事になるかも知れないな。
多分工藤さんも。
ハルカには今日の晩御飯は人が増えるかもしれないことを事前に話しておこうと思った私だ。
その後は予定通り家にバルさんをセッティングしてその殺虫エリア拡大中はダンジョンの方へと帰還した私たち。
それぞれ予定の時間となるまで自由時間を過ごした。
アヤメは森の渓流に釣りをしに行くと言って出掛けた。
ハルカは今晩はカレーだと言って材料を用意しはじめた。
私が使ったバルさんは一時間以上家を閉め切って使うヤツだ。
恐らくその後に早速購入したキッチンを使うつもりなのだろう。
流石に一からのカレー作りにガスコンロだとね…。
仕方ない。バルさんは使った後の換気とお掃除があるのでハルカが調理を始める前にもうひと仕事だ。
そしてようやく本当に今日の仕事が終わった。疲れた。
私は白い砂浜に立ち、波の音を聞いていた。
波の音を聞いてると心が癒される。
月城さんはきっと色々大変なのだろあな、私だってこのダンジョンに訪れる前は色々大変だった。
仕事があってもストレスが溜まり。
仕事がなくなってもストレスが溜まって、どっちに転んでもどうしようもないって感じだった。
それが今じゃダンジョンの一つで全てが変わった。
本当にこのダンジョンとハルカとアヤメと……色んな人に感謝をしている。
出来ることなら月城さんにも私が得ることが出来た物を少しでも彼女が感じてくれたら嬉しいのだが。
やがて夕日が沈みダンジョンも夜になる。
スマホに着信。
工藤さんから再び連絡入った、それじゃあ月城さんを迎えに行くか。
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