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五章
盗賊団の根城調査任務1/8(ギルド)
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鋼等級に昇格したものの、寒くてやる気が出ない(やる気がないのは俺とエリザとメリッサだけだが)ということで、しばらくは王都近郊での依頼ばかりこなしていた。
怠けてばかりもいられないし、そろそろ鋼等級らしい依頼をしたくなったので、みんな揃ってギルドに赴くことにした。
「盗賊団の調査ですか?」
「ええ。最近被害が多発してましてね。特にハザマ村近辺では著しい被害となっており、村から訴えがあったようで、こっちのギルドにも依頼が回ってきたんです」
近頃賊の動きが活発になっているらしい。各地で盗賊の被害が多発しているようだ。
特に被害が著しい地域周辺では盗賊団が根城を作っている可能性が高く、近隣住民からなんとかしてくれと訴えが届いているらしい。根城の場所がわからないことには騎士団の派遣もままならないので、事前調査しなければならない。
ということで、その調査依頼があるらしい。軍の下請けみたいな仕事だな。
「ヨミトさん、あんまり美味しくない依頼なので受けない方がいいですよ」
ギルドの職員から色々と話を聞いて検討していると、パープルが耳打ちしてきた。
「え、美味しくないの? どうして?」
「直近のギルドではなくて王都のギルドに依頼が回ってきているのがおかしな話なんですよ。近隣のギルドが匙投げた証ですよ。加えて言いますと、ハザマ村は田舎で王都からは遠く、遠征するには費用がかかります。ハザマ村はアルゼリア山脈麓、トロの森とヒムの森の狭間にあり、大山脈と二つの大森林地帯に紛れ潜んでいる盗賊団の根城を特定するとなると、かなり難儀です。ギルド依頼なので失敗しても違約金はないとはいえ、やめておいた方が賢明かと。骨折り損のくたびれ儲けになる恐れが高いです。ついでにアルゼリア山脈まで出向いてスノウラビットやブリザードドラゴン狩りでもすれば損失は埋められそうですが、今は季節的に終盤ですから下手したら目当ての魔物が出没しない可能性もありますし、安易に他の依頼と合わせて受けるのは二兎追う者は一兎をも得ずの最悪の結果になりかねず――」
「わかったわかった! じゃあこの依頼はやめにしようか」
迂闊に「どうして?」などと理由を尋ねてしまったがために、パープルの理詰め攻撃に遭うことになってしまった。
ガンドリィの話で出てきたアルゼリア山脈でのドラゴン狩りは面白そうだと思ったが、今回はやめておいた方がいいらしい。めっちゃ損するかもと言われたらやる気もなくなる。
だから断ろうと、そう思ったのだが――。
「あの、この盗賊調査依頼を受託して頂けるのでしたら、私からの個人的な依頼も合わせて依頼させて頂きたいのですが……」
「え、個人依頼?」
「はい。鋼等級試験を揃って一発で合格を果たされた不死鳥の皆さんだからこそ、受けて頂きたい大事な依頼です」
ギルド窓口職員のお兄さんが依頼を受けて欲しいのだと言う。
とりあえず話だけ聞いても損はない。どんな依頼なのか聞いてみることにした。
「実は近々結婚することが決まりまして。ブリザードドラゴンの魔石で作った指輪を彼女にプレゼントしようかと思っているのです」
「へえそうなんですか。それはおめでとうございます」
「ありがとうございます。ぬへへ。それで依頼のことですが、ブリザードドラゴンの魔石は凍てつくような青色でありながら炎の形をしているのです。冷静でありながら熱い心を持っている元冒険者の彼女にぴったりだと思いまして、それでどうしても欲しいのです。ああブリザードドラゴンの宝石を身に着ける彼女、美しい……うへへ」
「はぁそうですか」
ギルド職員のお兄さんの惚気話などどうでもいいが、仕事とあれば真剣に検討しよう。
「パープル君、どう思う?」
「ギルド職員からのお願いとなると無下にできません。今後の関係もありますし、多少損になる可能性があっても受けた方がいいかもしれません。ブリザードドラゴンの討伐に成功すれば魔石は納品するにしても他の素材を売り払えば元以上は十分とれますし、悪くない話かもしれません。それに、盗賊団被害を放っておくわけにもいきませんし。誰かがやらないと……」
「なるほど」
損失穴埋め依頼がセットになったことで、パープルは依頼を受けることに前向きになったようだ。
「エリザたちはどう思う?」
「私はヨミトさんのご随意に」
「私もいいですよ。ドラゴン狩りとかやってみたいです」
「ドラゴン狩りか。無能と呼ばれた俺が下位種とはいえドラゴンに挑む日が来たのか……」
「アタシもいいぜ。ドラゴンはどうでもいいけど温泉入りたいし」
俺の言葉に、エリザ、レイラ、ノビル、メリッサが答える。
みんなも前向きのようなので、今回の依頼、受けてみることにしよう。
「そうですか、受けてくれますか。よかったぁ。鋼等級の精鋭の揃ったチーム“不死鳥”が依頼を受けてくれるなら助かります。実は近隣のギルドで依頼を受けた冒険者たちが相次いで消息を絶っていましてね。先月から王都でも冒険者の募集を始めたのですが、王都からは遠いので受けてくれる人自体少なくて……。困っていたところなんです」
「そうなの?」
「ええ。でも不死鳥の皆さんが引き受けてくれるなら安心ですね。元鋼等級の優秀な冒険者だった僕の彼女も皆さんのこと褒めてましたし、きっと大丈夫ですね」
「まあやるからにはちゃんと依頼達成しますよ」
「頼もしいです。期待してますね」
ギルド職員のお兄さんは面倒な依頼が消化できそうでラッキー&結婚間近でハッピー、といった感じで凄い良い笑顔を浮かべていた。
対するパープルは「やっぱり近隣ギルドで消化できなかった訳有り依頼ですか……」と苦い顔をしていた。
ということで、“ハザマ村近辺での盗賊団の根城調査”&“ブリザードドラゴンの魔石を納品”という二つの依頼を受けることになった。今日中に準備を整えて、明日の朝一で出発することとしよう。
◆
「それじゃ、行きますか」
「はい」
準備を整えて王都を発つ。
シヴァたち(飼っている犬)の世話はメグミンたちに任せることにした。メグミンたちは俺の眷属だが、表向きにもご近所さんなので、世話を頼むことをパープルに納得させやすかった。留守の家はメグミンやシヴァたちがしっかりと守ってくれることだろう。
長期間ダンジョンを空けるのは鋼等級の試験以来だが、まあ大丈夫だろう。
ダンジョンにはイノコたちも大勢いることだしな。いざという時は蝙蝠の緊急連絡網もある。何の憂いもなく出発することができる。
「寒いね」
「もうすぐ春とはいえまだ冬ですからね」
王都から北の街道に出て、しばらく道沿いに進んでいく。途中でアルゼリア山脈方面へとルートを変更し、幾つもの村々を経由して進んでいく。
ダンジョンの転移陣を利用し、ジョーア村の拠点(イレーヌの宿)を経由した方が近道だ。ただ、眷属でないパープルがいるのでそんなチート技は使うことができない。王都から正規のルートで向かうしかない。
前世の足なら一週間はくだらない厳しい道程だろうが、この世界の人間の足ではそこまでのものではない。
人間ではない俺やエリザは別として、レイラたちでもさほど苦ではないようだ。人があまり通らないような険しい道でも、彼らはすいすいと進んでいく。流石冒険者って感じだね。
そして王都を発ってから五日後の夕刻。ようやく目的地の“ハザマ村”に辿り着くことができた。
「へえ結構栄えているね」
「ここはアルゼリア山脈に入るのにも、トロの森に入るにも、ヒムの森に入るにも便利ですからね。ギルドも整備されていますし、中継地として栄えているんでしょう」
ミッドロウや王都に比べると商業施設が少ないながらも、ハザマ村はそれなりに栄えていた。イースト村並みの規模はありそうだ。
周囲には自然豊かな光景が広がるので、観光にも最高かもな。温泉があるらしいので、それに入るのも楽しみだ。雪山を眺めながら入る露天風呂とか最高だろう。
しばらくここで過ごすので楽しみだな。
「王都で活動する冒険者集団“不死鳥”だな。六名の入村を許可する」
「どうも」
門で検めを受けた後、村に入る。
「門番の人の話では、幾つかの冒険者集団が滞在しているみたいですね。ギルド依頼である盗賊団の塒調査を目的に近隣から集まってきたと見て間違いないでしょう。後で交流がてら情報でも探りに行きましょうか」
「そうだな。どうせなら、その内のどれかが泊まってる宿にしようか。温泉があるらしいから温泉宿にしよう。この村の名物だし、そこに一チームくらい泊まってるだろ」
「ヨミトさん。観光に来たわけじゃないんですよ? わざわざ割高な宿に泊まるのはどうかと思います」
「まあまあいいじゃんいいじゃん。せっかく温泉がある村に来たんだし。まずは旅の疲れを癒そうよ」
「そんな呑気なこと――って、待ってくださいよ!」
パープルは温泉宿に泊まることをごねたが、多数決をやった結果、温泉宿に泊まりたいという人が圧倒的に多かったので温泉宿に泊まることが決定した。稼いでいる行商人とかも泊まるいいところらしいので楽しみだぜ。
怠けてばかりもいられないし、そろそろ鋼等級らしい依頼をしたくなったので、みんな揃ってギルドに赴くことにした。
「盗賊団の調査ですか?」
「ええ。最近被害が多発してましてね。特にハザマ村近辺では著しい被害となっており、村から訴えがあったようで、こっちのギルドにも依頼が回ってきたんです」
近頃賊の動きが活発になっているらしい。各地で盗賊の被害が多発しているようだ。
特に被害が著しい地域周辺では盗賊団が根城を作っている可能性が高く、近隣住民からなんとかしてくれと訴えが届いているらしい。根城の場所がわからないことには騎士団の派遣もままならないので、事前調査しなければならない。
ということで、その調査依頼があるらしい。軍の下請けみたいな仕事だな。
「ヨミトさん、あんまり美味しくない依頼なので受けない方がいいですよ」
ギルドの職員から色々と話を聞いて検討していると、パープルが耳打ちしてきた。
「え、美味しくないの? どうして?」
「直近のギルドではなくて王都のギルドに依頼が回ってきているのがおかしな話なんですよ。近隣のギルドが匙投げた証ですよ。加えて言いますと、ハザマ村は田舎で王都からは遠く、遠征するには費用がかかります。ハザマ村はアルゼリア山脈麓、トロの森とヒムの森の狭間にあり、大山脈と二つの大森林地帯に紛れ潜んでいる盗賊団の根城を特定するとなると、かなり難儀です。ギルド依頼なので失敗しても違約金はないとはいえ、やめておいた方が賢明かと。骨折り損のくたびれ儲けになる恐れが高いです。ついでにアルゼリア山脈まで出向いてスノウラビットやブリザードドラゴン狩りでもすれば損失は埋められそうですが、今は季節的に終盤ですから下手したら目当ての魔物が出没しない可能性もありますし、安易に他の依頼と合わせて受けるのは二兎追う者は一兎をも得ずの最悪の結果になりかねず――」
「わかったわかった! じゃあこの依頼はやめにしようか」
迂闊に「どうして?」などと理由を尋ねてしまったがために、パープルの理詰め攻撃に遭うことになってしまった。
ガンドリィの話で出てきたアルゼリア山脈でのドラゴン狩りは面白そうだと思ったが、今回はやめておいた方がいいらしい。めっちゃ損するかもと言われたらやる気もなくなる。
だから断ろうと、そう思ったのだが――。
「あの、この盗賊調査依頼を受託して頂けるのでしたら、私からの個人的な依頼も合わせて依頼させて頂きたいのですが……」
「え、個人依頼?」
「はい。鋼等級試験を揃って一発で合格を果たされた不死鳥の皆さんだからこそ、受けて頂きたい大事な依頼です」
ギルド窓口職員のお兄さんが依頼を受けて欲しいのだと言う。
とりあえず話だけ聞いても損はない。どんな依頼なのか聞いてみることにした。
「実は近々結婚することが決まりまして。ブリザードドラゴンの魔石で作った指輪を彼女にプレゼントしようかと思っているのです」
「へえそうなんですか。それはおめでとうございます」
「ありがとうございます。ぬへへ。それで依頼のことですが、ブリザードドラゴンの魔石は凍てつくような青色でありながら炎の形をしているのです。冷静でありながら熱い心を持っている元冒険者の彼女にぴったりだと思いまして、それでどうしても欲しいのです。ああブリザードドラゴンの宝石を身に着ける彼女、美しい……うへへ」
「はぁそうですか」
ギルド職員のお兄さんの惚気話などどうでもいいが、仕事とあれば真剣に検討しよう。
「パープル君、どう思う?」
「ギルド職員からのお願いとなると無下にできません。今後の関係もありますし、多少損になる可能性があっても受けた方がいいかもしれません。ブリザードドラゴンの討伐に成功すれば魔石は納品するにしても他の素材を売り払えば元以上は十分とれますし、悪くない話かもしれません。それに、盗賊団被害を放っておくわけにもいきませんし。誰かがやらないと……」
「なるほど」
損失穴埋め依頼がセットになったことで、パープルは依頼を受けることに前向きになったようだ。
「エリザたちはどう思う?」
「私はヨミトさんのご随意に」
「私もいいですよ。ドラゴン狩りとかやってみたいです」
「ドラゴン狩りか。無能と呼ばれた俺が下位種とはいえドラゴンに挑む日が来たのか……」
「アタシもいいぜ。ドラゴンはどうでもいいけど温泉入りたいし」
俺の言葉に、エリザ、レイラ、ノビル、メリッサが答える。
みんなも前向きのようなので、今回の依頼、受けてみることにしよう。
「そうですか、受けてくれますか。よかったぁ。鋼等級の精鋭の揃ったチーム“不死鳥”が依頼を受けてくれるなら助かります。実は近隣のギルドで依頼を受けた冒険者たちが相次いで消息を絶っていましてね。先月から王都でも冒険者の募集を始めたのですが、王都からは遠いので受けてくれる人自体少なくて……。困っていたところなんです」
「そうなの?」
「ええ。でも不死鳥の皆さんが引き受けてくれるなら安心ですね。元鋼等級の優秀な冒険者だった僕の彼女も皆さんのこと褒めてましたし、きっと大丈夫ですね」
「まあやるからにはちゃんと依頼達成しますよ」
「頼もしいです。期待してますね」
ギルド職員のお兄さんは面倒な依頼が消化できそうでラッキー&結婚間近でハッピー、といった感じで凄い良い笑顔を浮かべていた。
対するパープルは「やっぱり近隣ギルドで消化できなかった訳有り依頼ですか……」と苦い顔をしていた。
ということで、“ハザマ村近辺での盗賊団の根城調査”&“ブリザードドラゴンの魔石を納品”という二つの依頼を受けることになった。今日中に準備を整えて、明日の朝一で出発することとしよう。
◆
「それじゃ、行きますか」
「はい」
準備を整えて王都を発つ。
シヴァたち(飼っている犬)の世話はメグミンたちに任せることにした。メグミンたちは俺の眷属だが、表向きにもご近所さんなので、世話を頼むことをパープルに納得させやすかった。留守の家はメグミンやシヴァたちがしっかりと守ってくれることだろう。
長期間ダンジョンを空けるのは鋼等級の試験以来だが、まあ大丈夫だろう。
ダンジョンにはイノコたちも大勢いることだしな。いざという時は蝙蝠の緊急連絡網もある。何の憂いもなく出発することができる。
「寒いね」
「もうすぐ春とはいえまだ冬ですからね」
王都から北の街道に出て、しばらく道沿いに進んでいく。途中でアルゼリア山脈方面へとルートを変更し、幾つもの村々を経由して進んでいく。
ダンジョンの転移陣を利用し、ジョーア村の拠点(イレーヌの宿)を経由した方が近道だ。ただ、眷属でないパープルがいるのでそんなチート技は使うことができない。王都から正規のルートで向かうしかない。
前世の足なら一週間はくだらない厳しい道程だろうが、この世界の人間の足ではそこまでのものではない。
人間ではない俺やエリザは別として、レイラたちでもさほど苦ではないようだ。人があまり通らないような険しい道でも、彼らはすいすいと進んでいく。流石冒険者って感じだね。
そして王都を発ってから五日後の夕刻。ようやく目的地の“ハザマ村”に辿り着くことができた。
「へえ結構栄えているね」
「ここはアルゼリア山脈に入るのにも、トロの森に入るにも、ヒムの森に入るにも便利ですからね。ギルドも整備されていますし、中継地として栄えているんでしょう」
ミッドロウや王都に比べると商業施設が少ないながらも、ハザマ村はそれなりに栄えていた。イースト村並みの規模はありそうだ。
周囲には自然豊かな光景が広がるので、観光にも最高かもな。温泉があるらしいので、それに入るのも楽しみだ。雪山を眺めながら入る露天風呂とか最高だろう。
しばらくここで過ごすので楽しみだな。
「王都で活動する冒険者集団“不死鳥”だな。六名の入村を許可する」
「どうも」
門で検めを受けた後、村に入る。
「門番の人の話では、幾つかの冒険者集団が滞在しているみたいですね。ギルド依頼である盗賊団の塒調査を目的に近隣から集まってきたと見て間違いないでしょう。後で交流がてら情報でも探りに行きましょうか」
「そうだな。どうせなら、その内のどれかが泊まってる宿にしようか。温泉があるらしいから温泉宿にしよう。この村の名物だし、そこに一チームくらい泊まってるだろ」
「ヨミトさん。観光に来たわけじゃないんですよ? わざわざ割高な宿に泊まるのはどうかと思います」
「まあまあいいじゃんいいじゃん。せっかく温泉がある村に来たんだし。まずは旅の疲れを癒そうよ」
「そんな呑気なこと――って、待ってくださいよ!」
パープルは温泉宿に泊まることをごねたが、多数決をやった結果、温泉宿に泊まりたいという人が圧倒的に多かったので温泉宿に泊まることが決定した。稼いでいる行商人とかも泊まるいいところらしいので楽しみだぜ。
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