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第6章 学園編☆1年生
6ペア決め
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眠い。
昨日色々ありすぎて、あんまり眠れなかった。起きなきゃって思うのに、モヤモヤした気持ちになって、起き上がりたくない。フェルがすりすりしてきた。気持ち良い。
「どうしたら良いと思う?」
フェルを抱きしめてベッドで横になったまま考えてみた。
アルもこの寮に明日の週末入寮するみたい。
親友なんだから、一緒に学べて寮も同じで嬉しいでいいのかな?そして、2人の恋を応援する……?
レグルス様にしても、シス兄様にしても……スピカが幸せに導く?
だけどスピカは、1人しかいないんだから、相手は1人だけだよね?王子様達を独占なんて現実世界になった今はあり得ないと思う。メインストーリーだったら……レグルス殿下だけど。
レグルス殿下の呪いは、小さい頃に解呪されたから……スピカに頼らなくても良い?
なら、他の4人?
でも、そのまんまで留学して来たって事はアルは、スピカに頼る必要が無いのかな?
クロス・アルデバラン先生が、僕を心配してこの3年間を見守りたいってイレギュラーで存在しているし。そんなに危険な小説じゃ無かったよね?
あ、でも。殿下って呪いを誰に受けたんだろう?知らない誰かなのか……それとも王家に秘匿された人物だったりするのかな?
解呪された今なら、呪返しで術者は既にいない事になったのかも。
うーん。モヤモヤする。
クロス・アルデバラン先生がいるんだから、やっぱりスピカはあの時の人なのは確かだよね。
この5人の誰かと幸せになりたいんだよね?
カストル様と良い出会いをしてたみたいだから、さりげなく2人をサポートするとか──
そもそも、邪魔になっているの僕なんだよ。
スピカと一度、話すのが良いのかな?
そんなこんなで、また登校してクラスについた。
席は、通路を挟んで隣にアルファルド・グランデ殿下が座っている。後ろに殿下の護衛騎士が1人付いてる。
レグルス殿下の護衛のシリウス様も居て、この辺の席が安全なのは確かだし。殿下同士の交流を思えばそうなんだろうけど、スピカは前の席にポツンと座っている。リゲルは、3組にクラス替えされたみたい。謹慎中とか誰かが言ってた。
今日のホームルームで、クロス・アルデバラン先生が、実技テストのペア決めをすると言った。
来月、5の月に学力テストと魔術の実技テストが行われる。魔術テストは、ペアでお題をクリアして加点をもらうんだけど。それまでは、ペアで行動して訓練する。テストが終わるとクラス対抗魔術大会があって今度のテスト結果によって、ペアかグループ代表に選出されたりするんだ。
だから、ペアは大切な組み合わせだ。
これ、これをスピカの気になる人と組ませられたら良いのかも。
カストル様かな?
誰かな?ちょっと接触してみようかな?
そう、思っていたらアルから声がかかった。
「ルナ、ペアを俺と組んでくれる?」
あ、どうしょう?
うんって言って良いのかな?
「ルナは、護衛だから俺と組んでもらう」そう言って来たのはレグルス殿下だ。
確かに、護衛として側にいるからそうするべきだよね。
カストル様とソレイユ様が組むのかな?魔術のペアならカストル様と組む方が優秀な成績を取れる気がする。僕だと殿下達の足を引っ張るかも知れない。
迷っている内に、どんどんクラスのペアが決まっていく。
つい、スピカを見たら1人だった。
あ、リゲル君がクラス変わっちゃったし昨日の影響で1人にされてしまったみたい。
スピカは子爵令息だから、イベントが無かった今は、殿下達といきなり組むのは難しいはず。
ソレイユ様に組んでもらうべきかな?
カストル様に頼む?
1人は、嫌だよね。
よし。
「あの。僕、スピカ君と組みます!だから、アル…アルファルド殿下とレグルス殿下が組んでください!」
そう言って、階段を降りてスピカの側に行く。
驚いて振り向いたスピカに、「僕とペアになって」
思わずそう言ってた。
先生の視線が痛かったけど…でも、1人って辛いんだよ。
誰かが後ろに来た。
「ルナ様」そう呼ばれて振り返ると、ソレイユ様だった。
「俺が、スピカと組むよ」
ニカって笑った。
「だから、2人ともこっちに来てよ」
スピカを見たら泣きそうだった。
「一緒に、行こう?」
しばらく迷っていた様子のスピカがコクンと頷いた。
昨日色々ありすぎて、あんまり眠れなかった。起きなきゃって思うのに、モヤモヤした気持ちになって、起き上がりたくない。フェルがすりすりしてきた。気持ち良い。
「どうしたら良いと思う?」
フェルを抱きしめてベッドで横になったまま考えてみた。
アルもこの寮に明日の週末入寮するみたい。
親友なんだから、一緒に学べて寮も同じで嬉しいでいいのかな?そして、2人の恋を応援する……?
レグルス様にしても、シス兄様にしても……スピカが幸せに導く?
だけどスピカは、1人しかいないんだから、相手は1人だけだよね?王子様達を独占なんて現実世界になった今はあり得ないと思う。メインストーリーだったら……レグルス殿下だけど。
レグルス殿下の呪いは、小さい頃に解呪されたから……スピカに頼らなくても良い?
なら、他の4人?
でも、そのまんまで留学して来たって事はアルは、スピカに頼る必要が無いのかな?
クロス・アルデバラン先生が、僕を心配してこの3年間を見守りたいってイレギュラーで存在しているし。そんなに危険な小説じゃ無かったよね?
あ、でも。殿下って呪いを誰に受けたんだろう?知らない誰かなのか……それとも王家に秘匿された人物だったりするのかな?
解呪された今なら、呪返しで術者は既にいない事になったのかも。
うーん。モヤモヤする。
クロス・アルデバラン先生がいるんだから、やっぱりスピカはあの時の人なのは確かだよね。
この5人の誰かと幸せになりたいんだよね?
カストル様と良い出会いをしてたみたいだから、さりげなく2人をサポートするとか──
そもそも、邪魔になっているの僕なんだよ。
スピカと一度、話すのが良いのかな?
そんなこんなで、また登校してクラスについた。
席は、通路を挟んで隣にアルファルド・グランデ殿下が座っている。後ろに殿下の護衛騎士が1人付いてる。
レグルス殿下の護衛のシリウス様も居て、この辺の席が安全なのは確かだし。殿下同士の交流を思えばそうなんだろうけど、スピカは前の席にポツンと座っている。リゲルは、3組にクラス替えされたみたい。謹慎中とか誰かが言ってた。
今日のホームルームで、クロス・アルデバラン先生が、実技テストのペア決めをすると言った。
来月、5の月に学力テストと魔術の実技テストが行われる。魔術テストは、ペアでお題をクリアして加点をもらうんだけど。それまでは、ペアで行動して訓練する。テストが終わるとクラス対抗魔術大会があって今度のテスト結果によって、ペアかグループ代表に選出されたりするんだ。
だから、ペアは大切な組み合わせだ。
これ、これをスピカの気になる人と組ませられたら良いのかも。
カストル様かな?
誰かな?ちょっと接触してみようかな?
そう、思っていたらアルから声がかかった。
「ルナ、ペアを俺と組んでくれる?」
あ、どうしょう?
うんって言って良いのかな?
「ルナは、護衛だから俺と組んでもらう」そう言って来たのはレグルス殿下だ。
確かに、護衛として側にいるからそうするべきだよね。
カストル様とソレイユ様が組むのかな?魔術のペアならカストル様と組む方が優秀な成績を取れる気がする。僕だと殿下達の足を引っ張るかも知れない。
迷っている内に、どんどんクラスのペアが決まっていく。
つい、スピカを見たら1人だった。
あ、リゲル君がクラス変わっちゃったし昨日の影響で1人にされてしまったみたい。
スピカは子爵令息だから、イベントが無かった今は、殿下達といきなり組むのは難しいはず。
ソレイユ様に組んでもらうべきかな?
カストル様に頼む?
1人は、嫌だよね。
よし。
「あの。僕、スピカ君と組みます!だから、アル…アルファルド殿下とレグルス殿下が組んでください!」
そう言って、階段を降りてスピカの側に行く。
驚いて振り向いたスピカに、「僕とペアになって」
思わずそう言ってた。
先生の視線が痛かったけど…でも、1人って辛いんだよ。
誰かが後ろに来た。
「ルナ様」そう呼ばれて振り返ると、ソレイユ様だった。
「俺が、スピカと組むよ」
ニカって笑った。
「だから、2人ともこっちに来てよ」
スピカを見たら泣きそうだった。
「一緒に、行こう?」
しばらく迷っていた様子のスピカがコクンと頷いた。
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