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二人の初夜は、ほのぼの甘かった! こんな日に、いつか戻れるのか(注※↓↓この甘々の『次の章』男が鬼畜な展開。次へボタン連打注意)
[甘々らぶえっち初夜]幼馴染にして、大学の後輩である彼が私の家にやってきて、気づけば寝室へ
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「エリオット。
『手を取りあい、夜を共に』の意味は、夜空の星を二人で見上げた日の後に、知る機会があったんだけど、一緒に……ベッドに……裸で入ること以外は、よく分かっていなくて。
だ、だから!
やっぱり!
何かするのはナシ!
やめておきな……きゃあっ」
「……天王寺先輩。
リビングから、君の部屋に移動する間、僕に、お姫様抱っこされながら、とても大人しくしてくれていた。
身体をそらして逃げようとしていた訳ではなかったじゃないか。
自ら身を少し丸めてくれて、抱きあげる僕に、心配りをしてくれていなかったかい?
部屋に来てからも、ベッドの上で、二人並んで座っていてくれたじゃないかっ。
恥ずかしそうに、顔を赤くしながらも、僕の方に身体を傾けて、もたれかかってくれていただろ!
無理だ!
天王寺アリスという女性と、今さら夜を共にしないなどという事はできないっ。
僕に押し倒されている現状を受け入れろ!」
「嫌じゃないよ!
だ、だからこそ、ちょっと怖くなってしまっていて。
エリオットが、ずっと黙って、真剣な顔をしていたから……アリス姉さんも、少し緊張しているだけ」
「今夜は、アリス姉さんと呼んでいいのかい?
大学で再会してからは、そう呼ぶのは禁止だと言われて、君の方が先輩だから、『天王寺先輩』以外は認めないと強く言われた。
君の事が愛おしかったから、不本意ではあったが、聞き入れていた。
だが、僕の中では、初めて会ったあの日から、何一つ変化していなかった。
戦争で、両親を失った幼い僕は、アリス姉さんよりも、背がずっと低く、ただの弱々しい存在だった」
「うん。
あの時のエリオットは、小さかったね……あっ。
ちょっと、胸の上に手を置かないでっ!
ひ!
シャツの中に手を……あ、あの……エリオット」
「裸で、二人でベッドに入る事は、知っているんだろっ。
……情けなく思われるかもしれないが、アリス姉さんを安心させる為に、一つ言っておく。
僕だって、これが初めてだ。
だから、僕と共に、一つ一つの事を受け止めていってほしい」
「ずるいよ……そんな言い方するなんて。
エリオットっ。
それじゃあ、アリス姉さんは断れないじゃない!
大学では、天王寺アリスという女は、知らない事がないとか言われていたけど、『手を取りあい、夜を共に』の意味は、しっかり分かっていなくて。
どうしたら、いいんだろう。
――嫌じゃない。
だけど、このままベッドの上で、エリオットに服を脱がされていくのは、ちょっと怖くて」
「では、一度立ち上がってくれ。
それなら、どうだい?
自分で脱ぎたいか、僕に脱がせてほしいか、決定権は君にあると考えてもらって構わないが――あまり長い時間は、僕の方が堪えられないかもしれない。
今も、必死に感情を抑えつけているんだ……。
アリス姉さんが自ら、僕と夜を共にしてくれると、諾なってくれたので、できれば、無理強いする形で、君の初めてを奪いたくなくなった。
ただ……絶対に逃げ出さないでくれっ。
もう僕は、止まれない!
万が一、ここで君が逃げ出したりしたら、旅団長を任命する事もできるような選りすぐりの奴らばかりで構成された中隊に、MLRS砲兵や、軽騎兵がついた上で、人道的要素を除けば、師団をまとめても問題ないような地位の奴が指揮官になっている軍勢に、君の故郷が――この街が、今すぐ襲われる事があるかもしれない!
……いや。
すまない。
言葉の綾でそう言ったと受け止めてくれ」
「へ?
大佐クラスの中でも、精鋭ばかり集めた部隊に加えて、多連装ロケット砲とか、装甲車やバイク隊、ヘリとかの小規模空爆の用意もあって、何か別の理由があって、本当は任命しちゃいけないような少将がまとめてるって……もう、エリオット!
私を和ませるような冗談を言うなら、戦争以外の話にしてよっ!
お仕事が軍人さんだからって……天王寺アリスは、もう戦争の事は忘れて、完全な民間人になるって言っているでしょ」
「軍人嫌いの君に対して、軽率な事を言った。
本当に、すまない……。
だが、少し緊張が解けたようだね。
アリス姉さん。
服。
自分で脱いでくれるかい?
それとも、僕が、脱がしていいのか。
――それにしても。
今宵は、抵抗するアリス姉さんを無理やり押さえつけ、四肢拘束して、泣き叫んでいる様子を楽しみながら、着ている物すべてを剥ぎ取る事になると思っていたんだが。
……いや。
すまない。
そんな展開になるよりも、君が、僕の為に服を脱いでくれる様子を見える方が価値があるという意味で言っただけだ」
「エリオット……下着は、もう少し着ていてもいい?
上も、下も」
「ああ、構わない。
男の僕の方は、すべて脱いでもいいかい?
アリス姉さんを、素肌で抱きしめて、君を感じたい」
「う、うん。
ぬ、脱ぐわよ……ア、アリス姉さん、下着姿になるわよ」
「僕も、脱ぐぞ。
アリス姉さん。
脱いだら、僕のいるベッドに、自分から来てくれるかい。
しかし、こんな初夜になるとは思わなかった。
月明かりが綺麗に入り込む、君の部屋で、この日を迎える事になるとは――窓など、もちろん無い。軍で実際に使用している、尋問用の拘束室で、その場にいる事すら絶望するような、そんな気分をたっぷりと味わってもらうつもりだったのに。
……いや。
すまない。
そんな夢にまで見た光景よりも、今宵のこの現の方がよいという意味だ」
『手を取りあい、夜を共に』の意味は、夜空の星を二人で見上げた日の後に、知る機会があったんだけど、一緒に……ベッドに……裸で入ること以外は、よく分かっていなくて。
だ、だから!
やっぱり!
何かするのはナシ!
やめておきな……きゃあっ」
「……天王寺先輩。
リビングから、君の部屋に移動する間、僕に、お姫様抱っこされながら、とても大人しくしてくれていた。
身体をそらして逃げようとしていた訳ではなかったじゃないか。
自ら身を少し丸めてくれて、抱きあげる僕に、心配りをしてくれていなかったかい?
部屋に来てからも、ベッドの上で、二人並んで座っていてくれたじゃないかっ。
恥ずかしそうに、顔を赤くしながらも、僕の方に身体を傾けて、もたれかかってくれていただろ!
無理だ!
天王寺アリスという女性と、今さら夜を共にしないなどという事はできないっ。
僕に押し倒されている現状を受け入れろ!」
「嫌じゃないよ!
だ、だからこそ、ちょっと怖くなってしまっていて。
エリオットが、ずっと黙って、真剣な顔をしていたから……アリス姉さんも、少し緊張しているだけ」
「今夜は、アリス姉さんと呼んでいいのかい?
大学で再会してからは、そう呼ぶのは禁止だと言われて、君の方が先輩だから、『天王寺先輩』以外は認めないと強く言われた。
君の事が愛おしかったから、不本意ではあったが、聞き入れていた。
だが、僕の中では、初めて会ったあの日から、何一つ変化していなかった。
戦争で、両親を失った幼い僕は、アリス姉さんよりも、背がずっと低く、ただの弱々しい存在だった」
「うん。
あの時のエリオットは、小さかったね……あっ。
ちょっと、胸の上に手を置かないでっ!
ひ!
シャツの中に手を……あ、あの……エリオット」
「裸で、二人でベッドに入る事は、知っているんだろっ。
……情けなく思われるかもしれないが、アリス姉さんを安心させる為に、一つ言っておく。
僕だって、これが初めてだ。
だから、僕と共に、一つ一つの事を受け止めていってほしい」
「ずるいよ……そんな言い方するなんて。
エリオットっ。
それじゃあ、アリス姉さんは断れないじゃない!
大学では、天王寺アリスという女は、知らない事がないとか言われていたけど、『手を取りあい、夜を共に』の意味は、しっかり分かっていなくて。
どうしたら、いいんだろう。
――嫌じゃない。
だけど、このままベッドの上で、エリオットに服を脱がされていくのは、ちょっと怖くて」
「では、一度立ち上がってくれ。
それなら、どうだい?
自分で脱ぎたいか、僕に脱がせてほしいか、決定権は君にあると考えてもらって構わないが――あまり長い時間は、僕の方が堪えられないかもしれない。
今も、必死に感情を抑えつけているんだ……。
アリス姉さんが自ら、僕と夜を共にしてくれると、諾なってくれたので、できれば、無理強いする形で、君の初めてを奪いたくなくなった。
ただ……絶対に逃げ出さないでくれっ。
もう僕は、止まれない!
万が一、ここで君が逃げ出したりしたら、旅団長を任命する事もできるような選りすぐりの奴らばかりで構成された中隊に、MLRS砲兵や、軽騎兵がついた上で、人道的要素を除けば、師団をまとめても問題ないような地位の奴が指揮官になっている軍勢に、君の故郷が――この街が、今すぐ襲われる事があるかもしれない!
……いや。
すまない。
言葉の綾でそう言ったと受け止めてくれ」
「へ?
大佐クラスの中でも、精鋭ばかり集めた部隊に加えて、多連装ロケット砲とか、装甲車やバイク隊、ヘリとかの小規模空爆の用意もあって、何か別の理由があって、本当は任命しちゃいけないような少将がまとめてるって……もう、エリオット!
私を和ませるような冗談を言うなら、戦争以外の話にしてよっ!
お仕事が軍人さんだからって……天王寺アリスは、もう戦争の事は忘れて、完全な民間人になるって言っているでしょ」
「軍人嫌いの君に対して、軽率な事を言った。
本当に、すまない……。
だが、少し緊張が解けたようだね。
アリス姉さん。
服。
自分で脱いでくれるかい?
それとも、僕が、脱がしていいのか。
――それにしても。
今宵は、抵抗するアリス姉さんを無理やり押さえつけ、四肢拘束して、泣き叫んでいる様子を楽しみながら、着ている物すべてを剥ぎ取る事になると思っていたんだが。
……いや。
すまない。
そんな展開になるよりも、君が、僕の為に服を脱いでくれる様子を見える方が価値があるという意味で言っただけだ」
「エリオット……下着は、もう少し着ていてもいい?
上も、下も」
「ああ、構わない。
男の僕の方は、すべて脱いでもいいかい?
アリス姉さんを、素肌で抱きしめて、君を感じたい」
「う、うん。
ぬ、脱ぐわよ……ア、アリス姉さん、下着姿になるわよ」
「僕も、脱ぐぞ。
アリス姉さん。
脱いだら、僕のいるベッドに、自分から来てくれるかい。
しかし、こんな初夜になるとは思わなかった。
月明かりが綺麗に入り込む、君の部屋で、この日を迎える事になるとは――窓など、もちろん無い。軍で実際に使用している、尋問用の拘束室で、その場にいる事すら絶望するような、そんな気分をたっぷりと味わってもらうつもりだったのに。
……いや。
すまない。
そんな夢にまで見た光景よりも、今宵のこの現の方がよいという意味だ」
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