【完結】婚約破棄されたので、それを仕組んだあの女に復讐したいと思います。

第７話、イレーネ・コックローチ伯爵令嬢

side：イレーネ・コックローチ伯爵令嬢




ふっふっふっ

婚約破棄を言い渡された時のジェニファーの驚いた顔は未だに忘れられない

いいえ！

忘れるなどという勿体無い事がどうして出来るでしょう

どんなに憂鬱な朝であろうとも、ジェニファーが婚約破棄を言い渡された時の顔を思い出すだけで

最高の目覚めになるのだから笑いが止まらないわ(笑)


ライルもつくづく馬鹿な男よね、あんな事でジェニファーと婚約破棄をしてしまうなんて

本当は他にも色々とジェニファーを陥れる策を用意していたのに、それらが全て無駄になってしまったのは少しだけ残念ではあるけれど


ライルとはこのまま結婚するのも良いかもしれないわ

シュトレイン公爵家の財産も魅力的だし、ライルとの体の相性も悪く無いもの♪

ただ、ライルが少し馬鹿な事だけが心配なのよね

まぁ子育てが終わる頃にでも財産を奪って離婚すれば良いか

王都に家を買って老後はゆっくりと１人で過ごすのも良さそうだし♪




「ふぁ～、イレーネおはよう」

「おはようライル♪まだ起きるには早いわよ」


チッ！

もう少しゆっくり寝ていれば良いのに、ライルは見た目は良いけれど少し馬鹿なせいか会話に面白味が無いのよね

シュトレイン公爵家次期当主という立場じゃなかったら、興味なんて全く無いんだけど

でも安心してライル

私がしっかり手綱を握って、貴族社会での貴方の地位を盤石な物にしてあげるから♪

私の老後の為にもたっぷり稼いで貰わないといけないもの

その為にもフロイツェン公爵家は邪魔なのよね、ジェニファーにはこの機会に表舞台から消えて貰わねばなりません


婚約破棄のショックで自ら消えるかもしれませんけれど

まっていなさいジェニファー

オーッホッホッホッホッ♪






つづく。