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9.面倒臭い快感
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しおりを挟む開き直って笑うと、比呂は私をグイッと抱き寄せ、自分の膝に座らせた。
パーカーのファスナーを下ろし、Tシャツの裾をめくり上げる。同時に、背中ではブラのホックが外された。
脹脛に比呂のモノが触れる。さっきよりも硬さが増している。
「脱いで」
パーカーとTシャツを一緒にたくし上げられて、私は万歳をした。するすると布地が腕からすり抜けていく。
「着たまましたいんじゃないの?」
「制服なら、な」
「やっぱり、変態」
「お前限定で、な」
「どうだか」
比呂が私の服をソファの下に放り捨て、片手で私の腰を抱き、片手で胸を揉み、唇をもう片方の胸に押し付けた。
暖房をつけてはいても、十一月も半ばとなると裸は寒い。
寒さと、気持ち良さと、素肌をくすぐる比呂の髪にぶるっと身震いする。
「ベッド、行くか」
身体が解放されると、私は比呂の膝から降り、服を拾い上げてさっさと寝室に移動した。寝室は暖房を低くしてあるから、更に寒い。暖房の温度を五度上げて、私は比呂を待たずにベッドに入り、布団をかぶって丸まった。
もそもそとルームウェアを脱ぐ。ショーツも一緒に。二枚を僅かな隙間からベッドの下に押し出す。
それを見て、比呂も脱いだ。一枚残らず。その様子を、私は布団の隙間から見ていた。
「お前のが、変態だろ」と言いながら、比呂が布団を剥ぐる。
そして、私の腕を掴んで引き起こした。
「舐めて」
「どうしよっかな」と言って、比呂のモノをちょんっと人差し指で突いた。
びんっと張りつめていて、動かない。
「マジでヤバいから、先に出さして」
赤黒く勃ち上がったモノは、すでに先端から透明な汁を滲ませていた。
「どうしたの? すごいね」
「お前を抱きたくてたまんなかった」
人差し指で裏筋をなぞると、ビクンッと揺れる。比呂が、はぁっ、と熱い吐息を漏らす。その表情に、私の身体が熱くなる。
更に人差し指を上下に動かして、筋を刺激する。
「たったふた晩も我慢できなかったの?」
そろそろと人差し指でなぞるだけなのに、比呂が目を細め、浅い呼吸を繰り返し、私の指先を湿らせる。
その反応が可愛くて、私は指先を動かしたまま、比呂の乳首に舌を這わした。
「んっ――! ちょ――、千尋っ」
舌先でくすぐるように刺激すると、比呂の身体がビクンッと跳ねた。
「遊んでるだろ!」
肩をグイッと押し退けられ、そのまま仰向けに押し倒される。
「もう、無理」
私を見下ろす彼の瞳の奥に炎が見えた。欲情の炎。
比呂はベッド脇のゴムを手早く装着し、私の両足を両肩に担ぐと、発射準備万端のモノをまだ受け入れ準備が整っていない入口に押し当てた。
「比呂っ、待っ――」
さすがに、ろくに濡れていないまま挿れられるのは、痛そうだ。ゴムもしていない。
身構えた時、私の両手が浮き上がり、導かれた。温かい、というより熱くて硬くて、ドクドクと脈打っている比呂を両手でギュッと握り締める。そうするように、比呂の手が私の手の上に添えられている。
「いきなり挿れたりしねーよ」
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