【ルーズに愛して】指輪を外したら、さようなら

深冬 芽以

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11.波乱の忘年会

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「セックスはさせんのに、恋人にはならないって? セフレの関係が楽だって奴も多いみたいだけど、そんな感じ?」

 目の前に本人がいると知らないとはいえ、散々な言われように、さすがの私も苦笑いしてしまった。

「違います! 本気の恋愛に臆病なだけです。悪女わるぶってるけど、本当は俺以上に一途で、優しいんです!」



 よくわかってるじゃない。



「龍也にそこまで想われるなんて、幸せだねぇ」と、麻衣は目に涙を溜めて微笑んだ。

 麻衣は時々、泣き上戸になる。

「素直になって、龍也を受け入れてくれるといいね。龍也なら、絶対大事にしてくれるんだから」

「麻衣ひゃん……」

 感極まって、龍也まで涙目。

 やけくそか、あきらはわずかずつ残っている料理を平らげている。



 ホント、素直じゃないんだから……。



 タコのカルパッチョを噛みしめたあきらが顔を上げ、三度目が合う。



 いーこと、思いついた。



 いたずら心に火がつく。



 私が一肌脱いであげましょ。



「龍也、地球滅亡の瞬間、誰と一緒に居たい?」

「あきら!」

 私の問いに、龍也が間髪入れずに答えた。

 スッキリ。

 私以外の三人が、聞き間違いかと目をパチクリさせる。



 さ、あとは――。



 龍也と目が合う。

 ニヤリ、と含みのある笑み。



 私が振らなくても、言うつもりだった――?



「え――、龍也が好きなのって――」

「あきら」

 その声は、力強く、迷いもなくて、酔った弾みには聞こえない。



 龍也も、やるじゃん。



 あきらは目を閉じて、何か祈っているようだ。恐らく、龍也が冗談だと誤魔化してくれることを祈っているのだろう。

 けれど、あきらの祈りも虚しく、龍也は更に言い切った。

「俺、あきらが好きなんです」

「マジで!? お前ら、いつの間にデキてたんだよ! つーか、龍也。まさか大学ん時から好きだったとか言わないよな」と、大和が興奮して言った。

「大学ん時も! 好きだったんです。けど、あきらには恋人がいたから諦めたんですよ。ま、今はもう、諦めるのも諦めましたけど」

「どういう意味だよ?」

「諦めるなんて無理だってわかったんで。もう、死ぬまであきら口説いてようと思って」

「どういう意味だよ?」

「諦めるなんて無理だってわかったんで。もう、死ぬまであきら口説いてようと思って」

 突然の告白と展開に唖然としている私たちを置き去りにして、龍也はあきらの手を握り、みんなに見えるように持ち上げた。

「あきら、早く諦めて結婚して」



 え、プロポーズ!?



「俺は絶対諦めないから、あきらが諦めろ」

 龍也を見つめるあきらの表情を見れば、二人の結婚報告が秒読みなのは明らかだった。
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