141 / 165
第141話 溶け合う
しおりを挟む
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
そして夜……。
「叔父様、準備はできましたか?」
「……うん……」
湯浴みを終えたばかりのテオドールの黒髪は、まだ濡れていた。
薄い夜着を羽織っただけのテオドールが、俺の寝台に乗ってくる。
テオドールの均整の取れた美しい身体は、その薄い衣の上からでも十分にその存在を感じることができた。
「緊張、されていますか?」
テオドールの指がそっと俺の肩に触れる。
「……してる。だって……!」
「俺も、緊張して、います……、それも、ものすごくっ!」
その言葉が決して嘘ではないことが、テオドールのこわばった指先から伝わってきた。
「本当、なのかな? 俺が、テオと……、結ばれれば、この淫紋が解けるって……」
不安げな俺の頬に、テオドールはその温かい手のひらをあてた。
「大丈夫です。魔法において、この世界でシャルロット殿下の右に出るものはいません。
殿下の言葉は、真実なのだと思います」
あのあと、魔力切れから少し回復したシャルロット王女は、俺とテオドールにこう告げていた。
――俺の淫紋は「真実の愛」の相手と心身ともに結ばれることで、解呪される……。
マリユスがそんな甘美で情緒的な淫紋を俺に刻んでいたことに、俺は驚きを隠せなかった。
「真実の愛」など、享楽的な彼には一番そぐわない言葉だったのではないのだろうか?
……マリユスお得意の淫らなお遊びの一環だったのだろうか、それとも……。
そして、マリユスとの交合では、俺の淫紋が解呪されなかったことについて、マリユスはいったいどんな想いを抱いていたのか……。
今となっては、もう俺に知る手段はない。
「でも、もし……、駄目だったら……」
「ジュール叔父様……」
テオドールが俺に頬を寄せる。
「テオ……」
「もし俺が叔父様の「真実の愛」の相手ではなく、淫紋が解呪されなかったとしても……、俺はもう、叔父様を誰にも渡しません。
俺が淫紋についてもすべて責任を取ります。叔父様には申し訳ありませんが……、未来永劫、叔父様は俺から逃れられないと覚悟してください……」
強い言葉とはうらはらに、不安げに揺れるテオドールの瞳に、俺はくすりと笑った。
「テオ……、俺だってもうテオから離れるつもりなんて、絶対にないよ。
それに……。きっと、この淫紋は消えると思う。わかるんだ。だって、俺は……、こんなにも君を愛してる……」
俺はテオドールの美しい唇に、自分の唇を重ねた。
テオドールは、震えていた……。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
「あっ、あっ、あああっ!」
「くっ、はっ、ああ……、叔父様、叔父様っ……」
ナイムであったテオドールとは、初めて身体を重ねるわけではない。
でも……。
「あ、気持ち、いい……、テオ、感じるっ、あっ、そんなに……、ああああっ!」
身体中を優しく丁寧に愛撫され、香油でじっくりと後孔をほぐされた。
テオドールが俺の中に入ってきたときには、俺はすでにもう待ちきれなくて……!
ぎしぎしと寝台が鳴っているのを、俺はなかば夢うつつの状態で聞いていた。
「叔父様っ……、すごく……いいっ、良すぎて……、くっ……」
テオドールが俺の膝裏を押して脚を広げさせ、さらに結合を深めた。
「あ、ああ、ああああっ!!」
テオドールのそれは、俺の身体の中心部まで着実に貫いていく。
「ああ、叔父様の中は……熱くて……っ」
つながったところから、テオドールと俺は溶けて一つになっているような感覚があった。
テオドールの逞しい身体に揺すぶられるたびに、俺は自分でも信じられないくらい高い声をあげていた。
全部が気持ちよくて、よすぎて、幸せすぎて……!!
「テオ、キスしたいっ…‥、キスして……っ!」
ねだるように手を広げれば、テオドールは美しい笑みとともに、俺の唇をふさぐ。
「んあ、あ……っ!」
熱い舌が絡み合う。
すべてが、熱くて、なにもかも、切なくて……。
――俺の全身で、テオドールが欲しいと言っている。
「叔父様、愛しています……、愛しているという言葉くらいでは、足りないくらい……」
「愛してる、テオっ! やっとテオと一つになれて、うれしい……っ!」
俺はテオドールの背中に手を回して、ぎゅっと抱き着いた
俺の言葉に反応するように、俺の中にいるテオドールの重量が増した。
「くっ、あんまりっ、煽らないでっ! 優しく、したい、ので……」
テオドールの長めの前髪が、俺の額にかかる。
彼の熱い息遣いが、愛おしい。
「あ、ああ、テオ、もっと、もっといっぱい、欲しい……、好きっ、大好きっ、
愛してる、愛してる……」
「俺も、大好きです。ジュール、叔父様……っ」
ぐん、っと奥を突かれると俺の身体は弓なりに反り、自然と涙があふれた。
体の奥に熱い飛沫がほとばしる。
――俺とテオドールはこの日、ついに結ばれた……。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
そして夜……。
「叔父様、準備はできましたか?」
「……うん……」
湯浴みを終えたばかりのテオドールの黒髪は、まだ濡れていた。
薄い夜着を羽織っただけのテオドールが、俺の寝台に乗ってくる。
テオドールの均整の取れた美しい身体は、その薄い衣の上からでも十分にその存在を感じることができた。
「緊張、されていますか?」
テオドールの指がそっと俺の肩に触れる。
「……してる。だって……!」
「俺も、緊張して、います……、それも、ものすごくっ!」
その言葉が決して嘘ではないことが、テオドールのこわばった指先から伝わってきた。
「本当、なのかな? 俺が、テオと……、結ばれれば、この淫紋が解けるって……」
不安げな俺の頬に、テオドールはその温かい手のひらをあてた。
「大丈夫です。魔法において、この世界でシャルロット殿下の右に出るものはいません。
殿下の言葉は、真実なのだと思います」
あのあと、魔力切れから少し回復したシャルロット王女は、俺とテオドールにこう告げていた。
――俺の淫紋は「真実の愛」の相手と心身ともに結ばれることで、解呪される……。
マリユスがそんな甘美で情緒的な淫紋を俺に刻んでいたことに、俺は驚きを隠せなかった。
「真実の愛」など、享楽的な彼には一番そぐわない言葉だったのではないのだろうか?
……マリユスお得意の淫らなお遊びの一環だったのだろうか、それとも……。
そして、マリユスとの交合では、俺の淫紋が解呪されなかったことについて、マリユスはいったいどんな想いを抱いていたのか……。
今となっては、もう俺に知る手段はない。
「でも、もし……、駄目だったら……」
「ジュール叔父様……」
テオドールが俺に頬を寄せる。
「テオ……」
「もし俺が叔父様の「真実の愛」の相手ではなく、淫紋が解呪されなかったとしても……、俺はもう、叔父様を誰にも渡しません。
俺が淫紋についてもすべて責任を取ります。叔父様には申し訳ありませんが……、未来永劫、叔父様は俺から逃れられないと覚悟してください……」
強い言葉とはうらはらに、不安げに揺れるテオドールの瞳に、俺はくすりと笑った。
「テオ……、俺だってもうテオから離れるつもりなんて、絶対にないよ。
それに……。きっと、この淫紋は消えると思う。わかるんだ。だって、俺は……、こんなにも君を愛してる……」
俺はテオドールの美しい唇に、自分の唇を重ねた。
テオドールは、震えていた……。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
「あっ、あっ、あああっ!」
「くっ、はっ、ああ……、叔父様、叔父様っ……」
ナイムであったテオドールとは、初めて身体を重ねるわけではない。
でも……。
「あ、気持ち、いい……、テオ、感じるっ、あっ、そんなに……、ああああっ!」
身体中を優しく丁寧に愛撫され、香油でじっくりと後孔をほぐされた。
テオドールが俺の中に入ってきたときには、俺はすでにもう待ちきれなくて……!
ぎしぎしと寝台が鳴っているのを、俺はなかば夢うつつの状態で聞いていた。
「叔父様っ……、すごく……いいっ、良すぎて……、くっ……」
テオドールが俺の膝裏を押して脚を広げさせ、さらに結合を深めた。
「あ、ああ、ああああっ!!」
テオドールのそれは、俺の身体の中心部まで着実に貫いていく。
「ああ、叔父様の中は……熱くて……っ」
つながったところから、テオドールと俺は溶けて一つになっているような感覚があった。
テオドールの逞しい身体に揺すぶられるたびに、俺は自分でも信じられないくらい高い声をあげていた。
全部が気持ちよくて、よすぎて、幸せすぎて……!!
「テオ、キスしたいっ…‥、キスして……っ!」
ねだるように手を広げれば、テオドールは美しい笑みとともに、俺の唇をふさぐ。
「んあ、あ……っ!」
熱い舌が絡み合う。
すべてが、熱くて、なにもかも、切なくて……。
――俺の全身で、テオドールが欲しいと言っている。
「叔父様、愛しています……、愛しているという言葉くらいでは、足りないくらい……」
「愛してる、テオっ! やっとテオと一つになれて、うれしい……っ!」
俺はテオドールの背中に手を回して、ぎゅっと抱き着いた
俺の言葉に反応するように、俺の中にいるテオドールの重量が増した。
「くっ、あんまりっ、煽らないでっ! 優しく、したい、ので……」
テオドールの長めの前髪が、俺の額にかかる。
彼の熱い息遣いが、愛おしい。
「あ、ああ、テオ、もっと、もっといっぱい、欲しい……、好きっ、大好きっ、
愛してる、愛してる……」
「俺も、大好きです。ジュール、叔父様……っ」
ぐん、っと奥を突かれると俺の身体は弓なりに反り、自然と涙があふれた。
体の奥に熱い飛沫がほとばしる。
――俺とテオドールはこの日、ついに結ばれた……。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
211
あなたにおすすめの小説
イケメン後輩のスマホを拾ったらロック画が俺でした
天埜鳩愛
BL
☆本編番外編 完結済✨ 感想嬉しいです!
元バスケ部の俺が拾ったスマホのロック画は、ユニフォーム姿の“俺”。
持ち主は、顔面国宝の一年生。
なんで俺の写真? なんでロック画?
問い詰める間もなく「この人が最優先なんで」って宣言されて、女子の悲鳴の中、肩を掴まれて連行された。……俺、ただスマホ届けに来ただけなんだけど。
頼られたら嫌とは言えない南澤燈真は高校二年生。クールなイケメン後輩、北門唯が置き忘れたスマホを手に取ってみると、ロック画が何故か中学時代の燈真だった! 北門はモテ男ゆえに女子からしつこくされ、燈真が助けることに。その日から学年を越え急激に仲良くなる二人。燈真は誰にも言えなかった悩みを北門にだけ打ち明けて……。一途なメロ後輩 × 絆され男前先輩の、救いすくわれ・持ちつ持たれつラブ!
☆ノベマ!の青春BLコンテスト最終選考作品に加筆&新エピソードを加えたアルファポリス版です。
アイドルグループ脱退メンバーは人生をやり直す 〜もう芸能界とは関わらない〜
ちゃろ
BL
ひたすら自分に厳しく練習と経験を積んできた斎川莉音はアイドルグループResonance☆Seven(レゾナンスセブン)のリオンとして活動中。
アイドルとして節目を迎える年に差し掛かる。
しかしメンバーたちとの関係はあまり上手くいってなかった。
最初は同じ方向を見ていたはずなのに、年々メンバーとの熱量の差が開き、莉音はついに限界を感じる。
自分が消えて上手く回るのなら自分はきっと潮時なのだろう。
莉音は引退を決意する。
卒業ライブ無しにそのまま脱退、莉音は世間から姿を消した。
しばらくはゆっくりしながら自分のやりたいことを見つけていこうとしていたら不慮の事故で死亡。
死ぬ瞬間、目標に向かって努力して突き進んでも結局何も手に入らなかったな…と莉音は大きな後悔をする。
そして目が覚めたら10歳の自分に戻っていた。
どうせやり直すなら恋愛とか青春とかアイドル時代にできなかった当たり前のことをしてみたい。
グループだって俺が居ない方がきっと順調にいくはず。だから今回は芸能界とは無縁のところで生きていこうと決意。
10歳の年は母親が事務所に履歴書を送る年だった。莉音は全力で阻止。見事に防いで、ごく普通の男子として生きていく。ダンスは好きだから趣味で続けようと思っていたら、同期で親友だった幼馴染みやグループのメンバーたちに次々遭遇し、やたら絡まれる。
あまり関わりたくないと思って無難に流して避けているのに、何故かメンバーたちはグイグイ迫って来るし、幼馴染みは時折キレて豹変するし、嫌われまくっていたやり直し前の時の対応と違いすぎて怖い。
何で距離詰めて来るんだよ……!
ほっといてくれ!!
そんな彼らから逃げる莉音のやり直しの日常。
やり直し編からでも読めます。
※アイドル業界、習い事教室などの描写は創作込みのふんわりざっくり設定です。その辺は流して読んで頂けると有り難いです。
あなたと過ごせた日々は幸せでした
蒸しケーキ
BL
結婚から五年後、幸せな日々を過ごしていたシューン・トアは、突然義父に「息子と別れてやってくれ」と冷酷に告げられる。そんな言葉にシューンは、何一つ言い返せず、飲み込むしかなかった。そして、夫であるアインス・キールに離婚を切り出すが、アインスがそう簡単にシューンを手離す訳もなく......。
お荷物な俺、独り立ちしようとしたら押し倒されていた
やまくる実
BL
異世界ファンタジー、ゲーム内の様な世界観。
俺は幼なじみのロイの事が好きだった。だけど俺は能力が低く、アイツのお荷物にしかなっていない。
独り立ちしようとして執着激しい攻めにガッツリ押し倒されてしまう話。
好きな相手に冷たくしてしまう拗らせ執着攻め✖️自己肯定感の低い鈍感受け
ムーンライトノベルズにも掲載しています。
挿絵をchat gptに作成してもらいました(*'▽'*)
推し変したら婚約者の様子がおかしくなりました。ついでに周りの様子もおかしくなりました。
オルロ
BL
ゲームの世界に転生したコルシャ。
ある日、推しを見て前世の記憶を取り戻したコルシャは、すっかり推しを追うのに夢中になってしまう。すると、ずっと冷たかった婚約者の様子が可笑しくなってきて、そして何故か周りの様子も?!
主人公総愛されで進んでいきます。それでも大丈夫という方はお読みください。
【完結・BL】俺をフッた初恋相手が、転勤して上司になったんだが?【先輩×後輩】
彩華
BL
『俺、そんな目でお前のこと見れない』
高校一年の冬。俺の初恋は、見事に玉砕した。
その後、俺は見事にDTのまま。あっという間に25になり。何の変化もないまま、ごくごくありふれたサラリーマンになった俺。
そんな俺の前に、運命の悪戯か。再び初恋相手は現れて────!?
鳴成准教授は新しいアシスタントを採用しました。実は甘やかし尽くし攻めの御曹司でした。
卯藤ローレン
BL
逢宮大学准教授の鳴成秋史は、自分の授業サポートをしてくれるTA(ティーチングアシスタント)を募集していた。
そこに現れたのは、月落渉と名乗る男。
志望動機を問うと、男はこう答えた。
「端的に言うと迷子です。迷える子羊のような気持ちで」
「……はい?」
独特なペース、冗談か真実か分からない。
けれど、鳴成は採用を決めた。
理由は、『自分に興味のなさそうな雰囲気に惹かれたから』。
それが、男の完璧なる包囲網の一端に既に引っかかっているとも知らずに――。
仕事の枠を超え持てる全てで全力サポートするハイスペック年下御曹司×穏やかで大人な年上准教授。
ベタベタしてないのにものすっごくイチャイチャしてる、日常系ラブコメです。
平凡な僕が優しい彼氏と別れる方法
あと
BL
「よし!別れよう!」
元遊び人の現爽やか風受けには激重執着男×ちょっとネガティブな鈍感天然アホの子
昔チャラかった癖に手を出してくれない攻めに憤った受けが、もしかしたら他に好きな人がいる!?と思い込み、別れようとする……?みたいな話です。
攻めの女性関係匂わせや攻めフェラがあり、苦手な人はブラウザバックで。
……これはメンヘラなのではないか?という説もあります。
pixivでも投稿しています。
攻め:九條隼人
受け:田辺光希
友人:石川優希
ひよったら消します。
誤字脱字はサイレント修正します。
また、内容もサイレント修正する時もあります。
定期的にタグ整理します。ご了承ください。
批判・中傷コメントはお控えください。
見つけ次第削除いたします。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる