彩時 〜嚆矢の命編〜

未来は、一度書き換えられた。

復活した重國と大神が過去へ向かったことで、天由たちの知る未来は静かに姿を変え始める。

自分たちの未来を守るため、天由姉弟もまた過去へと跳ぶ。

しかし――

本来共に来るはずだった父・天由遥冴の姿は、そこになかった。

ようやく見つけた遥冴は、確かに生きていた。
だが彼は、未来の記憶をすべて失っていた。

一度死を越えた代償として、過去へ至る連続した記憶が断ち切られていたのだ。

父だけが、自分たちを知らない。

天由姉弟は“転校生”として遥冴に接近することを選ぶ。

まだ何も知らない、始まりの遥冴へ――。

これは、すべての色が生まれる前。
命が、まだひとつの矢だった頃の物語。

『彩時〜嚆矢の命色編〜』
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