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生かすも殺すも君次第
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僕の腕のなかで可愛い寝息をたてるラシュエルにホッとしつつ、お風呂でのアレコレを思い出してしまう。
「……母上には感謝…なのか?」
妊娠中や月の障り時期にも愛し合える方法があるのだと母上から詳しく教わったラシュエルが、ここぞとばかりに実践してきた。
『ラシュエルっ…』
細い指が僕自身を包んで、そのまま小さな口に飲み込まれていく光景は…思い出すだけでヤバい。
只でさえ多すぎる(サミュエル談)量が、その光景に煽られて増量し…含みきれないものが口端から漏れて…懸命に嚥下する姿に欲情し、何度も何度もラシュエルの奉仕を望んでしまった。
「っ…本当にヤバい…っ…嬉しそうに飲むんだもんな…やめられなかったし…ラシュエルもやめようとしなかったし…っ…うぅ……」
なんだか恥ずかしくなってラシュエルの髪に顔を埋めると、大好きな香りがする。
ラシュエルから香るのは僕と同じ石鹸のもののはずなのに、何故こんなにもいい香りなんだろう。
「っ……」
ラシュエルの足が絡み付いてきて、まだまだ元気一杯の僕自身がラシュエルに擦られた…。
「…ラシュエル…っ」
ギリギリ…思わず暴発事故を起こすところで耐えきった…よくやったぞ、自分。
「…まりうす…」
「ここにいるよ…大丈夫、傍にいる」
「すき……」
「僕も大好きだよ」
寝ぼけながら擦り寄るラシュエルは堪らなく可愛くて…そして甘い残酷さを齎す。
すりすりと胸元に擦り寄るのは大歓迎だし、熱いのか少し汗をかいてしっとりしているし…ラシュエルからいい香りがして煽られる。
なによりも…
「ラシュ、ッ…エル……」
上部のすりすりと下部のぐりぐりが…
ラシュエルは月の障り時期専用の下着をつけているけれど…それが…擦れて……背徳感…
「まりうすぅ…」
起きてるの!?寝ぼけてるの!?いっそ起きて許可してほしい!!解放して!!!
「すき…すき……」
あぁもう!!どんな夢見てるの!?なんであちこちにキスするの!…痕付けてくれないかな。
「ラシュエル…」
必死なんだよね…凄く嬉しいけど、それだけ不安にさせているって痛いほど伝わってくる。
夜会で、仕方なく不本意ながら踊らなくてはならない時もあるし…そんな時のラシュエルは痛々しいほど悲しい顔をしている。
まぁ妃教育で感情に蓋をして分からないように振る舞っているけれど、そんなの僕には通用しない。
「すき…まりうす…」
魘されたり寝言を言ったり…寝ながら涙を流したり、その全てが僕の隣にいるための痛みからだと思うと堪らなく愛しいんだ。
ただ寵愛を欲しがるだけの女とは比べようもない、僕の唯一無二の存在。
「好きだよ…いつもありがとう」
一緒にいるために頑張ってくれて。
******
きゅるるるるる
少し前に起きたラシュエルが、なんとも可愛い音をたてて空腹を訴え……
「…ふふっ」
「っ、、起きてたの?」
「少し前にね…ペタペタ触るから、好きなだけ触らせてあげようと思って。ごめんね」
「うぅぅぅ…」
真っ赤な顔を隠したいのか頭をぐりぐりしてるけど、可愛いだけだって気付いてないのかなぁ。
「ちょうど夕食を用意してもらう時間だから、着替えて準備して待ってようか」
「うん…」
可愛いなぁ、ポケットに入れておきたいなぁ。
「? どうしたの?もぞもぞして…」
「あ…あの……」
あぁ、そりゃ気付くか。
「ごめんね、生理現象…とラシュエルが可愛くてこうなりました。時間おけば戻ります」
ペタペタされたことで、治まりかけていた愚息が再びわんぱくぶりを発揮してしまった。
「…大丈夫?」
「大丈夫…でも、スッキリしてきてもいい?たぶんスッキリしないと治まらなさそう」
「ど、どうぞっ」
「本当は一緒にいたいけど、それだといつまでも元気なままだからね」
ぷしゅぅ…と煙が出そうなほどに赤くなったラシュエルだけれど、相変わらず普段は初々しい可愛さだ。
「先に着替えて待ってて」
「…はい」
ちゅっと口付けてからひとり浴室も向かうも…これ、すぐには治まらなさそう。
遺伝…なのだろうか。
父上の深すぎる愛情は知っているし、離宮に移った祖父も未だに愛人を数人囲っている。
政に長けてはいるが好色王とまで呼ばれた曾祖父については、文献を読むだけでも気分が悪い。
『正妃のほかに側妃三名、公妾計六名、愛妾計二十四名を迎え、嫡出子十名、非嫡出子三十二名を確認。非嫡出子については継承権を与えず、女性側の実家又は分家へ養子とする』
特別荒れた時代であったわけでもなく、国を跨ぐ政略結婚の駒が必要だったわけでもない。ただただ欲を発散する為だけに囲った女達。
僕に色香を纏って近付いてくる人間の中には、この非嫡出子から続く家の者もいる。
「どうせ掴み損ねた権力を欲してだろう」
入れ替わりの激しい愛妾の中で、知識に富んだ女性や閨事に長けた女性は公妾についたと聞いている。
情報戦が必要となる世界で、時には色事が功を奏することもあるが、見誤れば不興を買う…その点では、政を巧みに操る曾祖父の手腕だったのだろう。
「それにしても非嫡出子三十二名とは…」
当時から男女ともに服用できる避妊薬はあったはず、それなのに自身の子供を作るあたり色欲王の名は伊達じゃない。
その血筋であるからこそ、やたら『必要でしょう?』と言われて宛がおうとしてくる…本当に迷惑でしかないし腹立たしい。
曾祖父に比べれば落ち着いているし避妊もしている祖父だって、常に数人の愛人を入れ替わり立ち替わりで囲っている事には嫌悪感しかない。
「ほんっっっっっとうに、父上の遺伝が濃くてよかった。でなければ…」
祖父母は早い段階で別居をしていたそうだし、曾祖母に関しては聞いた話を思い出すだけで吐き気がする。
『正妃様は二名の子を出産ののち南の離宮に隔離。愛妾との旅行先としても利用され、同部屋にて愛妾との行為を見るように強要。時に参加させることも確認している』
南の離宮は、温暖な気候であることから病気療養の為に王族が暮らすよう作られたもの。
誰も使用していなければ、確かにプライベートとして使うこともある。
だが、それを悪用しての行いは許しがたい。
『正妃様の手によって身罷った愛妾は計六名、内全員の懐胎を確認している』
妊娠中の愛妾を連れ添い南に行ったことで、曾祖母の怒りが抑えきれなくなった故に起きた非公表の出来事。
世継ぎと嫁出し要員は生んだからと捨て置かれ、偶に足を運んでは女性を伴い痴態をさらす…そんな中で正常な精神でいられるわけがない。
『正妃様の死因は六番目に身罷った愛妾による刺殺。全身に百二箇所の刺し傷があり、失血によると思われる。愛妾は五箇所に傷を確認、三日後に死亡』
夫の愛人が次々と妊娠する状況と鬼畜な所業により、散々なまでに精神を嬲られた曾祖母は、その限界を迎えてしまった…それ故の愛妾殺害。
そして、身罷った六番目の愛妾に執拗な反撃を受けて曾祖母も他界した。
まさに阿鼻叫喚。
曾祖父は、その後も女を好きなだけ囲い子を孕ませ続けた。
「まるで悪魔だな…」
曾祖父について考えると怒りと嫌悪感が沸いてくるのに、ふとラシュエルを思い出すだけで愚息が元気とやる気を取り戻してしまう。
かと言って、治めるために他の女を思い浮かべるなんてしたくない。効果はあるけれど。
「ラシュエル…っ」
早く戻って抱き締めたい。
まるで自分の半身に思える存在で、全てを把握して手中に収めていないと落ち着かない。
「…っ…ラシュエル、好きだよ…っ」
僕のものは命も含めてラシュエルのもの。
ほかの女に分け与えるものなんて、塵ひとつ分も残ってはいない。
まして繋がって放ちたい人はラシュエル以外にあり得なくて、触れたい触れてもらいたいと思うのもラシュエルだけ。
「…っ…くっ、、ラシュ…っ」
どんなに女を嗾けてきても無駄になるだけ…それが分からないならやってみればいい。
僕の気持ちは揺らがないし、ラシュエルに対する愛情を見せつけるだけだ。
そのたびに愛する人を傷付けてしまうだろうけど、ラシュエルになら時間も手間も惜しまない。
無限に沸いてくる愛情を求められるだけ与えて、ラシュエルの心を癒して満たし続ける。
だから、ラシュエル。
傷付くことを恐れないで。
失うことを怖がらないで。
僕を生かすも殺すも、出来るのは君だけだから。
「……母上には感謝…なのか?」
妊娠中や月の障り時期にも愛し合える方法があるのだと母上から詳しく教わったラシュエルが、ここぞとばかりに実践してきた。
『ラシュエルっ…』
細い指が僕自身を包んで、そのまま小さな口に飲み込まれていく光景は…思い出すだけでヤバい。
只でさえ多すぎる(サミュエル談)量が、その光景に煽られて増量し…含みきれないものが口端から漏れて…懸命に嚥下する姿に欲情し、何度も何度もラシュエルの奉仕を望んでしまった。
「っ…本当にヤバい…っ…嬉しそうに飲むんだもんな…やめられなかったし…ラシュエルもやめようとしなかったし…っ…うぅ……」
なんだか恥ずかしくなってラシュエルの髪に顔を埋めると、大好きな香りがする。
ラシュエルから香るのは僕と同じ石鹸のもののはずなのに、何故こんなにもいい香りなんだろう。
「っ……」
ラシュエルの足が絡み付いてきて、まだまだ元気一杯の僕自身がラシュエルに擦られた…。
「…ラシュエル…っ」
ギリギリ…思わず暴発事故を起こすところで耐えきった…よくやったぞ、自分。
「…まりうす…」
「ここにいるよ…大丈夫、傍にいる」
「すき……」
「僕も大好きだよ」
寝ぼけながら擦り寄るラシュエルは堪らなく可愛くて…そして甘い残酷さを齎す。
すりすりと胸元に擦り寄るのは大歓迎だし、熱いのか少し汗をかいてしっとりしているし…ラシュエルからいい香りがして煽られる。
なによりも…
「ラシュ、ッ…エル……」
上部のすりすりと下部のぐりぐりが…
ラシュエルは月の障り時期専用の下着をつけているけれど…それが…擦れて……背徳感…
「まりうすぅ…」
起きてるの!?寝ぼけてるの!?いっそ起きて許可してほしい!!解放して!!!
「すき…すき……」
あぁもう!!どんな夢見てるの!?なんであちこちにキスするの!…痕付けてくれないかな。
「ラシュエル…」
必死なんだよね…凄く嬉しいけど、それだけ不安にさせているって痛いほど伝わってくる。
夜会で、仕方なく不本意ながら踊らなくてはならない時もあるし…そんな時のラシュエルは痛々しいほど悲しい顔をしている。
まぁ妃教育で感情に蓋をして分からないように振る舞っているけれど、そんなの僕には通用しない。
「すき…まりうす…」
魘されたり寝言を言ったり…寝ながら涙を流したり、その全てが僕の隣にいるための痛みからだと思うと堪らなく愛しいんだ。
ただ寵愛を欲しがるだけの女とは比べようもない、僕の唯一無二の存在。
「好きだよ…いつもありがとう」
一緒にいるために頑張ってくれて。
******
きゅるるるるる
少し前に起きたラシュエルが、なんとも可愛い音をたてて空腹を訴え……
「…ふふっ」
「っ、、起きてたの?」
「少し前にね…ペタペタ触るから、好きなだけ触らせてあげようと思って。ごめんね」
「うぅぅぅ…」
真っ赤な顔を隠したいのか頭をぐりぐりしてるけど、可愛いだけだって気付いてないのかなぁ。
「ちょうど夕食を用意してもらう時間だから、着替えて準備して待ってようか」
「うん…」
可愛いなぁ、ポケットに入れておきたいなぁ。
「? どうしたの?もぞもぞして…」
「あ…あの……」
あぁ、そりゃ気付くか。
「ごめんね、生理現象…とラシュエルが可愛くてこうなりました。時間おけば戻ります」
ペタペタされたことで、治まりかけていた愚息が再びわんぱくぶりを発揮してしまった。
「…大丈夫?」
「大丈夫…でも、スッキリしてきてもいい?たぶんスッキリしないと治まらなさそう」
「ど、どうぞっ」
「本当は一緒にいたいけど、それだといつまでも元気なままだからね」
ぷしゅぅ…と煙が出そうなほどに赤くなったラシュエルだけれど、相変わらず普段は初々しい可愛さだ。
「先に着替えて待ってて」
「…はい」
ちゅっと口付けてからひとり浴室も向かうも…これ、すぐには治まらなさそう。
遺伝…なのだろうか。
父上の深すぎる愛情は知っているし、離宮に移った祖父も未だに愛人を数人囲っている。
政に長けてはいるが好色王とまで呼ばれた曾祖父については、文献を読むだけでも気分が悪い。
『正妃のほかに側妃三名、公妾計六名、愛妾計二十四名を迎え、嫡出子十名、非嫡出子三十二名を確認。非嫡出子については継承権を与えず、女性側の実家又は分家へ養子とする』
特別荒れた時代であったわけでもなく、国を跨ぐ政略結婚の駒が必要だったわけでもない。ただただ欲を発散する為だけに囲った女達。
僕に色香を纏って近付いてくる人間の中には、この非嫡出子から続く家の者もいる。
「どうせ掴み損ねた権力を欲してだろう」
入れ替わりの激しい愛妾の中で、知識に富んだ女性や閨事に長けた女性は公妾についたと聞いている。
情報戦が必要となる世界で、時には色事が功を奏することもあるが、見誤れば不興を買う…その点では、政を巧みに操る曾祖父の手腕だったのだろう。
「それにしても非嫡出子三十二名とは…」
当時から男女ともに服用できる避妊薬はあったはず、それなのに自身の子供を作るあたり色欲王の名は伊達じゃない。
その血筋であるからこそ、やたら『必要でしょう?』と言われて宛がおうとしてくる…本当に迷惑でしかないし腹立たしい。
曾祖父に比べれば落ち着いているし避妊もしている祖父だって、常に数人の愛人を入れ替わり立ち替わりで囲っている事には嫌悪感しかない。
「ほんっっっっっとうに、父上の遺伝が濃くてよかった。でなければ…」
祖父母は早い段階で別居をしていたそうだし、曾祖母に関しては聞いた話を思い出すだけで吐き気がする。
『正妃様は二名の子を出産ののち南の離宮に隔離。愛妾との旅行先としても利用され、同部屋にて愛妾との行為を見るように強要。時に参加させることも確認している』
南の離宮は、温暖な気候であることから病気療養の為に王族が暮らすよう作られたもの。
誰も使用していなければ、確かにプライベートとして使うこともある。
だが、それを悪用しての行いは許しがたい。
『正妃様の手によって身罷った愛妾は計六名、内全員の懐胎を確認している』
妊娠中の愛妾を連れ添い南に行ったことで、曾祖母の怒りが抑えきれなくなった故に起きた非公表の出来事。
世継ぎと嫁出し要員は生んだからと捨て置かれ、偶に足を運んでは女性を伴い痴態をさらす…そんな中で正常な精神でいられるわけがない。
『正妃様の死因は六番目に身罷った愛妾による刺殺。全身に百二箇所の刺し傷があり、失血によると思われる。愛妾は五箇所に傷を確認、三日後に死亡』
夫の愛人が次々と妊娠する状況と鬼畜な所業により、散々なまでに精神を嬲られた曾祖母は、その限界を迎えてしまった…それ故の愛妾殺害。
そして、身罷った六番目の愛妾に執拗な反撃を受けて曾祖母も他界した。
まさに阿鼻叫喚。
曾祖父は、その後も女を好きなだけ囲い子を孕ませ続けた。
「まるで悪魔だな…」
曾祖父について考えると怒りと嫌悪感が沸いてくるのに、ふとラシュエルを思い出すだけで愚息が元気とやる気を取り戻してしまう。
かと言って、治めるために他の女を思い浮かべるなんてしたくない。効果はあるけれど。
「ラシュエル…っ」
早く戻って抱き締めたい。
まるで自分の半身に思える存在で、全てを把握して手中に収めていないと落ち着かない。
「…っ…ラシュエル、好きだよ…っ」
僕のものは命も含めてラシュエルのもの。
ほかの女に分け与えるものなんて、塵ひとつ分も残ってはいない。
まして繋がって放ちたい人はラシュエル以外にあり得なくて、触れたい触れてもらいたいと思うのもラシュエルだけ。
「…っ…くっ、、ラシュ…っ」
どんなに女を嗾けてきても無駄になるだけ…それが分からないならやってみればいい。
僕の気持ちは揺らがないし、ラシュエルに対する愛情を見せつけるだけだ。
そのたびに愛する人を傷付けてしまうだろうけど、ラシュエルになら時間も手間も惜しまない。
無限に沸いてくる愛情を求められるだけ与えて、ラシュエルの心を癒して満たし続ける。
だから、ラシュエル。
傷付くことを恐れないで。
失うことを怖がらないで。
僕を生かすも殺すも、出来るのは君だけだから。
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